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インドの叙事詩「マハーバーラタ」を題材とした現代転生ファンタジー小説
『Aru Shah and the End of Time』を翻訳出版したい!

登場人物紹介:第一の姉妹「ミニ」

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今回は、第一の姉妹「ミニ」を紹介いたします!

本名はヤミニー・カプール=メルカード=ロペス。
「ミニ」はヤミニーのミニですが、身長4フィートの彼女にぴったりの愛称です。
慎重な性格で、必需品で大きく膨れたリュックを、小柄な身体に背負った姿は、人間サイズの亀のよう。

https://www.readriordan.com/character/mini/

インド系の母とフィリピン系の父の血を引いており、やや吊り目の顔立ち。
濃い栗色の肌をしたアルと、明るい蜂蜜色の肌のミニは、外見上はあまり姉妹らしくは見えません。
彼女たちを結び付けるものは、勇気と運命と、パーンダヴァ同士の間を繋ぐ一種のテレパシー、そして冒険の中で育ってゆく友情——あるいは姉妹愛です。

ミニの将来の夢は医者。勉学を怠らないと見え、年齢不相応なほど博識ですが、病気や怪我に対する警戒心は、ほとんど潔癖症の域。
「蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こしたら一分で死ぬ」、「他人にタッチして予防接種なしでインフルエンザになったら死ぬ」……という具合で、いささか知識が裏目に出ているようです。

生真面目で、間違ったことを見過ごせませんが、器用に対応できないところがあり、悪質なからかいを受けた子を助けようと、いじめを報告した結果、「チクリ魔」と呼ばれて孤立してしまう始末。
想像力が豊かすぎて、「ホラ吹き」になり果てたアルと同じように、ミニもまた強力な個性を持っていたのですが、それは善くも悪くも作用するものでした。

自分が、恐ろしい一面を持つ「死の神」の娘であったことを知ったとき、ミニは絶望して泣き出します。ミニを慰めたものは、物事を異なる角度から見る視点——アルをホラ吹きにした「感受性」という才能でした。
「医者としては、死の神の娘って、むしろいいかもよ。具合が悪くなる前に、早く診断できるんじゃない?死を嗅ぎつける能力があるだろうから。鼻のいい犬みたいに!」

長所も短所も、同じ種から育った、現れ方が違うだけの苗であることが、彼女たちの交流を通して描かれていきます。

最初のうち、アルとミニは、お互いに対して秘かに劣等感を抱いています。
しかし、冒険の中で相手のことを深く知るにつれ、第一印象よりもずっと、自分たちが似ていることに気付くのです——外見はあまり似ていない姉妹のように。
または、遠い国のエキゾチックな神話が、実は普遍的な個人たちの物語であるように。

ミニは、両親と兄と仲睦まじく暮らしていました。つい最近、ずっと彼こそがそうだと思い込まれていた兄ではなく、自分こそが現世のパーンダヴァであるという、信じ難い真実が明らかになるまでは。

彼女は、アル同様、家族を非常に大切にしています。また、親の言い付けをよく守ろうと努力する子です。
(つまり、ちゃんと学校に通って、しっかり勉強して、医学部に行って、もっともっと勉強して、そしていつか、立派な医者と結婚するんですよ——というような)

冒険という恐怖に立ち向かう、小さな彼女の背を押したものは、まさに、家族という宝を救いたいという必死の想いでした。
その試練の報酬は、思いがけず背負うことになった、英雄の名でも神の武器でもなく、最高に風変わりな、親友にして姉妹たる存在です。

彼女は一見、心配性すぎて、冒険に向いていないように見えますが、芯は強く勇敢です。
小柄な背に負った巨大なリュックは、用意周到な様々な準備(例: ウェブスター携帯版辞書)でいっぱいです。
仲間の機嫌がよくない場合、詰め込まれたオレオやスニッカーズが役に立ちます。ミニの医学的知識によると、苛立ちの原因は、えてして低血糖症のせいですから。

続編にて、二人の姉妹は三人の姉妹になります。近々(予定によると来春)、五人の姉妹になることでしょう。それ以上の人数は……?はてさて。

少しずつ頼もしくなっていく英雄(ヒロイン!)たちの活躍を、是非皆さまにお届けしたいと思います。

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アル・シャー・シリーズ応援団

2019/11/25 16:02