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今注目のチカーノ・ソウルの魅力に迫る、
ファン垂涎のアメリカ発ガイドブック『Chicano Soul』を翻訳出版して、
著者ルーベン・モリーナ氏来日イヴェントを実現させたい!

制作状況のご報告(編集担当・原島より)

みなさまはじめまして。『チカーノ・ソウル』の編集を担当しています、原島といいます。これまでも何度か写真に映り込んできましたが、どうぞよろしくお願いします。
翻訳にあたってくださった宮田信さんから訳原稿を受け取り、目下、鋭意編集中です。

『チカーノ・ソウル』はただの翻訳書とは異なり、編集的に、たいへんなやりがいのある本です。
まず一目瞭然なのが、多くの写真です。演奏風景やアーティストのポートレイトだけでなく、フライヤーやチケット、いまでは入手するのが困難なレコードなど、ほぼ全ページに貴重な写真が並びます。翻訳版では「なるべく原書の雰囲気を保つよう」に工夫して、原書の持つビジュアルの空気感を再現していきます。
つぎに特徴的なのは、圧倒的な固有名詞の数々です。著者であるルーベン・モリーナ氏は、アーティストはもちろん、グループ名、レコードレーベル、ラジオ局など、当時の状況をとことん具体的に書いています。情報量がすごいです。人名だけで500を超えるのです。これこそが『チカーノ・ソウル』の豊かさ、いまの流行りの言葉でいえば「レガシー」と呼んでもいいものなのですが、地理的にも時代的にも遠い日本の読者には、これら固有名詞の織りなす本書の魅力がじゅうぶんに伝わらないかもしれません。
ですので、翻訳書の出版にあたり、原著にはない固有名詞の索引と、本書を読み進めていくサポートにとしてグロッサリー(用語集・用語解説)を準備しています。
本書を開くことが日本の読者の皆さまにとって豊かな経験となることを願って、精一杯の仕事をしていきます。
日本はコロナウイルスの蔓延に重ね、猛暑の日々が続きます。
お体ご自愛のうえ、本書の出版の日を楽しみにお待ちください。

2020年8月末日





現在進めている編集作業を終え次第、デザイン・DTP、印刷、製本と進めて参ります。
また制作状況につきましては、都度こちらの「活動報告」にてお知らせして参ります。
書籍の完成までもう暫くお待ちくださいませ。何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

2020/08/31 15:08