今年、最新長編小説『スタッフロール』を出版され、第167回直木賞の候補にもなった小説家の深緑野分さんが、サウザンコミックス第6弾『アステリオス・ポリプ』翻訳出版のためのクラウドファンディングへの応援メッセージを寄せてくださいました。
以前から本や映画関係で交流のあるNaoさんがTwitterで、グラフィックノベル『アステリオス・ポリプ』の翻訳をされると仰ってわくわくしていたところ、作品自体のカラフルな絵柄やストーリーに、私はとても惹きつけられました。
妻と別れた50代の男性が旅に出て、様々な人と出会う中で自分の半生を振り返るという物語は普遍的ですが、そこに9.11に至るアメリカがパラレルで進行するという構成にはなるほどと唸るばかり。
いったいどんな立体的で奥深い物語が読めるのだろう? ぜひ読んでみたい! けれど、数々の賞に輝いているのに、出版社ではコストがかかりすぎて出せず、クラウドファンディングしか方法がないそうで……なるほど。
もしご興味を持たれたら、サイトをちょっと見てみてください! それでもし内容に惹かれて、金銭的に余裕がおありだったら、額にかかわらずご支援頂けると、この本の翻訳出版の実現に一歩近づくことができます。
なにとぞ、応援のほどよろしくお願い申し上げます!
深緑野分
小説家 2013年『オーブランの少女』(東京創元社)でデビュー。他の著作に『戦場のコックたち』(東京創元社)、『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房)、『スタッフロール』(文藝春秋)など。