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ぼくはゲイ「なんか」じゃない…。
地方都市に暮らす男子高校生たちの苦しみや友情と恋心を、
リアルに描く『ぼくの血に流れる氷』を翻訳出版したい!

ぼくは長い間、ダリオと同じ苦しみを味わってきた。(著者:マイク・ライトウッドより)

こんにちは、サウザンブックスPRIDE叢書です。
達成率はほぼ折り返しとなり、これまでに200名近く方にご参加いただきました。
本書『ぼくの血に流れる氷』に著者が込めたメッセージが、原書の巻末に「謝辞」として掲載されていますので、一部翻訳してご案内します!
 


謝辞

『ぼくを燃やす炎』の前書きでも述べたように、大多数の人たちと異なる性的指向を抱えながら成長するのは容易なことじゃない。たとえ運よくホモいじめに遭わなかったとしても、ぼくは長い間、ダリオと同じ苦しみを味わってきた。すなわち迷い、恐怖にさいなまれ、愛する人たちがどう思うだろうかと恐れ、他人と違う自分自身を嫌悪していた。オスカルの感情の多くはぼく自身が抱いた感情でもあったが、ダリオの感情は、さらにぼくに近い。その感情を具体的に書けるなんて考えてもいなかったから、それを可能にしてくれた人たちにお礼を言いたい。

(中略)

 そして特別な感謝を捧げたいのは、『ぼくを燃やす炎』を読んだ後、自分の経験を語ってくれた読者の人たちだ。その体験談の多くにぼくは心を動かされた。声を出して笑ったり、ほほ笑んだりしたものもあるし、希望を抱かせてくれたものも数多いが、そのほとんどすべてに、ぼくは泣かされた。書かれた内容によって、感動の涙もあれば、怒りで流した涙もあった。その体験を共有してくれたこと、きみたちの魂をほんの少し、ぼくに分け与える勇気を出してくれたことに感謝している。つらい思い出から解放され、自分では表現しえなかった感情をこの小説に反映する力をぼくにくれたのは、きみたちのその勇気だ。一人ひとりが、最後まで書き終えるのを助けてくれた。自分自身を嫌悪するなんてクソみたいな行為だ。でも自分を好きになる方法をおぼえるのは素晴らしいことで、ぼくはきみたちからその力をもらった。今はもう、きみたちを好きというだけじゃない、愛してる。でも、誰にも言わないでね。
 きみたちはぼくの心のなかの氷を溶かしてくれた炎だ。そのおかげで今、ぼくは自由だと言える。きみたちがまだ自由じゃないのなら、そうなれることを願うのみだ。だからどうか、心の火を燃やしつづけてほしい。ぼくのためにね、いいかい?

©︎Naoko Muraoka
 

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2022/08/01 17:38