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「お母さんを治すのは、子どもの役目じゃないんだよ」
精神疾患のお母さんをもつ女の子を描いた
『うちのママは凧のよう』を翻訳出版し全国に届けたい!

「YESnet」スタッフの北川睦さん(臨床心理士・公認心理師)から応援メッセージ!

「YESnet(イエスネット:四日市早期支援ネットワーク※1)のスタッフや、「親&子どものサポートを考える会※2」の世話人などを、継続的に務めております臨床心理士・公認心理師・家族心理士の北川睦と申します。
 
※1:学齢期を含む若者のこころの健康と病気の予防・早期支援・よりよい回復を目的とした、教育・保健・医療・福祉機関によるネットワークです。
※2:精神疾患を抱える親の元で育つ子ども達の支援に尽力している、土田幸子が代表を務める研究グループです。

 
「こころの病気についての絵本」は、子どもさん達にも理解しやすく、当事者の親御さんにとっても温かく、かつ、支援者にとっても留意点を押さえやすい、支援に本当に必須なツールだと、日頃の臨床から実感しています。
近年はヤングケアラーの存在が、ようやく日本でも注目されるようになりました。イギリスをはじめ先進的にヤングケアラーの取り組みを始めた諸外国の中でも、特に、「精神疾患を抱える親の元で育つ子どもさん」への支援は、入りにくいことが多いと言われています。
精神疾患の現れ方が千差万別であるうえに、まだまだ精神症状に対しての世間の偏見も大きく、子どもさん達の置かれている状況やしんどさも本当に個々様々であるため、なかなか表面化しにくいという面もあるためでしょうか(それは同時に、当事者の親御さんへの支援の不十分さや生きにくさともつながっているかもしれません)。子どもさんご自身が、ヤングケアラーと名付けられることへの抵抗を感じていらっしゃる場合も、少なからずあるかもしれません。
けれど、どのような場合であれ、「親の病気のことをもっと早く、正しく説明してほしかった」という子どもさん達の声は、国内外の研究から共通して多く聞かれています。
 
YESnetでも、ここ数年、四日市市内の全ての公立小・中学校に、こころの病気の理解に関連する書籍を配布する活動も続けています。昨年度は、鬱病を抱える親御さんを持つ子どもさん支援のための書籍『悲しいけど、青空の日※』(田野中恭子訳)を、全校にお届けすることができました。

※ドイツのヴュルツブルグなどで、子どもさんへのグループ支援に活用されています。
 
この書籍も、以前、クラウドファンディングで多くの皆さんのご協力を得て、田野中先生の温かな翻訳による出版が実現したものです。
双極性障害の場合は、状態の変化も大きいため、子どもさん達や当事者さんやご家族の皆さんを支援するためには、鬱病とはまた異なる形で、周囲の深い理解が必要な疾患です。今回もまた、翻訳出版がかないますよう、心から応援しています。
 
YESnet スタッフ(臨床心理士・公認心理師・家族心理士)北川睦
https://hinaga.or.jp/about/yesnet/
 

2026/10/06 14:38