このプロジェクトは、写真家・所幸則の写真集「ONE SECOND with KOTO」制作プロジェクトです。
* 第一目標の100万円を達成しました。皆さまありがとうございます。製本、デザイン、妥協のない写真集にしたいので、現在200万円を目指しています。引き続き、拡散・シェアよろしくおねがいします。
2016.9.23 所 幸則
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「いい光を見つけたらジャンプしよう!」これが彼女との合言葉だ。
僕には7歳になる娘がいる。彼女と散歩に出かけては、光の美しい時々に写真を撮るようにしている。
僕は、ONE SECONDという、時空をカメラで切り取る手法で写真を撮影している写真家です。1秒間の間に数回シャッターを押し、のちにそれらを重ねあわせてイメージを作っている。彼女は草原で、街角で、彼女の思う美しい光を探してジャンプする。それを僕は撮影するのだ。光の中を走っていく彼女を眺めていると、眩しく、輝かしい光に包まれているひと時がとても愛おしく感じられる。
彼女には僕よりも長い未来があるから、夢もあったり、仮に思わぬような出来事があっても健気に生きていってほしい。僕に残された時間に比べると、彼女にはより多くの時間があるように感じられるから、それが羨ましくもある。僕にできることは、彼女とのかけがえのない時間を美しく止めておくことだと感じて作品にすることにした。
One Two Jump !そうやって娘と僕の物語がつづられるんだ。
僕は、10年程前まで、主に芸能や広告の世界で写真を撮ってきた。
2006年、それまでの集大成的作品集『CHIAROSCURO 天使に至る系譜』をもって、“第一期 所幸則” としてのキャリアをリセットすることを決意。翌年(2007年)から、それまでの作風から一変して、モノクロームによる作品を中心に 新しい “第二期 所幸則” としての作家活動を始めた。
冒頭で述べた通り、私は、ONE SECONDという、時空をカメラで切り取る手法で写真を撮影している。1秒間の間に数回シャッターを押し、のちにそれらを重ねあわせてイメージを作っている。
従来、写真が語る瞬間の定義は曖昧だった1/4000sec もあれば20秒もあった。そこで僕は1秒間に起きたことを表現するいうルールを自ら設定し、1秒間にすべてを封じ込める。 そもそも、私が時や時間的概念を意識するようになったのは、キャリアをリセットしてからだ。それまでは、忙しい時代の中で、自分自身も多忙を極め、〆切に追われ、目の前のことに夢中 だった。それが、キャリアをリセットし、〆切というものがなくなり、目の前に山のような時間ができた。
人は、山のように時間ができた時になにを思うか?
なにを考えるか?
私は、一定のことを学んだあとは、考えることが重要だと思っている。
考えないと何も生まれない。
学んだだけで何かを生み出そうとすると、それは何かのコピーになる。
自分の脳みそで考えた先にこそ、これまでなかった新しいものが生み出せる。
私が、山のように時間ができて考えたこと、強く意識したことは “時間” という概念だった。
「自分より先に死んじゃうの?」という身近な人がいたこともあって、「人間にとって残された時間とはなんだろう?」ということや、「時間の流れの中で変わらないものってなんだろう?」「どんなに時代がかわっても絶対的に存在するものって、時間だけ..?」
そんなことを考え、“時”というものを強く意識するようになった。
* シリーズ1「ONE SECOND vol.1 SHIBUYA」
1983年~2016年の現在まで住み続けている渋谷、第1期 所幸則は、渋谷とともにあった。そのことへの けじめをつける意味でも渋谷を選んだ。
全く違う切り口を武器とする写真家、モノクロームで街のランドスケープを、今までとは違う視点で撮る。
ほとんどの人は渋谷の人を撮る。
街の構造が中心のコンポジションじゃない。僕が撮り始めた2007年頃と比べると少しは増えてきたように思う。30年という単位で街を見ていたと思ったけれども、撮るとなると意外にちゃんと見ていなかったことがわかる。光の角度、建物の影、反射、人の動き、もちろんこう言ったことは当然考えに入れて撮り始めたがそれでは「所のもの」ではないのだ。いや、所の物だけど見る人にとっては誰がとったものでも どうでもいいのだ。
