2023年の4月も半ばを過ぎ、今年3回目の活動報告になります。発起人の三宅雅之です。
「ペタンクの歴史」は翻訳作業を終え、編集作業も順調に進んでいます。
今回の翻訳出版に際し、FIPJP(国際ペタンク・プロヴァンサル連盟)のクロード・アゼマ会長に前書きをお願いしていましたが、先日その前書きの原稿が届きましたので支援者の皆様に御報告いたします。
原書である”PASSION PÉTANQUE”が1996年にフランスで出版された時、前書きは当時のFIPJP会長のアンリ・ベルナール氏が書きました。
そしてFIPJPの書記長を務めていたアゼマ氏は、本書の出版企画の中心的人物としてシナリオを担当したのでした。
かつて自らがシナリオを書いた本が、出版してから30年近く経って外国で初めて翻訳出版されることになり、その出版にFIPJPの会長として寄稿するという今回の巡り合わせを、氏はとても驚き、そして喜んでくれています。
「時が過ぎ世界が変わり流行も連れていく。しかし生み出された後、時代に適応し、歴史や姿そして精神を守り、その魅力を失わず存在し続けるものがある。」
という一節から始まるアゼマ氏の前書きは、氏が関わった本書が長い時を経て、関わった人々が誰も想像しなかったこの時代に、誰も想像しなかった遥かな異国で、その姿や魅力を保ちつつ、新たに生まれ出ることを目にした彼の驚きと喜びが、見事に書き表されています。
私の拙い翻訳を通じて、彼が本書に寄せる想い、本書を通じてペタンクの魅力が多くの日本の人々に伝わってほしいという彼の願いが読者の皆さんに伝わるのであれば、翻訳を担当する者としてこれに優る喜びはありません。
三宅雅之