image

グラフィックノベル史に燦然と輝く傑作
『Asterios Polyp(アステリオス・ポリプ)』を翻訳出版したい!

Riverside Reading Clubのikmさんより応援メッセージが届きました!

先日、好書好日での連載 BOOK GIVES YOU CHOICES で『アステリオス・ポリプ』のクラウドファンディングをご紹介くださった読書家集団 Riverside Reading Clubの発起人 ikmさんより、応援メッセージが届きました! 『アステリオス・ポリプ』に触れていただいているこちらの記事では、『アステリオス・ポリプ』の講義付きコースでの講師として、また、小冊子での対談にもご参加いただくサヌキナオヤさんもご登場されています!ぜひ好書好日の記事も併せてお読みください!
 


 グラフィック・ノベル初心者のため、Classicといわれている「アステリオス・ポリプ」のこともこのクラウドファウンディングがはじまるまで知らなかったのですが、サイトをみてみたら幾つもの読みたい、手に取りたいポイントがたくさんみつかって「これは完全に自分が読みたかったものだ」と確信してしまいました。

 パートナーと別れひとり無気力な生活を送る50代の建築学科教授が、落雷で燃えあがるアパートからわずかな所持金と思い出の品を手に飛び出し「最果ての地」という意味の名前の街に辿り着く…… 決定的な出来事の後に訪れる変化の日々を描くというのはいつでも読みたい物語ですし、個人的にはアメリカ文学的なテーマだとも思ってもいて。こんなあらすじが書かれた翻訳小説を本屋でみつけたとしてもきっと手に取っただろうなと思いました。

 その物語を表現する作画も当然のように素晴らしくて。ページのトップにも使われているカラフルにデザインされた原書の写真もとても素敵だなと思いましたし、数点だけ載せられた原書のページの写真にもとても惹きつけられました。場面によって変化しているようにみえる画風、配置やカラーリングでも作られる印象的な構図、一枚でもアートピースになりそうなページ。しかもタイミング良くサヌキナオヤさん(特別講座もありますね!)に教えて貰ったのですが、本書の作者デイヴィッド・マッズケリはポール・オースターの「シティ・オブ・グラス」のコミカライズの作画も担当しているということで、あの作品も作画にやられた部分が大きかったし、今回はカラーということもあって絶対凄そうだなとワクワクしはじめました。

 ああ、そう、翻訳者もめちゃくちゃ重要なのでした。あまりインターネットやSNSで本の情報をチェックしないのですが、そんななかでも確実に信用できるかっこいい読み手のNAOさんが推しているどころか翻訳まで……! これは自分も含め、#わたしだけのブッククラブ 読者は全員翻訳者買いですよね、勿論。

 と、ここまでは最初にクラファンのサイトをみたときの印象と興奮なので、実際にそのページをチェックして頂いてそれぞれのポイントをみつけて貰えればと思います。それに加えて、更新されていく応援メッセージやマンバ通信での翻訳者のお二人による紹介記事 、登場人物紹介 建築実際に買える家具の紹介  、マンスプレイニングにフォーカスした読み解き にTwitterのスペース(猫ネス!)~Podcast のトークと、どんどん魅力が発信されていて、それを読んだり聴いたりするだけでもめちゃくちゃ面白いのでそちらも併せてチェックして欲しいです。

 それらを読んだりしているとやっぱり、翻訳されたものをフィジカルで手にとって物語や作画を楽しむのはもちろん、自分なりの読み方、フォーカスするポイントや解釈を絶対にみつけたいと思いはじめて、これはきっと稀にある「いつまでも読み終わらない本」になるなと確信に近い予感もしてきました。しかもそんな魅力に溢れた「絶対に読みたい」一冊のリリースにクラウドファウンディングを通して関われるというチャンスがあることもとても素敵なことだと思います。きっと特別になる一冊を一みんなでリリースしましょう。


ikm
Riverside Reading Club / JUST ZINE
https://linktr.ee/riversidereadingclub
 

残り9日、ぐんぐん伸びております!
サウザンコミック シリーズの記録更新中です。
成立まで拡散協力をどうぞお願いいたします!

2022/12/07 11:55