みなさま、こんにちは。的野裕子です。
6月下旬からニューヨークに来ています。
『Guruji』の共著者であり、私の先生であるエディ・スターンの元で、ヨガの練習をしながら翻訳作業に勤しんでいます。
翻訳していてわからないところが出てきたら、すぐに著者に聞ける環境というのは最高です。エディは理路整然と話すタイプだし、私に対しては(もしくはすべての生徒に対して?)特に簡潔に答えようとしてくれているのか、疑問にズバッと即答してくれるので、痛快ですらあります。
ただ、この本はインタビュー集なので、色々な人の話し方や言葉の癖が文章に色濃く出ていて、ある時「この………という言い回し、聞いたことがないんですが、ポジティブな意味でいいんですよね?」と聞いたら、「なにそれ?そんな言い方聞いたことないよ」と言われました。英語のネイティブが聞いても、意味のわからない表現もあるのだとわかって、ちょっと驚くやら、ホッとするやらです。
普段別の仕事で翻訳をしていても、単語はどれも知っているのに意味がわからない英文が出てくると「私が非ネイティブだからわからないんだ。きっとスラングとか、カジュアルな言い方なんだ」と勝手に思い込んでいたけど、案外ただの個人の癖みたいなものかもしれません。何でも聞いてみるもんですね。
ところで、エディのスタジオでもあるBrooklyn Yoga Clubでは、7月8日にグルプールニマというイベントがありました。6月もしくは7月の満月は師弟関係を祝う日であり、グルジの誕生日とも言われていて、グルプールニマのプージャ(ヒンドゥーの儀式)が行われました。
一般的に「グル=師匠」という意味ではありますが、この日はエディがさらに一歩進んだグルの解釈を話してくれて、それをInstagramにもアップしていたので、簡単に翻訳しつつ紹介したいと思います。
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グルというのは単に人のことを指すだけでなく、その人が私たちに伝えてくれる知識、叡智、経験、意識のことでもあります。グルプールニマは、自分の個人的な師匠はもちろん、ヨガを活かし続けてきた“グル”という伝統全体にも感謝する日です。
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この『Guruji』という本も、たくさんの人の知識と経験が詰まっていて、まさに「グル」そのものだな、と思いました。
翻訳しながら久しぶりに読んでみて、改めて面白い本だなと思ったので、1日も早くみなさまの元にお届けできるように、あと少しニューヨークでがんばります!
日本はとても暑いようなので、どうかみなさまご自愛ください。
的野裕子