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ユース発!LGBTQ+コミックエッセイを出版し、全国に届けたい!

ご支援いただいている皆様へ(プロジェクトメンバーRitsu Miyakeより)

こんにちは。 プロジェクトメンバーのRitsu Miyakeです。当プロジェクトをご支援、応援していただいているみなさん、ありがとうございます。 

ご支援や応援のコメントを頂く度、よりよいコミックエッセイにしたいというやる気が溢れてきます  クラウドファンディング終了まで残り40日程となりました。現時点での達成率は20%ほどであり、プロジェクト達成まではまだまだ頑張らなければなりません。 ここまでみなさんには多大なるご協力を頂いておりますが、友達や身の回りの⼈にお話していただいたり、SNS等でシェア・拡散をして頂けないでしょうか。 今⼀度、みなさんのご協⼒をお願いします。 

私は岩⼿県で⽣まれ育ち、現在も暮らしています。仕事をしながら、「いわてレインボーマーチ」とい う団体で、LGBTQ+などの社会的マイノリティのエンパワメントを推進するために、ノンバイナリーであることをオープンにしながら活動しています。 ここから は少し⻑くなりますが、私⾃⾝の経験と、このプロジェクトに私がかける想いを お伝え出来ればと思います。

正体が分からない漠然とした違和感を持っていた⼩学⽣時代。違和感は年齢と共に徐々に⼤きくなり、その正体が⾃⾝の性別に関することだと気付くことができたのは、18歳の頃でした。きっかけは、インターネットで調べていた時に⾒つけた「LGBT」という⾔葉。それを⾒て、当時の私は、⾃分⾃⾝がトランスジェンダーだと気付いたのです。しかし、トランスジェンダーである⾃分を、⾃分⾃⾝で受け⼊れることが出来ませんでした。私の学⽣時代は、テレビでオネエタレントと⾔われる⼈が多く出ており、おもしろおかしく扱われ、ネットでもネガティブな情報が多い状況でした。それが、トランスジェンダーであることを「⼀⽣ して⽣きていかなければいけない」そう⾃分に思わせました。ポジティブな情報、正しい情報を得る機会がない。カウンセラーに相談してみたけれど、「そんなことよりもっと楽しいこと考えたら 」と⾔われ、信⽤できる⼤⼈もいなかった。そして⼼の居場所もない。

そんな⾃分が少し変われたのが、東京で⾏われたプライドパレードへの参加でした。みんな笑顔で⽣き⽣きしている、LGBTQ+に関するポジティブな情報、初めて出会った仲間、パレードでは沿道から多くの⼈ハイタッチしながらかけてくれる「Happy pride!」の声。⾃分の⼼の居場所を⾒つけて安⼼できて、⾃分を肯定してくれているような気がして、流れ落ちる涙と共に歩きました。 しかし、その経験によって、⾃分を苦しめることにもなりました。岩⼿に帰れば、また元の⽣活。東京で感じたよう な雰囲気は感じることが出来ず、そのギャップで⾮常に苦しい思いをしました。 LGBTQ+に するイベントが開催されていたとしても、開催場所はいつも都市部 。学⽣にとって、費用⾯などから⾏くことは叶わないことがほとんどでした。 そのような⽣活の中、どんどん苦しくなり、消えて無くなりたいと思っていた時、研究室の教授から紹介してもらったのが「トビタテ!留学JAPAN」でした。 ⽇本にいても⾟いだけだし、いっそのこと⽇本から出て⽣活して、⽣きる気⼒が湧かなかったら、そのまま⼈⽣を終えよう、そう思いました。

留学先はノルウェー。ホームステイでの形で、とある夫婦の家に滞在することになりました。⾃分を隠して⽣きたくなかったので、あらかじめカミングアウトをしましたが、すご くポジティブに受け取ってくれました。現地での⽣活は私にとって、とても幸せな時間でした。 この留学をきっかけに、私は⽣きる活⼒を得ました。また、⾃分が住む⽇本、その中でも⽣まれ育った岩⼿の現状を変えたいと強く思うようになり、今に⾄ります。

このプロジェクトで私が⼤事にしたいことは、プロジェクトの3つの⽬的にも書いてありますが、以下の通りです。

①「LGBTQ+当事 のユースや、そうかもしれないと感じているユースが⾃⼰ 定感や希望を持つきっかけになる」

②「LGBTQ+当事 のユースや、そうかもしれないと感じているユースの周 の⼈達へ、正しい知識・⼿助けとなる情報を届ける」

③「全ての読者が包括的に『多様性』について考えるきっかけになる」

私も経験したように、地⽅では、都市部と⽐べてLGBTQ+に関する情報格差があり、居場所も少ないのが現状です。今回制作しているコミックエッセイを届けることで、上記3点の⽬的を達成し、地⽅と都市部での情報格差を少しでも埋めたいと思っています。

また、 ⽇本では若者の死因の1位が⾃殺となっており、その⽇本の中でも岩⼿県は⾃殺 率が全国で1位となっています。その中にはLGBTQ+当事 や、他にもさまざま な理由で悩んでいる⼈がいると思います。前述した通り、私が学⽣の頃は周りに相談できる⼤⼈がいませんでした。まずは様々な多様性について、多くの⼈が知り、学び、考えることが重要だと思っています。このコミックエッセイは、必ずそのツールになります。 ⼈々の⽣き⽅は多様化していますが、全ての⼈が多様な⼈⽣を選択・実現可 な社会になっていけば、⾃ずと幸せな⼈が増えていくのではないでしょうか。 結婚するかしないか、⼦供を持つか持たないか、同性婚の法制化など、社会の中で「普通 」とされてしまっていること、⾃分の中の「普通」 だと思っていることを問い直し、どのような選択をしても幸せな、そして選択で きるような社会にしなければならないのではないでしょうか。

経験や気持ちなど、形が無いものであっても、それはその⼈が⽣きた証、すなわちレガシーになると私は思います。このプロジェクトで私は、LGBTQ+や様々な多様性につい て、後世に繋ぐことができるレガシーを遺したい、そう強く願っています。 繰り返しになりますが、このコミックエッセイを全国に届けることで、悩んでいるユ ースやその周りにいる⼈たちの助けになるはずです。 今後もプロジェクトメンバ ーは全⼒で制作活動を⾏なっていきますので、皆さんのご協⼒をお願いします。


2022/01/18 15:54