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10代レズビアンのリアルな青春とサバイバルを描いた映画原作小説
『The Miseducation of Cameron Post』を翻訳出版して若者に届けたい!

翻訳予定者、『スピン』(河出書房新社)有澤真庭さんのご紹介

こんにちは、サウザンブックスPRIDE叢書です。
『The Miseducation of Cameron Post』のクラウドファンディングをご支援くださった皆さま、どうもありがとうございます。おひとりおひとりの気持ちがとても嬉しいです。まだ参加されていない方はぜひぜひぜひ、よろしくお願いいたします!

さて、今回は翻訳者さんのご紹介です。
先日Twitterで発表したのですが…『The Miseducation of Cameron Post』、
クラウドファンディング成立時の日本語版書籍の翻訳は、有澤真庭(ありさわ・まにわ)さんにご担当いただけることになりました!

有澤さんはアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ在住の翻訳家。『ハロウィン』(ジョン・パサレラ著/竹書房/2019)、『自叙伝 ジャン=リュック・ピカード』(ジャン=リュック・ピカード著/竹書房/2018)など、さまざまなジャンルの作品を手がけていらっしゃいます。

中でもおすすめしたい有澤さん翻訳作品は、なんといっても『スピン(原題:Spinning)』(ティリー・ウォルデン著/河出書房新社/2018)です。

 

『スピン』は、著者ティリー・ウォルデンが5歳〜17歳になるまでの12年間を捧げてきた、フィギュアとシンクロナイズドスケートの練習・試合に明け暮れる日々を軸に展開される自伝的グラフィック・ノベル。

約400ページの大作コミックで、紫色の一色刷り。やわらかくシンプルなタッチの線ですが、胸に突き刺さるセリフやシーンが非常に多く、著者がそれまでの人生を思い出しながら身を削って描いたのだろうと思われる作品です。

毎日毎日スケートの練習に向かう中で起こるさまざまな出来事、複雑な人間関係、同性への恋心。
息苦しいし、葛藤だらけだし、全然華やかじゃないけど、それでもなんとか生き延びていく。等身大の10代の若者の気持ちがぎゅっと詰まっているのです。読むと、もろく不器用な10代だった頃の気持ちがよみがえります。

本書がアメリカで2017年9月に出版されると、「コミック界のみならずYA界、LGBTコミュニティからも注目と絶賛を浴び、アマゾンやパブリッシャーズ・ウィークリー、ニューヨーク公共図書館等の月間・年間ベスト(YA部門)に軒並み名を連ね」たそうです(あとがきより)。ウォルデンは本作品で、弱冠22歳にして「コミック界のアカデミー賞」と呼ばれるアイズナー賞や、イグナッツ賞、ブロークンフロンティア賞など、数々の大きな漫画賞を受賞しました。新進気鋭の漫画家ですね。新作の長編SFファンタジー『On A Sunbeam』も話題です。

ちなみに2018年アイズナー賞の最優秀アジア作品賞には、田亀源五郎先生の『弟の夫』が選ばれています。

 

◆  ティリー・ウォルデン公式サイト / Twitter
http://tilliewalden.com
@TillieWalden

◆『スピン』紹介記事
ティリー・ウォルデン『スピン』を読む

海外コミック読書ガイド:第5回「LGBT編」レポート


個人的に『スピン』でもっとも印象に残っているのは、このシーンです。

「初恋は誰にとっても特別だ。だが年の浅い秘密のゲイ同士となると、話はまったく違ってくる。覚えているのはスリルでも自由な感覚でもなく、恐怖だった」

これは先日のビブリオバトルLGBT編@紀伊国屋書店新宿本店で『スピン』を紹介して優勝された方も引用していたフレーズですね。
好きな女の子と親密になって、嬉しいはずなのに、素直に喜べない。むしろ怖い感覚のほうが圧倒的に上回っている。胸がヒリヒリします。

その後、好きな女の子の母親に仲を引き裂かれてしまった時や、同性が好きだということがお母さんにバレて、心の準備ができないままカミングアウトせざるを得なかった時の描写もつらかったです。

もうこのあたりは、主人公(著者)の気持ちが手に取るようにわかるので、涙なしには読めません。そうだよね、わかるよ、わかるよティリー~~~~と思いながらページをめくりました。

とはいえ、チェロの先生が味方でいてくれたり、10代レズビアン的につらい場面ばかりではないです。
語り始めたら本当に止まらないので、この辺でストップしておきますね(すでに結構ネタバレ…?)。続きはぜひ、皆さんご自身で!

岸本佐知子さんによる帯コメントが、この本の魅力を簡潔に表していると思います。

「かっこよくない、きらきらしてない、出口も見えない十代を抱えたまま生きていてもいいんだとこの本は教えてくれる。」

ティリー・ウォルデンの『スピン』も、エミリー・M・ダンフォースの『The Miseducation of Cameron Post』も、ともにレズビアンの作家が書いた、10代のレズビアンの女の子が主人公の物語です。『スピン』で等身大のゲイティーンの気持ちを絶妙なタッチで翻訳された有澤さんなら、『The Miseducation of Cameron Post』もきっと、魅力あふれる物語になること間違いなしです。

というわけで皆さま、『The Miseducation of Cameron Post』のクラウドファンディング、ますますご支援をよろしくお願いいたします。

7/21までに目標金額に達成してはじめて、有澤さんの訳で日本語版の制作に入ることができます(つまり、達成しなければ、日本語版は制作できません!!!)

『スピン』ファンの皆さん、有澤さん翻訳作品ファンの皆さん、海外コミックファンの皆さん、どうかどうか『The Miseducation of Cameron Post』の応援もよろしくお願いいたします!

2019/05/20 17:08