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ドアの先には魔法の世界が待っている
イギリスの独立系書店を巡る旅
『Bookshop Tours of Britain(英国本屋めぐり)』を翻訳出版したい!

「本屋には街の情報が集まっている!」BOOKSHOP TRAVELを提唱する和氣正幸さんより応援メッセージです

こんにちは。はじめまして。本屋ライターで下北沢にある本屋のアンテナショップBOOKSHOP TRAVELLERの管理人でもある和氣と申します。

独立書店とも呼ばれる個性的な本屋を追って今年で12年になります。都内はもちろん大阪、京都、福岡、高松、尾道……文章にしていない店まで含めると300店以上の本屋を巡ってきました。

日本ではここ数年で独立書店が増えているのですが、実はこの流れのきっかけになった本の一つに2011年に出版された『世界の夢の本屋さん』(エクスナレッジ)というものがあります。

その名の通り、世界の、それはもう美しく、生きているうちに一度は行ってみたいと思わせてくれるような本屋ばかりを写真と文章で伝えてくれる名著です。全国各地の本好きが、本屋という在り方に憧れを持っても仕方がないと思える本でした。

同書の出版から10年経ち、憧れを実現した人も増え、その裏では本屋好きとして本屋を目当てに旅する人たちも増えてきました。

そんな状況下ではあるのですが意外と本書のような「BOOKSHOP TOURS」(僕はBOOKSHOP TRAVELと表現することが多いですが)をテーマとした本はありません。

あっても、本屋だけを紹介したモノなのです。

自分も全国各地の本屋を取材してきて思うのですが、本当に本屋だけに行くことは稀で、例えば近くの観光スポットをついでに周ることも多いハズ。そこで、間違いないのが、本屋さんにお勧めのカフェや居酒屋などを教えてもらうことです。

本屋は街の情報が集まってくるスポットです。そこの店主が勧める場所が素晴らしくないわけがない!

そんな本がないかなあという僕の妄想を叶えてくれそうな本が本書です。本屋の紹介だけでなく周辺の風景写真も掲載ということですし、いままでの本屋めぐり本とは一線を画す仕上がりになりそうで本当に楽しみにしています。

特に気になっているのが「王様のいる本の街」として有名なヘイ・オン・ワイです。ウェールズの田舎町に古書好きのエリートがつくりあげた街なのですが、これが日本語の本になったのが2002年。それから20年経ち現在どうなっているのかは気になって仕方ありません。

それ以外にも運河に浮かぶボートの本屋や読書セラピストのいる本屋などなど、もう紹介文を読むだけでイギリスに行きたくなってきます。

本稿をお読みいただいた皆さんにはぜひご支援いただいた上で本書をお読みいただき、イギリスの本屋への思いを一緒に噛み締めていただければと思う次第なのであります。
(そして、その勢いで日本版のBOOKSHOP TOURSも書くことができたら嬉しいなと思うのです。)

 

【BOOKSHOP TRAVELLERについて】
BOOKSHOP TRAVELLERは独立書店を応援する活動BOOKSHOP LOVER主宰の和氣正幸が営む「本屋のアンテナショップ」です。少しずつ増えつつある独立書店の存在をもっと多くの人に広めるために始めました。そのために、全国各地の実店舗のある本屋、無店舗ながらイベント出店やインターネットで活動する本屋をはじめ、作家、zine/リトルプレスの著者、出版社、ブックカバー作家など本に関わるすべての人を広義の「本屋」と捉え、当店に出店していただいています(現在約100店が出店中)。
当店は、本屋を目当てに各地を訪ねる「ブックショップトラベル」という、カルチャーを全世界に広めるための発信基地でもあります。この場所で様々な本屋を知っていただくことで、実際に各地の本屋に行って欲しい。本屋という劇場をもっと楽しむために。BOOKSHOP TRAVELLERは今日も日々を営んでいます。

営業時間 月・火・金〜日12時〜19時
155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30−11北沢ビル3F 奥
(バロンデッセアートギャラリーの併設本屋)

https://wakkyhr.wixsite.com/bookshoptraveller

 

和氣正幸(わき・まさゆき)
本屋ライター。下北沢にある本屋のアンテナショップBOOKSHOP TRAVELLERの店主でもある。2010年よりサラリーマンを続ける傍らインデペンデントな本屋をレポートするブログ「本と私の世界」を開設。現在は独立して、「本屋をもっと楽しむポータルサイト BOOKSHOP LOVER」の運営を中心に、”本屋入門”などのイベントも開催。本屋の映像を配信する企画「BOOKSHOP MOVIE」をYouTubeで配信中。そのほか東京新聞での月1連載【BOOKS】(2021年2月連載終了)や2020年9月下旬から時事通信社にて全国地方紙に配信の全15回連載「独立書店の本棚」、『本の雑誌』での連載「本屋の旅人」(2021年12月~)など各種媒体への寄稿、電子図書館メルマガの編集人ほか、本屋と本に関する活動を多岐にわたり行う。2020年10月からはNHK Eテレ『趣味どきっ!(火曜)こんな一冊に出会いたい 本の道しるべ』に本屋案内人として全8回を通して出演した(2021年5月再放送)。著書に『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(G.B.)、『日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)、『続 日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)。共著で『全国 旅してでも行きたい街の本屋さん』『全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり』(G.B.)がある。

 

 

2022/06/07 12:04