こんにちは、サウザンコミックス編集部です。
3月29日(水)から始まったサウザンコミックス第7弾ルトゥ・モダン『トンネル』翻訳出版クラウドファンディングですが、開始からはや15日を迎えました。現在75人の方にご支援いただき、達成率は17%まできています。ご支援くださった皆さん、本当にありがとうございます。作者のルトゥ・モダンは欧米では非常に評価の高い作家ですが、あいにくこれまで日本語の翻訳は1冊もありませんでした。この機会にぜひ日本語版をお届けできればと思いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。発起人のイスラエルに拠点を置くグラフィック・ノベル制作ユニット“バヴア”のおふたり(井川アティアス翔さんと戸澤典子さん)は、ツイッター等で積極的に情報発信をしています。よかったらぜひフォローしてください。
去る4月6日(木)、そのバヴアのおひとり井川アティアス翔さんが来日し、井川さんを囲む会を催しました。井川さんや戸澤さんのお友だちを始め、総勢15名が参加するとても賑やかな会になりました。イスラエルにいるもうひとりの発起人・戸澤典子さんもオンラインで参加してくれました。
『トンネル』ヘブライ語版を手にする井川さん
こんな感じで当日は文字通り井川さんを囲んで楽しくおしゃべりしました
ルトゥ・モダン『トンネル』はイスラエルのマンガですが、そもそもイスラエルのマンガとは何ぞや?ということで、まずは井川さんが現在活躍しているイスラエルの作家を何人か紹介してくれました。バヴアのおふたりはウェブマガジン「ISRAERU」の「グラフィック・ノベルで綴るイスラエル」という連載で、それらの作家たちと組んで1ページのマンガを複数発表されています。よかったらぜひのぞいてみてください。
イスラエルの作家たちの紹介。参加者からは「この絵柄が好き」などといった意見も
続いて井川さんが、日本語版の翻訳出版を目指して目下クラウドファンディング中の『トンネル』と、作者ルトゥ・モダンの『トンネル』以前の作品を紹介してくれました。紹介してくれたのは、ルトゥ・モダンが世界中で注目を集めるきっかけになった作品で、テロが横行するテルアビブを舞台にある中年男性の失踪と家族と恋人による捜索を描いた『Exit Wounds(エグジット・ウンズ)』、第二次世界大戦後、ホロコーストのつらい記憶を逃れ、イスラエルに移住した老婆とその孫が、家族の財産を取り戻すためにポーランドのワルシャワを訪れる顛末を描いた『The Property(プロパティ)』、そして『トンネル』です。『トンネル』については、トップページにバヴアのおふたりがまとめてくれたあらすじがありますので、そちらをぜひご覧ください。どれもイスラエル特有のテーマと人類に共通する普遍的なテーマが織り交ぜられた作品で、ぜひとも日本語で読みたいものです。
左から『エグジット・ウンズExit Wounds』、『The Property』、そして今回クラファン中の『トンネル』
イベント当日は、ペサハ(過越祭)」というユダヤ教のお祭り(『旧約聖書』の「出エジプト記」に記された、かつてエジプトで奴隷だったイスラエルの民がモーゼに先導され、パレスチナの地へと脱出した故事を祝う)の最中だったこともあり、井川さんがペサハにちなんだお菓子を持ってきてくれました。休憩時間にはみんなでおいしくいただきました。
ココナッツマカロン(右)とクッキー(左)
休憩を挟んで、イベントの後半では、これから追加予定のクラファンのリターンをお披露目。作者ルトゥ・モダン本人が提供してくれた貴重なお蔵出し原画です。詳細は追って活動報告でお知らせしますので、楽しみにしていてください。既にご支援いただいている方も、コースをアップグレードすることができますので、ぜひご検討ください。
これから追加予定のリターンの数々。ルトゥ・モダン本人が提供してくれた原画です
最後にみんなで記念写真をパチリ。井川さんを囲んでワイワイおしゃべりを楽しむあっという間の2時間でした。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
ご参加いただいた皆さんと記念撮影
サウザンコミックス第7弾ルトゥ・モダン『トンネル』翻訳出版クラファンは6月27日まで。ぜひこの機会にこのイスラエル発の傑作を翻訳出版したいと思います。ご支援応援どうぞよろしくお願いします。