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不妊治療、養子、LGBTQ、子をもたない選択
子どもをめぐるすべての選択を肯定する米国のノンフィクション
「子どもを​迎えるまでの物語」を翻訳出版したい!

発起人奮闘記(その3) 胚培養士川口先生を囲む会に参加しました!!

こんにちは。発起人の石渡悠起子です。
3/15 に 「不妊、産む、産まないに向き合うすべての女性たちへ」をうたう、メディア 「UMU」を運営する西部沙緒里さんが主催の『胚培養士川口先生を囲む会』に参加させていただきました。

胚培養ってなに?という方もいらっしゃるかと思いますので、少しだけめちゃくちゃざっくりと説明します。
体外受精にはIVF(In-Vitro Fertlization)というふりかけ法(イメージとして遠泳レースで、スイマーである精子たちがゴールである卵子を目指します)と、顕微授精があります。いずれの方法でも、受精した卵が胚盤胞というステージに発育するまでの過程を管理・培養されるのが胚培養士さんのお仕事です。

『The Art of Waiting』の中にも、著者が体外受精に踏み切る前に胚培養士の先生の元を訪れて話しを聞く章があります。それがほんっとうに難しくて。チョコレートをたくさん食べながら訳しました。
当たり前なのですが、翻訳者は自分の詳しい分野以外も誤訳のないように徹底的に資料を調べますし、その知識や用語が日本語ではどういう言い回しで表現されるのが自然なのかも調べる必要があります。なので、前々から国内の不妊治療の医学書を読んでみていますが、難しいものは何語でも難しいです(優秀な脳みそが欲しい)。

今日川口先生のお話を聞いていて、桑実胚の実際の写真や、胚が発育するタイムラプスの動画なども見せていただけて、本当にもうその30秒くらいだけでも参加して良かった!!!というくらいでしたが、日本のART(生殖補助医療)業界のことなども色々お話を聞けて、本当にもりだくさんな会でした。

今回わたしはおそらく唯一の当事者ではなかったのですが、でも実は私も不妊検査で高プロラクチン血症と言われており薬も処方されています。離婚したてでパートナーもいないから、今すぐ治療を積極的に進めて行くわけではないけれど、もしかしたら今後当事者になる可能性めちゃくちゃ高いんです。だからこそ、皆さんのお話すべてが本当に貴重だなあと感じました。

何よりも、主催の西部さんがどんな思いでUMUを立ち上げたかなどにお話を聞けたことが、本当に励みになりました。当事者の方が、別の視点やベクトルで不妊治療などの現状を変えるためにこうした活動を続けていらっしゃる姿に、私も本当に勇気をもらいました。

クラファン達成までまだまだ80%以上ありますが、私も『The Art of Waiting』を通じて、さまざまな子どもを迎える選択肢が新しい当たり前になるくらい、オープンに話しあえる社会に変わる手伝いを、できる限り頑張って行こう。そのためにはやっぱり絶対達成しよう、そう思いました。

UMUには、さまざまな当事者の方が名前と顔を出して自分の体験を語ってっしゃる素晴らしい記事がたくさん載っています。今回は新型コロナウィルスの影響でオンライン開催でしたが、また諸々収束されたら同じような内容の催しを企画されるかもとのことでしたので、もしご興味のある方はUMUのサイトか、西部さんのTwitterアカウントを是非フォローしてください!
 

2020/03/16 11:39