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エイズが死に至る病だった1990年代前半、
医療従事者や患者を描いた海外コミックス
『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』を翻訳出版したい!

発起人より新年最初のご挨拶。

 『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』翻訳刊行プロジェクト発起人の中垣恒太郎です。新しい年を迎えました。2021年が皆さんにとって良い年となりますように。そして、クラウドファンディングの目標額を達成し、皆さんに翻訳を届けることができますように願っています。おかげさまで現在目標額の15%までご支援をいただきました。ありがとうございます。多くの方にこの作品の魅力を届けられるようにプロジェクトを展開していきたいです。
 
 2020年の年末は、いくつかのオンラインイベントを開催しました。
「2020海外マンガオンライン忘年会」(2020年12月28日開催)は、海外マンガの愛読者の人たちが集う「世界のマンガについてゆるーく考える会」を基盤に、はじめての試みとなるオンライン交流会となりました。通常の「世界についてマンガをゆるーく考える会」では、皆がそれぞれ海外のマンガを会場に持ち寄り(もちろん何も持参せず他の参加者の話を聞くだけでも歓迎)、実際にマンガを手にしながら交流を深める活動を展開してきましたが(2020年までに17回開催)、このたびのオンライン交流会では、参加者(計27名ほど)それぞれにとっての海外マンガにまつわる最近の関心についてお話いただきました。通常は東京での開催であるために、このたびのオンライン交流会では日本のさまざまな地域から、さらに、ドイツや、イスラエルなど海外からの参加者もあり、海外マンガの多彩さ、ダイナミズムを実感することができました。『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』を、海外マンガ愛好家の皆さんがどのように読んでいただけるのか、今から楽しみです。読書会なども実施してみたいです。



「日本グラフィック・メディスン協会オンライン忘年会」(2020年12月30日開催、会員限定イベント)は、「グラフィック・メディスン」に関心を抱く方々の集いとして、それぞれの活動や興味にまつわる意見交換をしました。年末ということもあり参加者は少ないもの(6名)になってしまいましたが、イラストレーター、医療事務、医師、マンガ研究者などが集い、グラフィック・メディスンという学際的な分野の可能性を展望する貴重な機会となりました。
 
 さらに、サウザンコミックス編集主幹の原正人さんのYouTubeチャンネル「海外マンガチャンネル」に日本グラフィック・メディスン協会代表理事の落合隆志さんと出演し、「いのちの付箋」(東京・西荻窪)というスペースでグラフィック・メディスンについてお話しさせていただきました。『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』についてもお話ししていますので、よかったらぜひご覧ください。


 

 この「活動報告」の場を通して、『テイキング・ターンズ』を媒介に、今後もさまざまな活動を「繋ぐ」試みを実践していきたいです。コロナウイルスの感染状況が厳しさを増す大変な状況の中ですが、看護師の視点から特別病棟での医療従事体験を回想する、この『テイキング・ターンズ』の読み方もより一層深いものになるように思います。さまざまな方々にぜひ読んでいただきたいです。
 ご関心のありそうな方にぜひこのプロジェクトをご紹介いただけましたら嬉しく思います。引き続きご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


2021年1月5日
中垣 恒太郎
 

2021/01/05 15:09