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自然派ワインの巨匠と仏マンガ界の鬼才
異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ
『ワイン知らずマンガ知らず・仮』を翻訳出版したい!

イタリア料理研究家の前澤由希子さんから応援メッセージが届きました

今回、京藤さんにお声がけいただき、自然派ワインとヴェネツィア料理をご紹介させていただくことになりました。

20年も前になりますが、イタリアの家庭料理に触れたことをきっかけに、おせっかいで、強烈な個性を放つ愛すべき人達が住むイタリアという国を丸ごと知りたくて会社を辞めて留学し、現在はイタリア家庭の温かい味をお伝えする教室をしております。 

スピーディーに物事が運び、便利であると同時に利益だけを追求するような価値観になっていた日本とは違い、イタリアでは何より大切なことは家族と過ごす時間であり、ゆっくりと流れる生活のリズムは心地よく、食に関していえば、化学的な味がするものを受け入れず、造り手の顔がわかる食材で家族の健康のためにマンマ達が手間ひまかけた食事を作ることが当たり前の生活をしています。 時代に逆行してるなぁ、と思うこともありましたが、面倒なことと引き換えに手に入れる人間らしい生活を羨ましいと思ったものです。

そして、今、時代に逆行どころか、実はイタリアは先取りだったのではないかと思うのです。

今、世界は便利さだけを追求するのではなく、昔ながらの生活の良さを見直し、自然との共生、地球に優しい生活を考えなければいけない時期に来ていると思います。そのような流れの中で、人間のスピードなんて関係なく、天体の動きに合わせて、土と葡萄の持つエネルギーを最大限に引き出すために人間が動く、そんなワイン造りを行っている自然派ワインは非常に興味深いジャンルです。 

原題「無知なるもの」の通りワイン造りに無知な人に教えていくという作品を通して、私も無知なる一人として自然派ワイン、そして全く未知のバンド・デシネの世界を覗けることが楽しみです。 『ワイン知らずマンガ知らず・仮』のクラウドファンディングが成功し、自然派ワインを飲みながら拝読出来ること、そして多くの方の手元に届くことを楽しみにしております。

さて、本企画を応援するイベントとして、6月26日(土)16:00~18:00に「自然派ワインとバーカロおつまみの家呑み講座」を、京藤さんと一緒にオンラインで開催します。実際に『ワイン知らずマンガ知らず・仮』に出てくるようなビオディナミ・ワインをご紹介し、それに合うおつまみを作ります。

ご参考までに、当日のワインとおつまみを一部お見せします。
 


ヴェネツィアのおつまみ「サルデ・イン・サオール」
 

ヴェネツィアの居酒屋「バーカロ」ならどこにでもあるのではないか?という定番おつまみであり、家庭ではセコンドピアット(主菜)としても登場する料理です。ヴェネツィアに寄港した船乗りたちの保存食だっただけあって、保存がきき、そして作りたてよりも2日目以降に断然美味しくなる料理です。
 


自然派ワイン「ダニエーレ・ピッチニン アリオーネ2017年白・泡」


イタリアのヴェローナ近郊で生産されたビオディナミ栽培の自然派ワインです。特色は絶滅しかけていたドゥレッラというブドウを再興して使用している点です。陰干しの手法を使うことで、ブドウの濃縮感が高まり、爽やかでありながら、強い熟成感とコクが感じられます。

上記のレシピに加え、他にもいくつかご紹介する形です。もちろん、日本のご家庭でも楽に作れるようレシピを工夫していますので、画面の向こうで一緒に作って楽しんでいただくのも大歓迎です。『ワイン知らずマンガ知らず・仮』をより一層楽しめるイベントにしたいと思っておりますの、ふるってご参加ください。

お申し込みはこちらから。お待ちしています。

 


前澤由希子(まえざわゆきこ)

イタリア郷土料理研究家・調理師、JSA認定ソムリエ、オーガニックコンシェルジュ。
イタリアへ留学し、現地の料理学校の他、家庭の主婦やリストランテのシェフからイタリア各地の郷土料理を学ぶ。帰国後、都内のトラットリアで修業し、船橋市の自宅で「イタリア料理教室Ciao Bambina」を開講する。著書「イタリアで家庭料理を学びたい」(白水社)の出版を機に女性誌、料理専門誌での連載ページを持ち、NHKの料理コーナーや情報番組出演などで活動するほか、食品メーカーの販促ツールDVDやPV出演や、企業ショールームなどでゲスト講師を務める。

イタリア料理教室Ciao Bambina  
HP :  https://yukikina.net/

2021/06/21 14:16