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伝統の彫刻を活かし、現代の生活にアクセントを加える
彫刻プロダクトブランド『Obil』立ち上げ先行販売。

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新ブランドの感想を聞かせてください。

はじめまして。彫刻プロダクトブランド『Obil(オビル)』と申します。

『Obil』は"生活にアクセントを加えるプロダクト"を提案するべく、現在開発中の新しいブランドです。

古来、日本ではおぼんや火鉢、山車(だし)、御神輿(おみこし)など、生活のあらゆる場に彫刻加飾の美が用いられてきました。

何百年という時をかけて多種多様な文様を編み出してきた伝統の彫刻技法。

その貴重な技術を紡ぐ職人の手技から生み出す美しい手彫りのテクスチャたちを、現代の生活シーンに再度取り入れ、アクセントを加えたくてこのブランドは生まれました。

今回は商品の発売前に、まずはTSUKURITTE LABの場を借りての先行販売を実施させていただくことにしました。

 

江戸時代からの技術を再びテーブルへ。

『Obil』に施されている彫刻は、富山県高岡市に伝わる"彫刻塗"で使われるものです。

"彫刻塗"は江戸中期に生まれた、彫刻を施してから漆を塗る技法で、通常の漆器と比べて圧倒的な立体感と独特の艶感が特徴です。

山車にはその時代の技術の粋が結集されますが、彫刻塗は山車の"加飾"にも用いられてました。

『Obil』はこの400年の歴史を持つ技術を活かして、現代の食卓を華やかに"加飾"します。

 

『Obil』に込めた意味。

素材の持ち味を活かすことは日本の文化と言えますが、一方で日本は"加飾"の文化であるとも言えます。

しかし現代のトレンドの中で、"加飾"は価格が高くなるからとか、個性が強いので敬遠されるなど、プロダクトから排除される傾向にあります。

シンプル一辺倒のデザインがもてはやされましたが、上質な"加飾"はそこに美しさや彩りを与えてくれるものです。

美しいということを機能性のひとつととらえ、シーンにあったテクスチャーを"帯びた"、ここにあるべきと感じてもらえる商品を提案し、生活に装飾を加える価値観を残していきたい。

これがブランド名『Obil』に込めた意味です。

一枚一枚、高級な無垢の素材に手で彫刻を施していくため、決して安い物ではありません。

しかし、自然の素材と人の手の温かさを感じられて、それでいて価格に見合う洗練されたテクスチャーがあることで暮らしそのものの価値が上がる、そんなプロダクトを生み出すために、このブランドを育てていきたいと思います。

 

伝統工芸のアルベキ姿を探して。

『Obil』は高岡のアルベキ社で生まれたプロジェクトです。

アルベキ社は彫刻塗師(ちょうこくぬし)の家系の三代目として生まれた山村高明が2012年に、伝統工芸のあるべき姿を模索して起こした会社です。

現在は漆だけではなく、和紙や布などあらゆる素材を扱うテクスチャープランナーとして、建築空間の内装や家具の表面表現を提案しています。

 

テクスチャーに見出した可能性。

職人の世界は分業制となっており、彫刻塗師とは、彫刻が施された生地に漆を塗って仕上げる職人を言います。

山村は彫刻塗師屋としての仕事を通じて、テクスチャーを生み出す技術に可能性を感じました。

しかし、テクスチャーは後回しにされがちで、形ができた後になってようやくテクスチャーを考え始めたり、商品が販売された後で、カラー変更くらいの感覚で決められている場合も多々あります。

それは機能性に大きく影響する技術ではないとされているからかもしれません。

しかし彫刻塗りでは、最後に漆を塗り終えて出来上がるテクスチャーを想定して、樹種を選び、木目を捉え、そこに背景となる彫刻を施し、さらにそこに漆を塗って、陰影をつけて完成します。

ここにおいては、テクスチャーは優先されるべきもので、そのテクスチャーを完成させることを目指して、過程の全てに関わることが求められます。

美味しい料理を提供するために、最適な素材を厳選し、その旨味を引き出すための調理法を施せるような、多くのジャンルに精通している料理人の姿に通じる部分があるかもしれません。

 

