皆さん、アホイ(チェコ語の挨拶です)! 『ペピーク・ストジェハの大冒険』翻訳出版プロジェクト発起人のジャン=ガスパール・パーレニーチェクです。3カ月にわたって行ってきた本プロジェクトも、いよいよ残り数日となりました。私は常々、これだけ多くのマンガがある日本で、母国チェコのすばらしいマンガを日本語で読むことができないのが、残念でなりませんでした。絵本やアニメは日本語訳があるのに、なぜかマンガはないのです。ですが、今回のクラウドファンディングを通じて、あと少しでその状況を変えることができるところまで来ました。残りわずか数日となりますが、日本初のチェコ・コミックの翻訳を実現するために、どうぞ引き続きよろしくお願いします。
実は、私は1カ月ほど前から母国チェコに戻っています。急な話ですが、諸般の事情で家族でチェコに引っ越すことが決まったのです。『ペピーク・ストジェハの大冒険』のクラウドファンディング中にこういうことになったのも何かの縁でしょう。これからはチェコに拠点を置きながら、これまで以上に日本とチェコの懸け橋になるような活動をしていきたいと思います。クラウドファンディング終了後もチェコから積極的に発信を行っていきますので、よかったらtwitterのフォローをよろしくお願いします。
ちょうど今、日本で知り合った藤田琳さんがチェコにいらしているのですが(彼女の応援メッセージはこちらからお読みいただけます)、つい先日、その藤田さんと一緒に、『ペピーク・ストジェハの大冒険』の作者、パヴェル・チェフを訪れました。
パヴェル・チェフが暮らしているのは、チェコ第2の都市ブルノのクラロヴォ・ポールという地区。チェフのアトリエは構成主義スタイルの建物の1階に位置しています。アトリエに入ると、中庭に面した窓があって、そのすぐ下に作業机が設けられています。私たちはチェフのお母さんが淹れてくれた自家製ハチミツ入りのハーブティーを飲み、小鳥たちのさえずりに耳を傾けながら、しばし楽しく歓談しました。
パヴェル・チェフのアトリエにて。チェフが手にしているのは藤田琳さんのzine『tanec(タネッツ)』
クラウドファンディングの状況を伝えると、こんなに多くの日本の方が僕の作品に興味を持ち、支援してくれているのかと、チェフはとても喜んでいました。プロジェクトを実現させて、ぜひ彼をもっと喜ばせてあげたいと思います。
チェフは今、『すばしっこいリスの大冒険(Dobrodružství Rychlé Veverky)』という、ネイティブ・アメリカンの首長を描いたシリーズ作品の第6巻目に取りかかっているところです(チェコで近刊予定)。できあがった原画を見せてもらいましたが、すばらしい出来でした。
『すばしっこいリスの大冒険』第6巻の原画
チェフはネイティブ・アメリカンの文化が大好きで、マンガの中で取り上げるだけでは飽き足らず、なんと衣装や装飾品まで自分で作っています。彼にとって創作が何を意味するのか垣間見えるようで、非常に興味深いです。
チェフ手製のネイティブ・アメリカン風衣装と装飾品
今回の訪問の主な目的は、もちろんクラウドファンディング用のリターンを改めてチェフにお願いすること。【限定8名】書籍+イベント+作者パヴェル・チェフのサイン入り手書きイラスト+サイン入りスケッチのコピーコースのために、チェフのサイン入り手書きイラストをたしかに預かってきました。このコースはまだ残っていますので、ご興味がある方はこの機会にぜひお申し込みください。
パヴェル・チェフのサイン入り手書きイラスト付きコース
こちらはチェフ直筆の世界に一点しかないサイン入りイラストとサイン入りスケッチ(『ペピーク・ストジェハの大冒険』の草稿で、こちらはコピー)が付いた貴重なコースなのですが、イラストの雰囲気がちょっと伝わりづらいかもしれません。以下の動画で詳しく説明していますので、よかったらそちらをご覧ください。
せっかくの機会なので、チェフがイラストを描いているところも撮影させてもらいました。主人公のペピークが作者の手紙を手に、チェコから見たら世界の反対側にあると言ってもいい日本を訪れるというちょっとステキなイラストです。サイン入り手書きイラストはどれも、こんなふうにして描かれています。
このイラストに描かれていることが現実となって、チェフの頭の中から生まれたチェコ・コミック『ペピーク・ストジェハの大冒険』を日本で翻訳出版できるよう、ぜひ皆さんのお力をお貸しください! 残り数日、改めてよろしくお願いいたします!
発起人・ジャン=ガスパール・パーレニーチェク
プロジェクト終了まであと7日間。残り11%で出版決定です!!
情報拡散等のお力添え、何とぞよろしくお願いします。