こんにちは、サウザンコミックス編集部です。
早いものでサウザンコミックス第1弾ダヴィッド・プリュドム『レベティコ―雑草の歌』翻訳プロジェクトのクラウドファンディング(2019年11月~2020年2月)からもう1年になります。ご支援いただいた皆さん、改めてありがとうございました。おかげさまで非常に美しい本を世に送り出すことができました。
あれから約1年経った昨日11月30日(月)に、いよいよサウザンコミックス第2弾のクラウドファンディングがスタートしました。新しいプロジェクトを立ち上げたばかりでワクワクしている一方で、多くの方の支持を得られるのか、不安でドキドキもしています。これから3カ月間、どうぞよろしくお願いします。
第1弾の『レベティコ―雑草の歌』はフランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”でしたが、第2弾はそれとはうってかわって、アメリカのコミックス。MK・サーウィック『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』という作品です。アメリカのコミックスはスーパーヒーローものを中心に既にたくさん翻訳されていますが、本書は「グラフィック・メディスン」という医療とマンガをつなぐ運動の中から誕生した医療マンガ。作者は1990年代にアメリカのエイズケア病棟で看護師として働いていて、そのときの体験を描いたマンガによる回想録でもあります。
発起人は専修大学文学部教授で、日本グラフィック・メディスン協会代表でもある中垣恒太郎さん。サウザンコミックス編集主幹の原と二人三脚で今回のプロジェクトを盛りあげていきます。
実は本日12月1日(火)は世界エイズデー。WHO(世界保健機関)によって1988年に定められ「エイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に」、毎年さまざまな催しが行われています。
そうした催しのひとつにTOKYO AIDS WEEKSがあって、毎年、世界エイズデーの前後にトークや講座、映画上映など多彩なイベントを行っています。
今年は11月15日から12月15日にかけてさまざまなイベントが行われるのですが、MK・サーウィック『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』はまさにエイズをテーマにした作品なので、サウザンコミックスもイベントをひとつさせていただくことになりました。
マンガはエイズをどう描いてきたか?
『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』を中心に
日時: 2020年12月3日(木)19:00〜
会場:オンライン
入場:無料
第1部:『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』を中心に
第2部:元看護師たちが語る日本のエイズケア病棟のリアル
出演者:
【第1部】
中垣恒太郎(一般社団法人日本グラフィック・メディスン協会代表/専修大学文学部教授)
原正人(フランス語翻訳家)
【第2部】
大野 稔子(元 北海道大学病院)
織田 幸子(元 国立病院機構大阪医療センター)
島田 恵(東京都立大学/元 国立国際医療研究センター)
司会:生島 嗣(ぷれいす東京)
https://aidsweeks.tokyo/event/2020/1203-takingturns
詳細はリンク先でご確認いただけたらと思いますが、第1部で『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』を中心にエイズをテーマにしたマンガを紹介し、第2部ではエイズケア病棟で勤務された経験のある元看護師の方たちに日本のエイズケア病棟のリアルを語っていただきます。参加無料のイベントですので、気軽にご参加ください。
それでは改めてこれから3カ月間、どうぞよろしくお願いします。