空港やホテルに納めてきたテクスチャーを食卓へ。

これまでアルベキ社では、その技術とテクスチャーの魅力が評価され、空港のVIPラウンジや、著名なホテルの内装など高級建築に関わる仕事を手がけてきました。

彫刻塗りで培われたテクスチャーがこうした建築で活かされる一方で、お皿などの食器も今も細々と作られています。

ともすると伝統工芸と呼ばれる世界では、伝統的な和のテイストを守るあまり、和の枠から抜け出せないこともありますが、『Obil』はそうした伝統にとらわれすぎず、良い部分を抽出することで、現代のライフスタイルにあったプレミアムなプロダクトを作りたいと考えています。

かつての職人がそうであったように、人々の暮らしに新しい価値を提案し続ける存在でありたい。

伝統と呼ばれる技術も、そうした姿勢がなければ、本当の意味で残っていかないと考えるからです。

 

フォトジェニックな食卓を。

シンプルなデザインの器を使っていても、ちょっとした装飾のあるなしで食卓の印象はガラリと変わります。

『Obil』のテーブルウエアは器の表面に施した彫刻がアクセントとなって、食卓をスタイリッシュに飾ります。

『Obil』を一枚加えるだけで食卓が一気にフォトジェニックになる、そんな存在感を目指しました。

 

一枚でガラリと雰囲気を変える八角のカッティングボード。

試行錯誤を経て、『Obil』の最初の商品はお皿でもカップでもなく、カッティングボードになりました。

カッティングボードは、その上でパンやチーズを切ってそのまま食卓に出せる、使い勝手が良く食卓を華やかにしてくれるテーブルウエアです。

お皿とまな板の機能を併せ持つため、"木"である必然性があり、かつ"一枚で雰囲気を変える"というコンセプトにうってつけのアイテムでした。

 

カッティングボードの素材には高級家具にも使われることでで有名なくるみ(ウォールナット)を使用しています。

彫刻材としても朴木(ほうのき)などと並んで彫りやすく、いくつかの彫刻材を試す中で、彫刻の稜線を最も綺麗に見せてくれたのがくるみでした。

簡単なオードブルでもグッと華やかに見えるはずです。

 

無骨な長方形の角を落として八角形とすることで、食卓に馴染みやすく洗練された印象となりました。

サイズは28cm×20cmと大きめなので、知人を呼んでのパーティでオードブルを載せたり、一人用のワンプレートとしても使えるサイズ。

また、ボードの全面に彫刻を施しているので、たくさんの食材を載せても、少量でも、『Obil』ならではのテクスチャー(表面の色柄や質感)を楽しんでもらえると思います。

 

上の写真のカッティングボードの彫り方は職人の間ではトントン彫りと呼ばれています。

幅広の彫刻刀を使って、その名の通りトントンとリズミカルに彫る乱れ彫りのひとつで、葉っぱや岩肌を表現する際に使われてきました。

 

上の写真のボードは流し彫りと呼ばれ、水の流れなどを表現するときや背景に使われてきた彫り方で、細身の丸い彫刻刀の刃を流れる様に彫り進めています。

それにしても、くるみはパンとの相性抜群ですね。

 

彫りを美しく見せる十角形のカッティングボード

もう1種類のカッティングボードは十角形にしました。

今回採用した2種類の彫りの方法は、隣同士の彫り痕を少しずつ重ねていくため、最終的に彫り痕が多角形になります。

このため多角形の方が彫りを美しく見せることができるのですが、その中でも十角形が最も"彫刻的"で、特にトントン彫りとなじみました。

円形に近い形に加え、もともと"背景"として使われるさりげない彫刻のため、食材も盛り付けやすく、使い勝手の良いボードに仕上がりました。

 

もともとは西洋の道具であるカッティングボードですが、日本人は日本人としての解釈を加えて生活に取り入れることが得意だと思います。

『Obil』には和の伝統的な彫り方を使用しているので、和食との相性もばっちりです。

なお、バイヤーの意見も踏まえ、写真の商品のサイズ(18cm)に加え、一回り大きい24cmの2サイズを製作することにしました。

 

朴木(ほうのき)で作った丸プレート

カッティングボードに続いてご紹介するのは、こちらの朴木のプレート。

朴木もくるみ同様、彫刻でよく使われる木材で、その淡い色合いと質感が、ランチョンマットとしてよく使われるリネンやコットンなどのファブリックとの相性が良いので、朴木を使用することにしました。

ふちの部分のみに施した彫刻が食卓に平面だけでは出せない奥行きを与え、額縁の様に食材を引き立ててくれます。

サイズは大(24cm)と小(21cm)の2種類を用意しました。

 

バイヤーの声〜食卓の主役になるアイテム。

今回のプロジェクトでは、2005年にWEBでスタートし、2015年には東京代官山に出店した老舗セレクトショップ、スタイルストアのバイヤーと相談しながらモノづくりを進めてきました。

