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 橘川幸夫の新刊「参加型社会宣言」(仮)プロジェクト

人は本に何を求めるのか。

 人は本に何を求めるのか。

 僕が本を読むということは、自分自身がいろいろなテーマで考えていることの正解のヒントがあると思うからだ。僕は、そういう想いで若い時から本に向かい合ってきた。だから、自分で本を出す時も、同じような視線で読んでくれる人を想定していた。

 しかしどうやら、僕のような姿勢は、少数派のようである。多くの人にとって、本というのは、答えのきっかけになるものではなく、正解そのものを求めているのかも知れない。そういう読者にとっては、僕の本は、答えを出す寸前でやめてしまうものなので、不完全に感じられるのかも知れない。

 しかし、僕は、変えない。「とりあえずの答え」なんか、意味がない。誰かに与えられた答えなんか、更に意味がない。読者と一緒に、形ある答えを見つけるために、問題提起と情報だけを伝えていきたい。

2020/02/14 11:50