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突然に奪われた個人の自由
ジョージ・タケイが描く日系人強制収容所の暮らし
絵本『MY LOST FREEDOM』を翻訳出版したい!

海外マンガ専門ブックカフェ「書肆喫茶mori」の店主、森崎さんから応援メッセージ!

こんにちはサウザンブックスです。海外マンガ専門ブックカフェ「書肆喫茶mori」の店主、森﨑雅世さんから応援のメッセージが届きました!
 


『MY LOST FREEDOM』応援メッセージ
 
 第二次世界大戦時に日系アメリカ人が強制収容所に収監されたということを初めて知ったのは、ジョージ・タケイさんの自伝マンガ『〈敵〉と呼ばれても』を読んだときのことでした。『〈敵〉と呼ばれても(原題:They Called Us Enemy)』はアメリカのマンガ賞であるアイズナー賞2020でBest Reality-Based Workを受賞し、注目されていた作品でした。同年10月には作品社から日本語訳が刊行されて驚き、邦訳を読んでさらに驚いたのを覚えています。その内容が衝撃的だったからです。
 アメリカで生まれたアメリカ人でありながら、日本人の血をひいているという理由で敵とみなされ収容所暮らしを余儀なくされる。『〈敵〉と呼ばれても』には、幼少期を日系人強制収容所で過ごしたジョージ・タケイさんの日々が描かれていました。無邪気な子どもの目線からはややもすると微笑ましささえ感じてしまうエピソードの数々。子どもたちに不自由な生活をさせまいと懸命に努力するジョージ・タケイさんのご両親の姿に胸を打たれました。
 なかでも印象に残ったのは「人間は間違える生き物」というお父さんのセリフです。アメリカの民主主義の素晴らしさを痛感し、人民は偉業を成すことができると強く信じているお父さんだからこその重みのある言葉でした。そしてだからこそ二度と同じ過ちを繰り返さないためにも人間の間違いを語り継ぐことが大切なのだと思います。
 『MY LOST FREEDOM』はジョージ・タケイさんの戦時下における強制収容所生活を描いた絵本。この翻訳プロジェクトが成立して、子どもから大人まで幅広い方にジョージ・タケイさんの経験が共有されてほしいと心から祈っています。



『〈敵〉と呼ばれても』(作品社)



森﨑雅世(もりさきまさよ)
2019年に海外マンガ専門ブックカフェ「書肆喫茶mori」オープン。海外マンガの面白さを日本で広めるべく、SNS、ブログ記事 、情報誌 、YouTubeなどで情報発信しています。バンド・デシネ翻訳者でサウザンコミックス編集主幹の原正人さんとポッドキャスト「海外マンガの本棚」「海外マンガRADIO」のパーソナリティを務めています。

書肆喫茶moriホームページ:https://bookcafe-mori.shopinfo.jp/
X(旧Twitter):@shoshikissamori
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2025/01/16 14:02