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インドの叙事詩「マハーバーラタ」を題材とした現代転生ファンタジー小説
『Aru Shah and the End of Time』を翻訳出版したい!

【発起人メンバー寄せ書き】「古代と現代の英雄譚を思って」

発起人「アル・シャー・シリーズ応援団」は、マハーバーラタなどのインド神話、および各地の神話のファンたちです。
興味のある分野もさまざま、神話の地域もさまざまでしたが、面白そうな神話系作品の情報を共有するうちに、本書に魅力を感じたメンバーが集まり、このたび、共同で本企画を発起することになりました。
本企画のため、数人のメンバーが、めいめいにアイディアを出し合って、情報の発信に取り組んでいます。

今回はメンバーの一人からの、本書に寄せる想いを込めたメッセージを紹介いたします!




【発起人メンバーからのメッセージ】

古代と現代の英雄譚を思って

マハーバーラタはインドに伝わる叙事詩です。英雄譚であり、今でも現地で親しまれている神話です。
私は宗教的な教えを理解できるわけではありません。けれどこの物語に出てくる英雄、人間、神々が生々とえがかれています。それは激しい戦争であったり、美しい恋愛模様であったり、もの悲しい憎しみあいであったり。
古代の話であっても、その人間模様には強い共感を教えは覚えます。
主人公たちは戦士階級でありながら、とくに親族との戦いを好みませんでした。できるだけ戦争を回避しようとします。それはどれほど不遇な立場に立たされようとそれは変わりませんでした。その姿勢を「弱腰」と怒る主人公の奥さんですが、読んでいても彼女に強く同意するような状況です。

けれど戦争は起こります。

従兄弟との一族や周辺部族を巻き込んだ大戦争です。はっきり言えばこの従兄弟というのが悪王なのですが、妙に憎めない人物で弟たちからはとても好かれています。
そしてその従兄弟に付き随う人たちもまた「正しい」人たちでした。
戦争にルールを決め、最初はそれが粛々と守られていました。しかしその約束も1つ破られ、2つ破られ、……最後はとうとう、この神話最大の悲劇が起こります。
戦争が終わった後もただ「めでたしめでたし」で終わるわけではありませんでした。主人公たちは悲しい事実知ることになり、また戦争の後始末を行うことになります。
勝ってしまったからこその悲劇がそこにはありました。

だからこそ現代だからこそ読んでもらいたい物語なのかもしれません。戦争を回避するにはどうすれば良かったのか。争いは何も生まないどころか、新たな悲劇を生み出すことを。
また出てくる様々な女性の生き方に考える部分が多いと感じます。

そんな「マハーバーラタ」の英雄たちが少女となって現代で活躍する物語!
どんな物語となるのか、どんな冒険を繰り広げるのか。
正直「すんげー読みてぇー!!!」って気持ちでこの文章を書いています。
マハーバーラタを知らなくても、神話の英雄がアメリカの少女になって戦う物語ですよ、とても気になりませんか?私は気になってます。
ここまで目を通してくださった方も気になってくださったらいいなーって思ってます。
 

 

2019/11/27 13:19