image

アシュタンガヨガの創始者である、
シュリ・K・パッタビ・ジョイスの教えを今に伝える貴重な1冊
『Guruji(グルジ)』を翻訳出版したい!

【立ち読み通信 #02】

こんにちは、サウザンブックスです。
前回の活動報告に続き「立ち読み通信 #02」として、本の中身を少しまたご紹介いたします。

グルジは笑わせるのが好きな楽しい人だった、というエピソードが「Guruji」の中にはいくつも出てきます。
今回はブラッド・ラムジーのインタビューの中から、グルジとユーモアについて少し紹介してみます。

=====
■ユーモアについてはどう思いますか? グルジはとても面白い人ですよね。

ほんとに。グルジはすごく面白くて、笑わせるのが大好きでした。グルジと一緒に歩いていた時に、グルジがある植物を指差しました。どこにでもある雑草でした。「あれはとても歯にいいんだ」と言うので、「そうなんですか?歯にいいんですね?どうすればいいんですか?」と聞いたら、「あれで歯を磨いたら真っ白になるぞ!」と教えてくれました。それで、試してみることにしました。

その草を引っこ抜いて、歯を磨いてみたら、今まで味わったことがないくらい最悪に不味くて、気持ち悪くなるだけでした。エキナセアみたいに口の中がピリピリするのですが、もっとひどかったです。小さな刺のようなものがあって、それが歯茎に刺さりました。グルジは「どうだ?いいか?」と言ってました。面白いと思ってやったのです。グルジはそういう人でした。グルジとマンジュは一緒になって大笑いしていました。
=====

グルジ……(笑)

これだけ読むと、最近の風潮ではパワハラかいじめかとざわめき立つ人もいるかもしれませんが、多分違います。いたずらをされた人たちが口を揃えて、こんなユーモアのあるグルジが大好きだったと言っているのでご安心ください。

グルジがこんないたずらをしたり、周りの人を笑わせようとしていたのは、元来の性格というのもあるのでしょうが、それだけではなさそうです。ブラッド・ラムジーのインタビューはこんな風に続きます。

=====
■ヨガを教える上で、ユーモアはどのような役割を果たすと思いますか?

笑いがなかったら、終いには泣いてしまいます。生徒と接している時も、軽妙な感じを保っていないと、生徒が落ち込んでしまうこともありますから、ちょっとした笑いやユーモアは大いに役立ちます。


■ヨガの練習をしていれば、ほとんどの人が泣きたくなることがありますよね。

その通りです。私もそうでした。練習後は大抵バスタブのお湯の中に潜り込んでいました。
=====

確かに練習を続けていると、もっとアーサナができるようになりたいとか、先生に褒めてもらいたいとか、妙なエゴ&欲にしばられて、がんばり過ぎた挙句に怪我や痛みが出たりして、余計に体も頭も凝り固まってしまう、なんてことがあります。

練習だけじゃなくてどんなことでも、がんばろうとか、やってやろうとか、意気込んでいる時に、あまりにも力が入り過ぎるとかえって上手くいきません。

でも、そんな時にユーモアや笑いがあれば、適度に脱力してリラックスができて、バランスのいい状態に戻れます。グルジがやろうとしていたのは、伝えようとしていたのは、そういうことなのかなと思いました。

このクラウドファンディングも、自分の翻訳出版したいという気持ち以上に、周りの人に応援してもらうことでさらに達成したいという気持ちが強くなって、思わず全身に力が入りそうになりますが、ここはひとつグルジのユーモアといたずら心を思い出して、最後に心から笑えるように、精一杯楽しみながらがんばりたいと思います。

(的野裕子)

2017/04/10 13:37