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「ジミー」は、希望である
「ジミー」参加型出版プロジェクト

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小説「ジミー」概要

一見、普通の高校生のマイは、心の中に葛藤を抱えている。イケテナイ帰国子女の男の子がクラスに来た。みんなが注目するなか、彼は言った。「ジミーです」マイは、彼との関係を通して、世界と繋がることができるのか?

孤独・不安・揺れ動き、求める気持ち。ジェンダー、ルッキズム、SNS、アイデンティティー。

「泣きました」「もうジミーを忘れたくない」「今まで読んだ中で一番の小説」「この物語は美しい」すでにたくさんの感想がきています。

 

 

「ジミー」著者 青海エイミー

 

マレーシア在住10年。

2年前、コロナ禍でスタジオでのヨガは禁止された。ヨガティーチャーとして教えていた私は、オンラインクラスを作った。しかし、生徒の人数は減っていった。

その頃noteの存在を知り、「英語も運動も苦手な私が、海外でヨガティーチャーになる」という体験談を連載し始めた。少しでも多くの人がヨガに興味を持って欲しいと思ったのだ。

ところが、予想してないことが起こった。

体験談を読んだ人から、コメント欄のみならずメッセージやトライアル時に「号泣しました」「一気読みしました」「最後は、涙が止まらなくなって」という声が驚くほど寄せられたのだ。

「私の声が伝わる」

私は、本当に驚いた。私は、友達もほとんどいなくて、人に想いを伝えることが得意ではなかった。文章を書くような仕事もしたことがない。

私は、「もっと書きたい」と切実に思った。

知りたかった。

 

本当に伝わるのだろうか、

私のことばが。

 

「ジミー」は、一人で最初から最後まで書ききった。世の中で何が流行っているとか、こんなものを書いたら受けるとか、だれかの意見を聞くとか、そんなこと全く考えなかった。私は、穴蔵にいたようなものだ。

文章を書いた経験もない無名の人が、一人で書いた小説。それが「ジミー」だ。

 

橘川さんに原稿を送った時も、自費出版をするつもりだった。「これはすごい」と連絡をもらえるなんて、少しも思っていなかった。

それに、たくさんの人が、心を動かされたと言ってくれるようなことも。

 

私は、こんなことが起こるなんて思ってなかった。

私のことばが、あなたの心に届くなんて思ってなかった。

 

表現するとは、なんと幸せなことだろう。

(2022年2月 青海エイミー)

 


 

(書籍イメージ)


 

【私たちは「ジミー」と出会った。すぐに「世に出すべき」と思った】

 

橘川幸夫   「暗く奥深い闇の中から放たれた一筋の希望である」

「ジミー」は誰だ
 2021年はコロナが世界を支配した。私たちはまるで原始時代に戻されたかのように野獣たちが蹂躙する世界で、洞窟の中でおびえながら震えていた。

人間の想像力は、暗く寒い洞窟の奥底で震えながら、外の世界を思い浮かべるところからスタートしたらしい。
 

小説ジミーは、暗く奥深い闇の中から放たれた一筋の希望である。そして、その希望の光は世界の各地から今、放たれている。

この本を読んだ人は自分自身の「ジミー」を語りだすだろう。その光の束が私たちの新しい大地になるのだ。

 

平野友康  「大変な才能と出会ってしまった」

読みはじめた途端、いきなり引き込まれた。そこには疎外された女子高生と、ちょっと冴えないジミーがいた。すごいリアリティ。

僕はこの本の中の世界で主人公のマイとともに、息苦しくなったり、ホッとしたり、強がったり、寂しさを紛らわしたくなって強がっていた。

この小説は明らかに新しかった。これまで疎外を扱った作品は多くあったけど、1990年代以降、僕らは孤独の中でお互いの孤独を抱えながら、ただ手を繋ぐことしか出来なかった。でもあきらかに小説「ジミー」は、その先へ一歩踏み出していた。

僕はしばらく呆然としていた。

これは大変な才能と出会ってしまったと思った。

 

