ジミープロジェクト通信(その1)
プロジェクトチームの田原です。
一人ひとりが、自分のエゴを拡大するために表現する時代から、世界と繋がっているという意識で表現する時代へとシフトする過渡期に起こったコロナ・パンデミック。
そんな中で、突然に現れた小説「ジミー」
著者の青海エイミーは、「本当に表現したいことは、フィクションじゃないと表現できないから」と言っていた。
ふつうの小説は、出版社がやっている文学賞などに応募して、賞を受賞して出版されたりする。でも、そこには、「売れる小説とはこういうものだ」という別の基準があったりするし、その基準に合うように、何度も書き直しを要求されたりする。
そもそも、その基準で賞レースに勝てるように表現するものでもないだろうし、本当に表現したいことを、もっと売れるように「修正される」というのもよく分からないことだろう。
何かのレースにエントリーして、その中で勝ち抜くために表現したり、勝てるようにアドバイスされて修正したり・・・そういう時代の次の方法論を模索したいんだ。
どうやったら、この小説を「そのままの形で」出版することができるのだろうか?必要な人に読まれて社会的なものになっていくことができるのだろうか?
それが、橘川幸夫さん(デジタルメディア研究所)、太田順子さん(メタブレーン)、平野友康さん(メディアクリエイター)、青海エイミーさん(著者)、田原真人からなる、ジミープロジェクトチームのテーマだ。
橘川さんの考える「参加型出版」は、表現したい人が作家として表現し、その表現を受け取って出版したいと思った人が編集者として出版する、というように、各自の意志によって実現していくものだ。
「ジミー」を読んで、価値を感じて、「この本が出版されて多くの人に読んでほしい」と思うような誰かと出会えるのだろうか?
すべては、そこから始まった。
(その2へ続く)
「ジミー」は、希望である
「ジミー」参加型出版プロジェクト
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