まだ最後の最後まで商品のブラッシュアップは続きますが、何度かの試作を経て、バイヤーからも一定の評価をいただけました。

■バイヤーの声 (スタイルストア チーフバイヤー 中井明香さん)

初めて手にとった時、「食卓の主役になってくれそう」「何を盛ろうかな」・・・など、使っている風景が自然と浮かんだ「Obil」のカッティングボード。

まず、「ありそうでなかなかない」その佇まいにとても魅力を感じました。というのも、カッティングボードというと、表面は割とフラットで、側面にだけ少しアクセントが入ったシンプルなデザインのものを見かける機会が多かったのですが、こちらは少々様子が違ったのです。

無垢のくるみの表面に、シンプルでありつつおもしろい表情の彫りが丁寧に施されていて、角や側面も含めて、緻密な手仕事が伝わってくるつくり。「もの」として美しく、食卓に置いた時に存在感があり、何より額縁のように食材をぐっと引き立ててくれます。

食卓にそっと寄り添ってくれるアイテムの中に、実は伝統技術が息づいている。結果的に伝統が続いていくという流れも自然で良いなと感じました。

カッティングボードとしてはもちろん、木の器としても使えます。焼きたてのトーストをのせても裏側が湿気でやわらかくなってしまうこともなく、最後までカリっとしたおいしい食感でいただけるのも嬉しいところです。

また、表面にはガラス塗装が施されているので水に強く(ぴかぴかはしておらず、マットな質感です)、両端が浮いているデザインで指掛かりが良く持ちやすい・・・と、使い勝手も良い仕上がりです。カッティングボードだけではなく、丸プレートも食卓に置くと存在感がありますよ。

使うほどに経年変化していくのも魅力。私も日々の食卓やおもてなしの時に使いながら、深い色合いに育っていく時間を楽しみたいなと思っています。

 

伝統産業が自力で生き残るために。

彫刻塗りの産業は衰退の一途をたどり、後を継ぐ職人も少なくなりました。

私たちの拠点である高岡だけではまかなえないことも多くなってきています。

しかし、そうした土地へのこだわりやしがらみも関係なく、この技術を"自力"で残していくために、私たちは『Obil』という新ブランドを世の中に提案してきます。

まずはその最初の評価を聞きたく、このクラウドファンディングを利用しました。

気に入った商品があれば是非手に取っていただき、そうでない場合も忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

私たちのものづくりに対して、どうか応援のほど、よろしくお願いします。

ラインナップ一覧


朴ノ木の丸皿(小)

¥8,700(税込み)

・送料無料

・約 212mm×212mm×23mm

・重さ約260g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・6月中旬発送予定


朴ノ木の丸皿(大)

¥9,600(税込み)

・送料無料

・約 243mm×243mm×23mm

・重さ約320g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・6月中旬発送予定


クルミのカッティングボード(十角形・小)

¥9,500(税込み)

・送料無料

・約 175mm×180mm×18mm

・重さ約225g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・10名様限定彫刻名入れサービス

・6月中旬発送予定


【10%OFF】クルミのカッティングボード(十角形・大)

¥9,500(税込み)

・先着10名様10%OFF

・送料無料

・約 240mm×245mm×18mm

・重さ約480g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・6月中旬発送予定


クルミのカッティングボード(十角形・大)

¥10,500(税込み)

・送料無料

・約 240mm×245mm×18mm

・重さ約480g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・10名様限定彫刻名入れサービス

・6月中旬発送予定


【10%OFF】クルミのカッティングボード(横長八角)

¥9,500(税込み)

・先着10名様10%OFF

・送料無料

・約 280mm×200mm×18mm

・重さ約470g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・6月中旬発送予定


クルミのカッティングボード(横長八角)

¥10,500(税込み)

・送料無料

・約 280mm×200mm×18mm

・重さ約470g

・ガラス塗装×オイル仕上げ

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・10名様限定彫刻名入れサービス

・6月中旬発送予定


【見学付きプラン】クルミのカッティングボード(横長八角)

¥20,000(税込み)

・アルベキ社代表山村による高岡現地案内付きプラン

・2名まで参加可能

・現地集合現地解散。募集終了後で日程は別途調整致します。

・トントン彫りと流し彫りのどちらかをお選びください。

・3組様限定

・6月中旬発送予定

 

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他にもあります。現在公開中のTSUKURITTE LABの新商品

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