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世の「さだめ」を問い直す
もうひとつの「マハーバーラタ」の物語
『Ajaya』を翻訳出版したい!

神話学者の沖田瑞穂先生より応援メッセージをいただきました

応援コメントをどなたからいただこうと考えたときに、沖田瑞穂先生からいただけたらとても心強いなと思いました。ファンの会で話し合っていたときも最初に名前が挙がりました。

 

沖田瑞穂先生は神話学、特にインド神話をご専門としています。『マハーバーラタ入門』(勉誠出版)など日本語でマハーバーラタに取り掛かろうとしたときに最初に読むべきと言っていい本を執筆されています。児童向けにも『世界の神話』(岩波ジュニア新書)などを執筆されており、豊穣な神話の世界の入口を担っている存在です。

 

引っ張りだこでお忙しそうだし、応援コメントをいただくのは難しいかもしれないと思っていたのですが、本プロジェクトのX(Twitter)を始動した際に「何か協力できることがあればお知らせください」とリプライをくださり、お言葉に甘えてお願いしました。クラウドファンディングも早い段階でたくさんご支援くださり、大変励まされております。またいろいろご相談させてください。

 


 

インドの大叙事詩『マハーバーラタ』。主役の五王子パーンダヴァと、その従兄弟で敵役の百王子カウラヴァが、王権をめぐって対立し、一族と周囲の国々を巻き込んで、クルクシェートラの野で大戦争を行います。パーンダヴァが最終的に勝利しますが、ほとんどの戦士がこの戦争で命を落としました。

 

 紀元前4世紀から紀元後4世紀にかけて成立したこの古い物語は、実は、「一つ」ではありません。各地域にさまざまな異伝があります。それだけでなく、「新しい『マハーバーラタ』」も生まれています。それが、今回推薦する「Ajaya」です。『マハーバーラタ』はインドで「勝利」を意味するサンスクリット語の「Jaya」と呼ばれますが、これに否定辞aを付したタイトルとなっています。Jayaではない物語。どんな物語なのでしょう。ここでの主役は、ドゥルヨーダナです。原典ではカルナとならんで悪の双璧をなします。しかしAjayaにおいては彼こそが心優しい人間味にあふれた主役とされます。実は私自身、この物語の詳細を知りません。とても知りたいと願っています。なぜなら『マハーバーラタ』は生きたものであって、時代と地域を越えて伝わっていくと確信しているからです。クラウドファンディングが成功し、この物語が多くの日本の読者のもとに届いたら、これほどうれしいことはありません。ぜひ皆で成功させましょう!

 

 

沖田瑞穂

1977年神戸市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。

現在、和光大学教授。著書に、『マハーバーラタ入門』(勉誠出版)、『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』(みずき書林)、『怖い女』『怖い家』(原書房)、『世界の神話』『世界の神話 躍動する女神たち』(岩波ジュニア新書)、『すごい神話』(新潮選書)、『災禍の神話学』(河出書房新社)、『世界の神々100』(ちくま新書)、監訳書に『インド神話物語 マハーバーラタ』(上下)(原書房)などがある。

 

 

 


 

51%で達成率折り返しました!!!ありがとうございます。

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2024/09/06 12:21