TSUTAYAを背にもたれ1度に2000人が渡る交差点を見ながら、誰の顔も見えていないことに気づいた。
その時1秒間に起きたことを1枚の写真で表現することに決めた。
* シリーズ2「アインシュタイン ロマン」
これは僕が少年の頃からのスーパースターであるアインシュタインの特殊相対性理論へのオマージュである。とても僕が生きている間には、光に近い速度で地上を走りながら写真を撮る事は不可能だろう。
せめてもの可愛い挑戦として3 0 0 K mで走る新幹線から撮る事で一部の人には伝わるかもしれないというささやかな試みである。そして、時間という存在自体が本当の正体はわからない、名前も人間が便宜上つけただけの物への実験のひとつでもる。
※ 昨年クラウドファンディングで写真集を制作しました。
※ 芥川賞受賞作家である吉田修一さんの長編小説「橋を渡る」の装丁にもなっています。
◉ このシリーズが生まれた経緯
お散歩ジャンプが生まれたのは本当に何気ない日常からでした。
娘が学校から帰ってきて夏物の服を山のように抱えて近所のクリーニング屋さんに行ったんです。そうすると思ったより数があって仕分けたり計算したりと15~20分ぐらいかかるって言われたんですよね。良い気候だったし晴れてるしその間クリーニング屋さんの周りを2人でお散歩していたんです。
その時に夕方らしく斜光で光の道が出来ていてその先の壁に舞台みたいにバーンと光が当たってて、「こっちゃん、あの光の道を走って光ってる壁の前で着地して!」と言って撮ったファーストショットが思いの外良くて、時々散歩してたんです。
ことも、父親と二人で散歩って普段しないし、しかもゲームみたいだから楽しくて、始まりが秋だったのも大きいと思います。
秋は僕は大きめのコートを着ているので、いつも使ってるメインのカメラがギリギリ入るんですよね。だから撮れた。
偶然が重なり合って、必然になったからだ。
◉シリーズ化することを決めてから思うこと
時々、娘と撮影をしていると、父と娘絆がはっきり明快になったような気がする。撮る時も、意見を言い合うし、散歩中も学校のことや友達将来のこと、何より母親がいない時の言葉も貴重だ。
母と娘は場合によってはずいぶん長い間いろんなことを共有するチャンスがあるだろう。父と娘は意外と少ないケースが多い。お人形遊びや、おままごとには父親は長く付き合えないから。
つまりコレは特別に貴重な時間なんだ、父と娘の。
今までは写真のルールを自分で定義する。
One secondから始まり、次はアインシュタインロマン、この二つで人間には抗えない永遠の時をテーマにしてきたが、今回はこのわずかな父と娘の接点の時間に One second with Koto.をシリーズすることにした。
時間は残されていないんだ。
子供のアイコンとして彼女を撮っているから大きくなる前にとりたいんだ。
そして彼女は今はバレエリーナを目指している。
子供のことだからどうなるかわからないが、憧れの象徴としてパリに行ってパパとお散歩ジャンプをやりたがっている。パリのオペラ座が最高だって知っているから。
ファインアート作家になってからの僕は、いつも企業ではなく 個人が相手だと思ってやってきた。
私家本の1sec shibuyaもそうだったし、One second Vol.1 SHIBUYA(蒼穹舎)も、まだ言葉も知らなかったクラウドファンディングと似たシステムで勝手に本を出していた。アインシュタインロマン(蒼穹舎)が初めてファンディング会社を通して出した本だ。
その方が出版社に会議にかけ、ああしろこうしろと言われることもなく、僕の写真をよくわかった人に編集してもらい最もスピーディに出せるからだ。このところキンドルなどの電子出版物で安価に若手作家が出しているのを見るがあまりに現時点ではハードルが低すぎてだれでも出せてしまう。いずれは変わる時が来るかもしれないが、まだ、当分は日本が誇る印刷と製本技術と紙を使った最高峰の写真集で出すのが正しいと思う。
お散歩ジャンプがまだ5枚くらいしかなかった頃、「最近撮ってるあれ、いいね」と言ってくれたのが、ギャラリーのキュレーター(兼 出版社うたかた堂代表)である杉山さんでした。今回は、ファインアートの写真集史上 最高に可愛く切ない、プレゼントをしたくなるような写真集に仕上げたいという思いもあり、うたかた堂さんから出版することにしました。(写真集は、ソフトカバー・60ページ前後・手持ちのカバンに入れやすいサイズを考えています。)
