みなさま、『The Miseducation of Cameron Post』翻訳出版プロジェクトへのご支援、どうもありがとうございました。
翻訳を担当させていただく有澤です。
早く日本語で読みたいですよね。ただいま、鋭意翻訳中です。
ところで、本書の舞台はモンタナ州の実在の町ですが、わたしはモンタナ州方面には行ったことがありません。行かれたことのある方はいらっしゃいますか? 本書を読んでいると、自然に恵まれた雄大で美しいところというイメージが広がります。でも、キャメロンが水泳を習っているスカンラン湖(Scanlan Lake)などは、グーグルのストリートビューで、どんな様子かのぞいてみることができます(便利な世の中になりましたねぇ)。30年近く経つというのに、本書の描写どおり、ほとんど変わっていなくて、ちょっと感動もの。そうか、ここでキャメロンとアイリーンが......。
夏から秋にかけてのいま時分、アメリカ各地では、ぼちぼちカウンティフェア(地元の農産物品評会を兼ねたお祭り)が催されます。本書では、3章にキャメロンが夜のカウンティフェアに行く場面が出てきますよ。ネタバレしてはいけないのでくわしく書けませんが、観覧車のくだりがせつなくて、これまた心にじんじん来ます。
それにつけても、著者のエミリー・M・ダンフォースさんは、子ども時代のこまやかなしぐさや感覚を、どうしてあんなにみずみずしく覚えていらっしゃるのでしょう。
小学生最後の夏休みにはじまり、映画『ミスエデュケーション』で描かれる高校時代まで、じっくり、じっくりキャメロンの成長をたどっていく本書。
完成まで、どうぞあたたくお見守りください。
有澤真庭
カリフォルニア州サンタクルーズにて。
※今後も制作進行状況はこちらの活動報告にてお知らせして参ります。
※みなさまへのお届け時期は、2020年の春以降を予定しております。