image

円卓の騎士ガウェインが、謎に満ちた探求の旅へ―
アーサリアンポップの傑作が今、蘇る
『五月の鷹(The Hawk of May)』を復刊したい!

リターンの紹介:オリジナルブックカバーについて

こんにちは!発起人のシオンです。

 『五月の鷹』復刊企画は、復刊が決まってからも多くの方にご支援をいただき、現在、131%の支援率となりました。企画開始より、多くの方に多大なるお力添えをいただいていることに、心より感謝申し上げます!


 さて、今回は『五月の鷹』書籍購入者特典のオリジナルカバーについてご紹介したいと思います。
 これは、山田南平先生に『五月の鷹』をイメージしたイラストを書き下ろしていただくもので、着せ替えカバーとして本体に装着することができます(勿論、本自体のカバーとは別です)。
 紙の書籍一冊につき一枚ずつついてくるので、本につけて楽しむのは勿論、額縁に入れて飾ってみるのも良いかもしれません。


■オリジナルカバーの裏話

 着せ替えカバーのアイデアが生まれたのは、『五月の鷹』復刊企画が公表されるよりも少し前のことです。
 当初は、「本の復刊企画だから、本にまつわるものがリターン品だったら、きっと支援者の方にとっても素敵な思い出になるだろうな…」とは考えていたものの、まだ、どのような形にするかを模索していた時期でもありました。
 そんな折、山田先生から「書籍本体にはいっさい関わらない」という条件でご協力の申し出を頂いていたことで、書籍に直接関わらないリターン品の中でイラストをお願いできないか…というお話が持ち上がりました。

(山田先生のご提示になった条件の背景には、先生がご自身のブログでも書かれているように、「ずっと発行され続けるカバーアートや内部の挿絵に「山田南平」という漫画家が参加してしまうことで、大好きだった本来の『五月の鷹』らしさがなくなってしまうこと」は絶対に避けたい…という先生の思いがあります。話し合いの中でその思いの強さを知った私は、『五月の鷹』という作品に向けられた山田先生の深い愛情と敬意に心を打たれたのでした。)

 本にまつわるものをリターン品にしたい。けれども、本そのものには触らないもので、良い記念になるような何か…。

 そうした問答の中から生まれたのが、「山田南平先生のイラストをあしらった着せ替えカバーを、本体とは別に付ける」という案だったのです。


■カバーに使用されるイラストについて

 ショートコミックスの方では『金色のマビノギオン』のキャラクターたちが登場しますが、カバーには『五月の鷹』のキャラクターをということで、ガウェインのデザインも『五月の鷹』を踏まえたものになっています。
 ガウェインのデザインをブログで最初に見た時、企画の公表前だったのでキャラクターの名前は伏せられていたのですが、髪の色だったり手の傷だったりの設定が書き込まれていたので、『五月の鷹』ファンはお気付きになったかもしれません。


 そして、暫くして山田先生から見せていただいたのが、こちらのページでも紹介されている色ラフです。

 

旅の装いに身を包んだガウェインとゲラートのツーショット。
 この本のタイトルの元にもなっているグワルッフマイ(五月の鷹)には、平原の鷹という訳が当てられることがあるのですが、ガウェインには平原も似合いますね。傍らにいるゲラートのふさふさの毛や横顔には、作中のガウェインのようについ話し掛けたくなる親しみを感じます。
 どこまでも広がっていきそうな平原の向こうへと、ガウェインは旅立っていくのでしょうか。

 

そして、仲良くツーショットを決めるガウェインとゲラートも、か、可愛い…。
 どちらのイラストも大好きなのですが、なんと山田先生によると、更に2案ほど描いてくださる予定とのことです…!


 『五月の鷹』の、もう一つの装いがどのようなイラストで彩られることになるのか。皆様とともに、わくわくしながら見守りたいと思います。

 

『五月の鷹』復刊企画発起人シオン

 

 

2020/11/20 11:30