田原真人 「分断された近代の痛みを癒していく作品」

私は、「ジミー」を何度も読んでいる。うっかり読み始めてしまうと、途中でやめられなくなって最後まで読んでしまうからだ。

17歳のマイの目は、男性として生きてきた私の肉眼が捉える社会の盲点を映し出す。私が生きなかった人生を、マイが生きている。「ジミー」を読むたびに、マイの人生のリアリティが私の中に浸透してきて、世界を見る眼差しにマイの視点が混じってくる。ほんの少しずつだが、見えなかったものが見えるようになり、聞こえなかった声が聞こえるようになってきている。

『ジミー』は、様々な属性に切り分けられて分断された近代の痛みを癒していく作品だ。

 


 

【デビュー前の生原稿を読んだ人たちが、想いをよせてくれた】

 

私たち(橘川、平野、田原のプロジェクトチーム)は、小説「ジミー」を読むとすぐに「この作品を広げたい」と思った。しかし、この衝撃を受けるのは、私たちだけだろうか。

それとも、多くの人の心を打つ作品なのだろうか?

 

私たちは、出版前の原稿を多くの人に読んでもらうことにした。

青海エイミーが書き、一切編集されないままの原稿は、PDFとして受け渡され200人以上の人が読むこととなった。

誤字脱字もそのままで、編集者の手も全く入らない「生原稿」だった。

 

しばらくして、読み終えた人たちから感想がきた。

「泣きました」「今まで読んだ中で1番の小説」「続きがあるなら読みたい」など。

 

全く無名の作家の、手をつけていない原稿に多くの人が心をうたれたという現象が起こった。

 

この物語をより多くの人に読んでもらうために、クラウドファンディングをしたい、

そのための感想を書いて欲しい、と私たちは彼らにお願いした。

 

すると、多くの人が、実名とともに熱い想いをよせてくれた。

 

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この「ジミー」という作品は,ある意味「危険な」小説。

まず初めに学生時代のほろ苦い感情が湧き起こる。そして,その感情は色々な方向に展開し止まらなくなる。

朝起きても,通勤の電車の中でも…そう一日中考えてしまい頭から離れなくなってしまうのだ。

そんな「危険」で,「ワクワクが止まらない」小説である。(松田哲士)

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・一気に読み進んでしまった。圧倒的なリアル感

登場人物の中にかつての自分(疎外感を感じ、なんとか居場所を得ようと役割を演じる)見出し、忘れていた記憶も引き出された。

無自覚ながらも今の私に影響を与えていた私自身の根っこの体験を思い出させてもらった。(小紫真由美)

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・ジミーめちゃ面白かった!

色々小説読んできたのだけれど、これほどスピンオフを読みたいと思ったのは初めてです。

登場人物の背景がすごくあるんだろうなぁ。そう思わせる作品でした。(石丸弘)

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・この小説は美しい

必死な、そして悲痛な若者の生き様と苦悩から紡がれる「軋みの音」のハーモニーが、私も人間だった ということを思い出させるのだ。

読んでるときはそんな優雅なこと言ってられるわけもないわけで、もちろん 読み進めながら 彼らと共に苦しくなる。

だが、読み終わりには「"現実"に突き返される」ことになる私の中に、しっかりと残りそしてわかりやすい形で 「生きていく上で避けて通れないテーマ」を刻んでから手放してくれる。

こんな人("美しい音色"を作品にこめる人)たちがいてくれるのなら「もうちょっと"こんな世界"で生き続けてみるのも悪くない」と私のような人間にも思わせてくれるのだ。(児島はるく)

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・ジミー。これから僕はこの名前を聞く度に、彼の姿と共にこの感情を思い出してしまうだろう。

個人の不合理さ。集団の排他性。若者の葛藤。肉体的なマテリアリティ

多くの方と、この甘酸っぱい感情を共有したい。(武井浩三)

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・寂しいとき、泣きたいとき、疑いそうになるとき、私は何度も、この物語を読むと思います。

美しく、優しい世界を生み出してくれた作者のエイミーさん、ありがとうございます。(田久保あやか)

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・遠い日の自分と出会いなおすことができるストーリー。

読んだ時に起こる感情を味わい誰かとそれを語り合うことで、自分がして欲しかったことは何か、何を大切にしたかったのか、

置き去りにしてきた自分の気持ちに気づくことが出来ました。(肱岡 優美子)

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・「アイデンティティとは何か?」という問いを正面から突き付けられた気がしました。

「多文化共生社会」を表面的な一般論としてではなく個人のこととして考えてみたくなりました。(大隅紀子)

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・あの頃言葉にできずに閉じ込めてた”あの気持ち”が「ジミー」を通してどんどん出てくる!

