皆様、ご支援まことにありがとうございます!ついに、ご支援が3桁台に乗り、目標額の30パーセント手前まで伸びてまいりました。
追い込みが掛かっている時期になりましたが、是非、本書を読みたい!という応援の熱いメッセージを拝見しております。
引き続き、企画の成立を目指してスパートを掛けてまいります。
応援いただいている皆様におかれましては、恐縮ではございますが、なにとぞお近くの方に思い思いに、口コミにて本書の概要をご紹介いただければ、大変心強くぞんじます。
本書のイメージにつきましては、活動報告にて試し読みなどの情報を公開しておりますので、あわせてご紹介をお願いいたします。
また、本作が刊行されたばかりの2018年4月ごろ、ロサンゼルス・タイムズに公開された記事があります。
作品のバックグラウンドを理解できる、大変よい記事でしたので、以下に紹介いたします!
How Roshani Chokshi came to write a new series for Rick Riordan
記事: グウェンダ・ボンド
(『ロイス・レイン』小説シリーズの作者にして、『The Supernormal Sleuthing Service: The Sphinx's Secret』の共同執筆者)
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ロシャニ・チョクシが『アル・シャーと時の終わり』を書くに至った経緯は、それ自体が現代のおとぎ話めいている。刊行されたばかり(2018年4月時点)のこの小説は、若年層むけの4冊のシリーズの1冊というだけでなく、出版社ディズニー・ハイペリオンの新レーベル『リック・リオーダン・プレゼンツ』、すなわちパーシー・ジャクソン・シリーズの超ベストセラー作家により企画された、神話に基づく物語の系譜なのである。
チョクシは、ドラゴン・コンの読書会に参加後、件のレーベルが企画中であることを、別作家から聞いて知った。「そのレーベルの話を聞いて、間違いなく口から泡を吹きました」インド神話の要素を吹き込んだ『セーラームーン』のファンフィクションを書き始めたの作家(当時27歳)は、そう語った。「死に物狂いで書きたいものに対する郷愁を、その話が私に思い出させたんです。それは、中学校の頃をやり直すチャンスでもありました。家に帰るや否や、すぐに代理人にメールを書きました」
代理人は「確かに、これは真のチャンスだ」と確信した。チョクシ「最初の三章のサンプルを、遁走状態で執筆しました」なしのつぶてを想像しながら、それを送付した。一週間ののち、出版社は原稿を購入すると連絡してきて、それがレーベルの最初の作品となった。
リオーダンは、このことに言及するとき、誇らしげに表情を輝かせた。「若年層の読者たちが、世界中の様々な神話との出会いを待ち望んでいることは、分かっていました。また、脚光を浴びるに値する、数多の素晴らしい『自分たちの物語』を持つ作家たちが、世間にいることも。ロシュ(チョクシ)や他の『リック・リオーダン・プレゼンツ』の作家たちと仕事をすることは、想像していた以上にやり甲斐のある経験でした」リオーダン「『アル・シャー』が世に出る姿を見ることは、本当に素晴らしい心地です。ロシュは、華麗にして魅力のある語り手として、最高の仕事をしてくれました」
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本作品の主人公のように、チョクシはアトランタに育ち、馴染めないという感覚を、しばしば経験していた。「私も私立学校に通っていたのですが、リサイクルショップで制服や本や何もかもを買ったことなんかない他の子たちに、ついていけないという感情を確かに抱きました。確かに、私もいっぱいホラを吹いたんです」
チョクシ「両親は、自分の子供たちが多読家になるよう、小さい頃から熱心に教え込みました。その理由の大半は、私たちが両親の母国語で育てられなかったからだ、と思います。私たちは、家で英語しか話しませんでした。自分たちのルーツを知る方法は、物語や神話の本を通すしかありませんでした。それなしで、人間は自分たちのバックグラウンドを理解することはできないでしょう」
両親は双方、アメリカへの移住者だった。父は8歳の頃に、母と兄弟と共にインドからやってきた。今もなお、飛行機で無料のオレンジジュースを飲んだ話をするという。「父にとっては、アンブロシア(天界の甘露)みたいな味がしたに違いありませんね」チョクシは笑って言った。
母は26歳の頃にフィリピンから移住して、聖パトリック祭の日にシカゴに到着した。「可哀想なママは、非常に困惑しました。『アメリカは毎日こんなふうなの?』」チョクシはまた笑った。「これが、両親のアメリカ移住の物語です。いつだって大笑いしてしまうんです」
(参考資料『聖パトリック祭の日のシカゴ』: https://www.choosechicago.com/articles/holidays/st-patricks-day-chicago/ )
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インド神話をルーツの一部として育ったにしろ、チョクシは、『アル・シャー』のために情報収集をしなければならなかった。描き出したい物語の中核を、作者は改良していった。
「私は、神話を吸収して成長しました。しかし、インドはかように広大なる場所なので、同一の物語について、無数の異なるバージョンがあるんです」
作者は考えた。自分という個人のバックグラウンドから、そこに持ち込めるものについて。相応しくない方法で、それを変えてしまわないように。該当の神話についての包括的なガイドを意図したものではない、ということを明記するために、本の用語集に説明を付け加えた。
それでも、作者が何らかの間違いを書いている、と感じる人もいるかもしれない。作者は自ら認めた。「しかしながら、こと神話についてなら、『間違い』という表現は避けたほうがいいでしょう。特に我々の宗教たるヒンドゥー教は、生きた存在です。我々の信仰的アイデンティティと密接に結び付いているのです。何かを間違いと呼ぶことは、誰かの真実を否定することですから」
本作においての、神話を取り扱う際の方針については、「FAQ: WHAT SOURCES DID YOU USE AND WILL CONTINUE TO FOR YOUR ARU SHAH BOOKS? PARTS OF THE EPICS?」からも、作者の繊細な配慮を確認いただくことができます!
今回ご紹介しきれませんでしたが、作者がさまざまなQ&Aに回答しており、非常に興味深いページとなっています。よろしければ、あわせてご参考ください。
アル・シャー・シリーズ応援団