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トランスジェンダーの二人がオープンに語る
韓国発のコミックエッセイを翻訳出版したい!

翻訳は『大邱の夜、ソウルの夜』などを訳した、吉良佳奈江さんに決まりました!

こんにちは、サウザンブックスPRIDE叢書です。
無事にこのクラファンが成立して、日本版を製作できることになりましたら、本書の翻訳は、『大邱の夜、ソウルの夜』(ころから)などを訳された、韓国語翻訳者の吉良佳奈江さんに担当いただけることになりました!
一足先に原書を読まれた吉良さんから、メッセージが届きましたのでご紹介します。
 


女性から男性に性別移行したマランと男性から女性に性別移行したシャイエン。この本は幼い時から性別違和を抱えた2人の成長期で、性別移行の記録でもあり、同じような悩みを抱える仲間への応援の書です。今悩んでいる若い人たちにも、心強い1冊になるでしょう。 
カミングアウトはする?しない?どうやって?「オッパ(お兄ちゃん)ができたんだ」とポロっと言う家族の存在が、なんだか頼もしく感じられます。もちろんそんなにすんなり行かない仲間の存在も忘れてはいません。韓国ならではのトランスジェンダー事情もあって。例えば、韓国のプライドパレードは保守派のキリスト教団体から攻撃と思えるほどの妨害を受けます。友だちのお母さんが、敬虔なキリスト教徒だったら、自分のことをどう思うでしょうか? 軍隊の中でトランスジェンダーはどのように見られるでしょうか、兵役と性別移行はどのように進めたらいいのでしょうか? (この問題については、意外な答えが書かれていました) 
2人にとって性別移行は、自分を好きになるための選択でした。医療的な面で生々しい話もあるのですが、カラフルでやさしいイラストで抵抗なく一気に読んでしまいました。多くのみなさんに、ぜひカラーで!読んでいただきたいです


・画像上部:クィア同士の交流
・10tにつぶされそうなマランの台詞:あの人も?
・画像下部:共感ってのは本当に不思議だ。どんなに辛いことがあっても同じ体験をした人間同士で分けあえば半分になる。


・画像左側の台詞:こんな世の中で私たちが自分のことを大切に思ってあげる行為が
・画像右側の台詞:それだけで革命だってことを!


吉良佳奈江
韓国語翻訳者。1971年静岡県生まれ。東京外国語大学日本語学科、朝鮮語学科卒。
おもな翻訳に『大邱の夜、ソウルの夜』(ころから)、『カッコの多い手紙』(書肆侃侃房)など。


『大邱の夜、ソウルの夜』
 


『カッコの多い手紙』
 

2024/02/28 14:02