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アメリカで30年以上教えられてきた
アドラー心理学に基づく子育てのコースの名テキスト
『自己肯定感を育む子育て・仮』を翻訳出版したい!

一部先読みでご紹介「子どもの心を勇気づける」

クラウドファンディングが始まってから1ヶ月、目標の三分の一を達成することができました。子育て真っ最中やこれから子育て予定という方はもちろん、学校の先生のように子どもと関わるお仕事をされている方など、幅広い方々にご参加いただき大変嬉しく思っています。

『自己肯定感を育む子育て・仮』は子育てに関する疑問や迷いに、ロジカルな説明で答えてくれます。例えば「子どもに無条件の愛情を注ぐ」ことが大事というのはみなさんご存知だと思いますが、具体的にはどのように考えてどう行動すればよいのでしょうか? 第2章の「子どもの心を勇気づける」から一部を紹介します。

 

P23-24   Give Unconditional Love

 

無条件の愛情とは

 親からの無条件の愛情ほど、子どもを勇気づけるものはありません。無条件の愛情とは、子どもの成績の良しあしや、何ができるか・できないかに関わらず、ただ子どもの存在そのものに注がれる愛情です。

 

 親からの愛情を勝ち取るために子どもがしなければならないことなんて、本来は何もありません。愛されるために、親の夢や希望を自分のものとして頑張ったり、いい成績をとるために努力したり、部屋をいつもきれいにしておく必要はないのです。人に愛されたいという気持ちから、多くのことを達成しようと頑張り、実際に成功している大人も大勢います。そういう人、まわりにもいませんか? もしかすると、彼らは子どもの頃に、ただ存在するだけで注がれる愛情を感じた経験が少ないのかもしれません。

 

自分自身や周りの人々を大切にして、私たちが生きているこの世界を愛する子どもを育てるためには、無条件の愛情は絶対に欠かせません。何もしなくてもあなたは愛される存在なんだよ、というメッセージを常に受け取ることで、子どもは自分が一番好きな自分でいることができるのです。また、そのように育っていくと、周りの人が「なれるうちで一番の自分になろう」と思うきっかけを与えることにもつながります。

 

子どもを信じること〜レッテルを貼らない

あたなたは愛される存在だと伝え続けるために欠かせないのは、子どもを信じることです。子どもには良いところがいくつもあると信じることで、子どもを勇気づける言葉や行動は自然に出てきます。また、日ごろから子どもについて感じている気持ちは、何か起こったときの反応に如実に現れます。無意識の思い込みも含めて、です。子どもについて、どちらかというとポジティブに感じているのか、それともネガティブに感じているのかを知りたかったら、子どもに(時には無意識のうちに)貼っているレッテルについて考えて見ましょう。残念なことに、ネガティブなレッテルがたくさんあります。例をみてみましょう。

  • ばか
  • 「魔の2歳児」
  • めんどくさがり
  • 恥ずかしがりや
  • 元気がよすぎる
  • 忘れんぼう
  • 甘やかされた

こうしたレッテルの言葉は、子ども自身の可能性を狭めてしまうこともあります。一方で、あまり健全とはいえない行動を続ける言い訳にレッテルが利用されることもあります。また「可愛い」とか「頭がいい」といった、一見ポジティブなレッテルもありますが、これらの言葉に対して私たちがもつイメージが、子どもの可能性を狭めてしまうことも起こり得ます。

 

気づかないうちに子どもをワクに押し込めていたことに気がついたら、レッテルをやめて、オープンマインドで子どもを見てください。あなたの「めんどくさがりな」息子にお手伝いをしてもらったり、活動的になってもらう方法を考えてみましょう。あなたの「可愛いお姫様」が、生活スキルを身に着けて、自分で何でもできるようになるのをサポートするにはどうしたらよいでしょうか。レッテルを変えることで、子どもに対する期待が変わります。そうすれば、子どもも自然に変わっていくでしょう。

 

4/18(木)開催の原書読書会では原書の内容をご紹介いたします。お気軽にご参加ください。↓

『自己肯定感を育む子育て・仮』読書会&翻訳出版プロジェクト作戦MTG

https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/2742/activities/7546

2019/04/12 12:17