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暗く先の見えないトンネルのような
イスラエルとパレスチナの関係を描いた
イスラエル発のグラフィックノベル『トンネル』を翻訳出版したい!

ルトゥ・モダンの『トンネル』の翻訳先出しをご紹介!します(その1)

みなさま、こんにちは。

 今回はルトゥ・モダンの『トンネル』の物語の魅力を、みなさまにぜひお伝えしたく、本作品の一部を仮翻訳したものをご紹介します。実は作品のどの部分を皆さんにご紹介するかについて・・発起人の井川と戸澤は悩みました。

 そんな中、今回ご紹介するのは、父親の誕生日を祝う場で、姉のニリと弟のブロッシが初めて秘宝「契約の箱」のありかを示す碑文が刻まれた石板について会話をするシーン(32〜36ページ)を選びました。選んだ理由として、ルトゥはこの5ページの間で、ニリとブロッシの姉弟が父親対して全く異なった意見を持っていることを通して、一枚岩的に理解されがちな「家族」の中の相違を描いています。

 

 

 家族とはいえ、家族同士が一緒に暮らした時期や年齢、お互いがどのように関わってきたか、また個々人の性格によってもですが、それぞれがそれぞれに対して抱く気持ちは同じではありません。姉のニリとは違い、ブロッシはなぜ父親よりも、むしろ父親のライバルのラフィを信じているのか?ルトゥは、この理由を後の物語で示唆しますが、はっきりと述べてはいません。物語を受け取った読者に任せているのです。

「家族」の日常の中に見えるわだかまりや不和を描きながら、同時にイスラエルとパレスチナという大きな問題を日常レベルで描くルトゥ。ぜひ日本の皆さんに読んでいただきたいです!ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

*今回お見せするページの翻訳は仮段階のもので、最終的な日本版とは異なりますことご了承ください。

 


続きが気になる方はこちらのイベントへぜひご参加ください!

◆発起人が語るイスラエル発のグラフィックノベル『トンネル』の魅力

日時:6月9日(金)19時30分~21時30分
出演:井川アティアス翔(『トンネル』翻訳出版プロジェクト発起人)
   戸澤典子(『トンネル』翻訳出版プロジェクト発起人)
進行:原正人(サウザンコミックス編集主幹)
会場:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料

お申し込み方法:参加ご希望の方は、
サウザンブックス( info@thousandsofbooks.jp )までメールにてお申し込みください。

多くの方からのご参加をお待ちしております!

 

 

 

2023/06/01 14:38