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ユース発!LGBTQ+コミックエッセイを出版し、全国に届けたい!

ラスト3日間!プロジェクトのこれまでを見つめ直す(その2)

こんにちは!
プロジェクト終了まで残り3日!最後の最後まで初心を忘れずに挑戦すべく、プロジェクトのこれまでをユースメンバー達が改めて見つめ直します。今回はNaoとSaraです!


Nao                     


Sara 


プロジェクトがここまで進んできて率直にどう思いますか

Nao :  当初は「本を出版するなんてそんなことできるのか…」と半信半疑でしたが、多くの人たちに協力していただき、ひとまずのゴールである目標金額達成を実現することができました。ご協力していただいた方、支援していただいた方ありがとうございます。これから、本の内容をさらにブラッシュアップしていかなければならないので、さらに気を引き締めて頑張っていきたいです。

Sara : 多くの方にお力添えいただいたおかげでクラウドファンディングが達成され、二回に渡って行ったイベントも完走できたこと、本当に嬉しく思っています。みなさま、本当にありがとうございます。そして、やりたいことを形にする為の機会をいただけたことで、「私たちってこんなことまでできるんだ!」という驚きも感じています。支えてくださっている方々への感謝の気持ちを常に持って、今後もプロジェクト終了まで走り続けていきたいです。


これまで一番大変だったことはなんですか?

Nao :  私の担当は主に本の内容の一つ、LGBTQ+の基礎知識についてでした。普段私は、大学院で専門的なジェンダーやセクシュアリティに関する用語や概念を扱っているわけですが、それをユース向けにどう説明していくのかという点について大変苦労しました。また、どこまでを扱うのかどこまで触れるのかといったところも難しい点でした。例えば、本の中では恋愛の指向と性的指向を分けて説明しています。これらは、かつて性的指向=恋愛の指向と考えられていたことへの反省の意味もこめられています。何かの名付けを行うとき、そうである人とそうでない人が線引きされます。もちろん、定義づけにも限界はあるのですが、周縁化されない表現はないのかという点を日々模索しているところです。

Sara : 自分自身の経験や過去を言語化することに苦労しました。私は本のコンテンツ作成で、エッセイパートを中心に担当していましたが、メンバーの経験を元に書かれたエッセイをみていくなかで、自分自身が認められずにいた過去と重ねて辛い気持ちを感じることが何度かありました。当初はポジティブな姿を届けたい、という気持ちを一番に活動していたのですが、メンバーたちが赤裸々に経験を綴ったエッセイを読んでから、私が今まで発信していた気持ちが、自分自身が抱えている全てではないことに違和感を覚えるようになりました。そして、社会に今のユースの本当の姿を届ける為には、まずは情報を発信する私個人がスタンスを変える必要があるのではないか、と悩むようになりました。


どう乗り切りましたか?

Nao : ユース向けの講演や普段からユースとの関わりがあるプライドハウス東京スタッフアンリさんやアカネさんにたくさん手伝っていただきました。また、すでに出版されている中学・高校生向けのLGBTQ+に関わる本も参考にしました。完璧な表現は難しいのですが、完璧に近づけるようたくさんの方にアドバイスいただきながら制作しているところです。

Sara : 悩んでいる弱い部分を伝えることはネガティブなイメージに繋がると思っていたのですが、活動を進めていくなかでその伝え方にはポジティブなメリットもあるという気付きを得ました。また、ユース支援のフィールドで活動されているアンリさん、アカネさん、そして同世代のユースメンバーのおかげで、安心してありのままの自分を表現することができるようになりました。


最後にラストスパートの想いをお願いします

Nao : とにかく今は、本が無事に出版できるように頑張っていきたいです。もちろんこのプロジェクトのゴールは一人でも多くの人の本を届けることなのですが、一方多くの人に届けるだけではユース間におけるLGBTQ+に関する知識格差解決には限界があると思っています。私たちの活動が、1団体の活動で完結するのではなく、今後日本の教育システム根本を変えていけるようなアクターとして機能できるようになること願っています。

Sara : 本を出版するという次のゴールに向けて、引き続き情報発信を頑張っていきます。クラウドファンディングの目標金額は達成されましたが、より多くの方にプロジェクトの存在を届けると同時に、本の内容だけではなく私たちが活動している姿を通してLGBTQ+を含む多様性に関する社会課題を認識するきっかけづくりをしていきたいです。今後ともご支援、ご関心宜しくお願い致します。

2022/02/25 12:04