誰かと語りたい。読後そんな気持ちになる物語。(向井華子)

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・ジミーを読んで対話会に参加した。

最後の振り返りで僕は何故か胸が痛いことに気が付いた。

今思えば自分がかつて無意識にしていた暴力に気がついたのだろう。(寺本顕英)

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・今自分がぶつかっている壁が、なぜそこにあり、なぜそれが痛く、あるべき場所から自分を遠ざけているように感じるのか。

小説「ジミー」の中に息づく生身の人々通し、私たちは忘れていた自分自身の物語に還ってゆく。(前川珠子)
 

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・社会ピラミッドは厳然として揺るがなく、現実は変えられない。

そんな日常の狭間をくぐり抜けて、マイの心の中で自分を取り戻す冒険が始まる。

変化の時代を生きる全ての人に贈る、生き方を問い直す物語(池田哲也)

 

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・対話会ありがとうございました。

ジミーの物語はいつの間にか「私」の物語となり、読んだ誰かと話したくなる(長澤元子)

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小説「ジミー」を読んで、日常生活の中に、日頃、意識していない会話や、考え方や人間関係を見つめ直す事ができる作品でした。

読むたびに温かい気持ちにさせてくれたり、人生を豊かにさせてくれる素晴らしい本でした。

この本に出会えたことに感謝しています。(松本龍二)

 

 

(書籍イメージ画像)

 

・「ジミー」を読んでとても心を揺さぶられた。

学生時代の居心地の悪さや不一致感。この物語に出会って、その意味が明確になった。

そして、その時の自分に、必死に生きていたね、と言ってあげたい、そんな気持ちになる物語。(岩井真美子)

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帰国子女の私。高校時代に自分自身に実際に起きたことや感じたことが散りばめられていて、切なく痛く温かい作品でした。

すべての帰国子女に読んでほしい小説です。(中西 藤永 須美)

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いつの間にか作られたルールに従い、それを乱さないように自分の「役割」の中で生きる。

そんな窮屈な場所から開放してくれる小説です。

世界はもっと広くて、もっと自由だと『ジミー』は教えてくれます(武藤優里菜)

 

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・ジミーとは、この現実から私を連れ出してくれる希望の神話であり、自分と他者と世界の境界に橋をかける愛と調和の新しいナラティブ、柔らかな精神の進化論(石山輝久)

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・自分しか知らない自分だけの折り畳まれた感情って誰しもあると思うのですが、

ジミーはそんな「あの日に折り込んだままにした感情」にスっと逢いに行ける作品だと思います。
社会背景や組織の構図のようなものがあちこちに散りばめられつつ、指の間からすり抜けそうな思いも丁寧な言葉ですくいとられており、

読みながらいろんな感情を味わうことができました。

時代の変化の今、ぜひたくさんの方に読んでいただきたいです!(三井祥子)

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・この物語から、「過去と未来」「私とあなた」がつながる癒しとパワフルな希望を感じました(藤本記代子)

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・手に入らないもの〟は対話で得られる。

ジミーは言葉です。
どんな想いであっても、溢れる想いを隠さないで。(大倉弥生)

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・”感じないようにしていた感情”が次々と湧き起こり、胸を詰まらせながら読みました。

揺さぶられる感情の中に”本当の自分”を感じて、安堵のため息が。
「私も圧倒的に優しい人になりたい」という思いを新たにしてくれた作品です。(御影石千夏)

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・ジミーには誰にとっても身近だけれど、一歩踏み込めなかった事実を想起させるパワーが秘められている。

社会の恐れや不安、普通でいること、私たちのアンコンシャスバイアスを突きつけられ、読んでからはじまる小説です。(竹本記子)

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・不安、怒り、嫉妬、喜び、色んな感情がうごめく人間模様が繰り広げられているのに、なぜかサクサクと読めてしまう。

そして読後は爽やかな気持ちにさせてくれる。

青春の甘酸っぱさと同時に、深い優しさを感じる物語でした。(鹿子尚人)

