皆さま、こんにちは!『ペピーク・ストジェハの大冒険』翻訳プロジェクト発起人のジャン=ガスパール・パーレニーチェクと髙松美織です。パーレニーチェクはヨーロッパで執筆家、美術展キュレーターとして活動し、髙松は仏・英翻訳、仏語通訳をしています。コミック分野では「チェコ・コミックの100年」展、チェコ・コミックに描く日本の日常「Iogi 井荻」展などをやってきました。
6月14日(火)に本プロジェクトが始まり、今日で一週間になります。すでに79人の方からご支援をいただき、達成率20%を超えました。成立すれば、日本で初めてのチェコ・コミック単行本出版です。ご支援いただいた方、情報拡散に協力してくださっている皆さま、心からお礼申し上げます。
『ペピーク・ストジェハの大冒険』の第一印象は、まず、なんと言ってもイラストの圧倒的な存在感ではないでしょうか。著者パヴェル・チェフは好んで主に紙に油絵具で描きますが、所々に使われるペン画やコラージュがアクセントになって観るものを飽きさせません。彼の繊細なタッチと美しい色彩がストーリーの主人公の精神世界と重なって、チェコ語が分からなくても思わず見入ってしまいます。ストップ・モーションアニメ映画の巨匠にしてチェコ絵本作家としても有名なイージー・トルンカの後継者と、チェコでは呼ばれるのにも頷けます。
チェフの魅力は絵だけではありません。チェフには幼少期から吃音症がありました。現在では殆どなくなったものの、チェフの作品には内省から育まれた深みがあります。人間の弱さと強さを共に描き、どちらも否定しないチェフの本は、私たち、一人一人の心に語りかけ、寄り添い、そして自分を信じる勇気を与えてくれます。
クラウドファンディング中は、手に取って直接本を見ていただくことができません。それでも、ネットやSNSに上げた数枚の写真だけで、チェフが持つ不思議な魅力に気付いてくださった方が沢山いらっしゃいました。大変に感謝しています。皆さまにはこの本を絶対にお届けしたい、読んでいただきたいです。クラウドファンディング成立に向けて頑張ります。
特典は近日中に詳しく紹介させていただきますが、皆さまからのご支援により、用意したコースのうちの幾つかはすでに完売しました。どうもありがとうございます。これからご支援いただける方には、チェフが本企画の為に描いたサイン入り原画など、残り僅かではありますが、まだ間に合う特典もあります。どうぞお急ぎください。
そして、クラウドファンディング 支援イベントとして、6月22日(水)夜20時半から大阪の海外コミックスのブックカフェ、書肆喫茶moriさんのYoutube liveにお邪魔させていただくことになりました!チェコ・コミック現代史とチェフについてお話しさせていただきます。チェフやチェコ・コミックについて知りたい方、年表からだけでは分からないチェコの生きた現代史を感じたい方、是非、ご覧ください!
書肆喫茶mori 海外コミックスのブックカフェ 海外マンガ紹介#111「【特別編】チェコ・コミックの世界前編」はこちらからご覧いただけます。
最後となりましたが、クラウドファンディング成立のため、さらなるご支援と情報拡散をよろしくお願いいたします。