皆様こんにちは。
今日は「矢来能楽堂って? その2」をお届けします。
今回のテーマは、能舞台に欠かせない『鏡板』。
4回にわたってお送りしたいと思います。
【鏡板】
能舞台の一番奥の壁面には、老松が描かれた「鏡板」があります。
これは奈良の春日大社の御神木「影向の松」の前で能が奉納されたことに由来すると言われております。
茶室の躙り口を思わせる「切戸口」のある脇の鏡板には若竹の絵。
老松と若竹の絵をセットで描くようになったのには、例え冬の厳寒の時にあってもその勢力を衰えさせることなく耐え忍び、常に緑を絶やさぬことから、一座あるいは一門、また一族の繁栄を祈る意味合いがあるようです。
(次回につづく)