皆様こんにちは。
とても強い台風だったようです。
被害に遭われた皆様に、お見舞い申し上げます。
「矢来能楽堂って? その2」の鏡板編も、今回が最終回です。
昭和5年に建てられた、その舞台も昭和20年5月の空襲で焼失。
舞台再建のために東奔西走し、苦労に苦労を重ねて遂に昭和27年に現在の舞台を再建した先代(二代目)観世喜之。
落成した舞台の貴人口には同じく梅の絵が描かれていました。そこには初代と同じ思い…決して色褪せることのない、能楽への情熱がさりげなく息づいているかのようです。
地謡が着座しますと、お客さまからはこの梅の絵は見えなくなります。ですからこの位置に描かれている限り、どの季節の曲目の上演にも障りはありません。
矢来能楽堂にお運びの折には、この貴人口の梅の絵にもぜひご注目下さいませ。