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母子感染症を防ぐため、実話を元にしたストーリーを翻訳出版したい!
障害を持って生まれ16歳で亡くなった少女と愛犬の物語

都立駒込病院感染症科部長 今村顕史先生より推薦文をいただきました

がん・感染症センター都立駒込病院感染症科部長 今村顕史先生より『Anything But a Dog!』プロジェクトの推薦文をいただきました。今村先生は東京都や国の感染症対策にも従事する感染症のスペシャリスト。読売新聞の医療・介護・健康情報サイト「ヨミドクター」や「あれどこ感染症」というご自身のfacebookページで感染症にまつわる情報提供もされています。

 

みなさんは、「TORCH(トーチ)症候群」を知っていますか?

 

サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、ヘルペス、梅毒、水痘、風疹などは、母親が感染することによって、生まれてくる子どもに様々な障害を残すことがある感染症です。そして、これらの母子感染の重大性から、その頭文字を並べて「TORCH症候群」と総称しているのです。

 

母子感染による感染症は、その原因となる病原体のことを知り、しっかりと予防的な対策をとっていくことで、発生する可能性を低くしていくことが可能です。「トーチの会」は、トキソプラズマとサイトメガロウイルスに感染してしまった方々の患者会として、このような母子感染を防ぐことを目的に、地道な活動を続けられています。

 

自分は感染症に関わる医師として、以前よりこの会の活動を応援しています。参加されている方々の想いは純粋です。同じ思いをするお母さんが一人でも少なくなるようにと、献身的な努力を、コツコツ、コツコツと継続しているのです。

 

「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」という言葉があります。 たった一粒の雨のしずくでも、同じところに落ち続ければ、長い時間で岩にも穴を開けることができます。一人の力というのは、決して大きくはありません。しかし、その強い想いが、多くの人に伝わっていくことで、大きな力となっていくものだと思います。同じようにして、この患者会の一つ一つの活動が、これから生まれてくる子どもたちの未来へと、つながってくれることを願っています。

 

「『Anything But a Dog!』を翻訳出版するプロジェクト」は、トーチの会によって、母子感染を防ぐ活動の一環として企画されました。


この本は、サイトメガロウイルスの母子感染を経験された方が執筆された、その実話が語られている素晴らしい物語となっています。子どもをもつ親、保育や教育に関わる方、看護師や保健師などの医療関係者など、いろいろな立場の方に読んでいただければと思います。読みやすい文章なので、子どもからお年寄りまで読むことができるでしょう。お母さんと、二人の姉妹、そして一匹のペットが紡いでいくストーリーは、きっとあなたの心の中に何かを残すはずです。

 

みなさんも是非、この活動へのご協力をお願いいたします。このプロジェクトは、多くの方々の支援によって現実となります。みなさんの応援によって、本の出版が可能となるのです。本企画の趣旨に賛同される方、ご興味のある方は、こちらのページをご覧になってください。そして、この本を手にしてお読みください。
 

2016/09/12 20:58