杉山武毅さんからのコメント >>
※以下すべて、送料も含まれております。
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」2冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・写真集「アインシュタインロマン」1冊
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・娘(幸采(こと))からお礼のお手紙をお送りします
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・セレクト用Photo1枚
※写真集の掲載写真選定用にプリントしたもの。用紙のクオリティはオリジナルプリントとは異なります。サイズはポストカードより少し大きい2Lサイズを予定しています。
・写真集「ONE SECOND vol.1 SHIBUYA」1冊
・写真集「アインシュタインロマン」1冊
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・六切サイズ[目安:254×203]1枚 ※エディションフリー ※カラーとモノクロのお散歩ジャンプ6種の作品からお好きなものをお選び頂くかたちを予定しています。
・娘(幸采(こと))からお礼のお手紙をお送りします
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・八切サイズ[目安:216×165]1枚 ※机などにも置くことができるコンパクトなアクリル装にした状態でお送りします。 ※エディションフリー ※カラーとモノクロのお散歩ジャンプ6種の作品からお好きなものをお選び頂くかたちを予定しています。
・娘(幸采(こと))からお礼のお手紙をお送りします
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・六切サイズ[目安:254×203]1枚 ※額装した状態でお送りします。エディションフリー。※カラーとモノクロのお散歩ジャンプ6種の作品からお好きなものをお選び頂くかたちを予定しています。
・娘(幸采(こと))からお礼のお手紙をお送りします
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・四切サイズ[目安:305×254]1枚 ※クラウドファンディング限定の商品になります。※額装した状態でお送りします。※カラーとモノクロのお散歩ジャンプ6種の作品からお好きなものをお選び頂くかたちを予定しています。エディション数は各作品最大2枚まで、それ以降は他の作品からお選び頂くかたちになります。
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・5〜8歳のお子さんを対象に【お散歩ジャンプ】を撮影し、六切サイズ[目安:254×203]でプレゼントします。 ※撮影は都内を予定。日程は応相談。(※プランの値段が変更になりました。)
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・5〜8歳のお子さんを対象に【お散歩ジャンプ】を撮影し、データおよび六切サイズ[目安:254×203]1枚を額装してお送りします。 ※撮影は都内を予定。日程は応相談。エディションフリー。(※プランの値段が変更になりました。)
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・お散歩ジャンプの撮影手法、特別レクチャー(場所は都内、時間は約3時間を予定)
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・5〜8歳のお子さんを対象に【お散歩ジャンプ】を撮影し、データおよび四切サイズ1枚をプリントしてお送りします。 ※撮影は都内を予定。日程は応相談。エディションフリー。
・写真集「お散歩ジャンプ 〜ONE SECOND with KOTO〜」1冊 ※クレジットにあなたのお名前を掲載。※所幸則と娘のサイン入り。
・5〜8歳のお子さんを対象に【お散歩ジャンプ】を撮影し、データおよび四切サイズ1枚を額装してお送りします。 ※撮影は都内を予定。日程は応相談。エディションフリー。(※プランの値段が変更になりました。)