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・「ジミー」を読むことは、心のどこかで「本当の自分であるがままに生きたい」「自分を大切に出来てない」と感じつつも、

日々の忙しさに流されうやむやになっていたり、周りから求められているであろう自分を演じて生きている人にとって、

「いや、やっぱり、今のままじゃ嫌なんだ。」と気づいて、

本当の自分で生きるための一歩を踏み出せる大きなきっかけにつながると思う。(ショールかおり)

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・「世界」が1つだと「世界」を守るために生きてしまう。

本当の私からかけ離れ、終には「私」が他者となる。本当の私は何者か、何がしたいのか

小説『ジミー』は誰一人同一ではない私たちの念いを鮮明にする(梅田雄基)

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・わたしとは異なる人の物語なのに、読み進めるうちに、わたしの中にある小さな体験や感情が引き出されました。

ぐるぐるとあの頃や今のことを誰かと語りたくなる一冊。(金野美香)

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・ジミーの物語とあなたの物語が交差する点を味わってほしい(木本努)

 


 

「ジミー」(小説)は、コロナ文学の第一弾だ。

 

2020年、コロナ禍によって、私たちの生活は大きく変わった。自宅にこもる中、今までの世界のあり方とはどうだっただろうかと、自分の内面を掘り下げるように考えた人が多いのではないか。

近代社会は、生産、拡大、効率を重視するものであった。しかし、コロナ禍によって私たちはそれを一時停止しそこに疑問を持つようになった。私たちは、次なる方法論、つまり生命のはたらきからスタートする生き方を主体的に生み出していくきっかけを持ったのではないだろうか。

ジミーは、大学院でジェンダー・スタディーズを学んだ後、そこから全く離れていた青海エイミーが、コロナ禍で家にこもる生活の中、内なる生命のエネルギーに従うようにして書き下ろした小説だ。

それは、17歳の女子高生であるマイの目を通して描かれた現代日本社会のシステムであり、同時に生命の物語でもある。

現代を舞台にした爽やかな青春小説と読むことも可能だが、私たちが当たり前として受け取ってきたシステムを可視化する冷徹な批評精神を持って描かれたものであると同時に、心の奥底に働きかける歴史や個人を超越した生命の物語でもあった。

私たちはここに、コロナ後に生まれてくる新しい文学(「コロナ文学」)の胎動を感じた。

その直観を確かめるべく、原稿を配布し繰り返し対話会を行った。出版前のジミーの物語は、約200人に読まれた。

『ジミー』を読み、「何か」を受け取った、「何か」が揺さぶられた、という熱い想いが感じられるのではないだろうか。

「読んでよかった」「心を揺さぶられた」「他の人にも読んでほしい」という想いで広がっていくのが、本来の出版のあり方ではないか?

私たちはこのように「参加型出版」を考えている。それは、この小説が、著者という個人を超えたものになる可能性と重なるだろう。

ジミー』は、「コロナ文学」のスタートを切る。この出版は、次に続く新しい著者へ「参加型出版」の道を開く。書きたい人は、きっと現れるだろう。その動きの連鎖が「新しい文化」を生み出していく力になる。

私たちは、出版システムを作り、今後も「参加型出版」を通し、次なる「コロナ文学」を世に出していくつもりだ。

表現は、旧来のシステムを軽やかに超えて、人の心に繋がるだろう。

「ジミー」は、「コロナ文学」の第一弾となる。

発起人 橘川幸夫、平野友康、田原真人

 

小説「ジミー」仕様案

体裁概要(予定)
判型:四六版変形
本文:192頁
定価:2,200円(税込)

 

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全く無名の人物が書いた小説「ジミー」。

まだその価値を知る人は多くありません。ですが、4月の書店発売に向けて私たちはワクワクしています。

どうぞ、まだ知られてないこの作品のご支援をお願いします。

 

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3)印刷終了した時点で配送準備に入ります。書店で入手よりも早くお手元に届きます。

 

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私たちは、小説「ジミー」を、ダイヤモンドの原石のように感じています。

今後、どのような動きになるか分かりませんが、みなさんのご支援を感謝しています。

どうぞよろしくお願いします。

 

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