皆様、こんにちは。ケルビムの堀内です。
昨日までは、新素材「Desert(デザート)」が放つ、和洋折衷の不思議な「美学」についてお話ししました。 本日は、その「美」を長年愛用いただけるアイテムとして支えるための、私たちの妥協なき「品質への挑戦」について、少し踏み込んでお伝えします。
先日、私は一つ、正直に告白しました。 「Desert加工の初期段階では、表面が少々弱い(擦れに敏感)という課題が見つかっていた」と。
傷を隠し、芸術的なテクスチャを生み出すことに成功した「Desert」。 しかし、実際に製品として使い込むことを考えたとき、その表面の繊細さは、私たちが目指す長年お使いいただけるクオリティとしては、まだ「未完成」の状態でした。
「見た目が良くても、丈夫でなければ、それはプロの仕事ではない」
私たちはすぐに、宮内産業様と共に改良に着手しました。 「砂漠の嵐」のような独自の風合いを損なうことなく、表面の強度を劇的に上げる。この、相反する難題への挑戦が再び始まったのです。
製法の根本的な見直し。薬剤の配合比率の調整。強度テストの繰り返し。 信州が誇る名門タンナーの技術力と、私たちの「命を使い切りたい」という執念が、深夜まで続く試行錯誤を支えました。
そして今、私たちは高らかに宣言します。 初期のネガティブ要素は完全に克服され、「Desert」はより丈夫で美しい素材として、ついに「完成の域」に達しました。
改良を重ねたその表面は、鹿革本来のしなやかさを保ちつつ、日常の擦れや傷に対して、以前とは比較にならないほどの強さを獲得しています。 牛革と同様に、適切なケアをしていただければ、長くその風合いを楽しんでいただけます。
傷を愛し、命を慈しむ。 その「ENDEAR」の精神を、私たちは「品質」という確固たる土台の上に築き上げました。
皆様にお届けする製品は、この執念のブラッシュアップを重ねた、間違いのない品質のものです。 「傷があるからこそ、その命を尊び、工夫して使い切る」。 私たちの挑戦の記録が、皆様の元で末永く愛される製品として、日々の暮らしに寄り添い続けることを願っています。
次回は「今後も様々な色の展開で製品化のバリエーションを増やして行く所存である(Desertの未来)」です。 目標は達成しましたが、私たちの挑戦はまだ終わらない。 Desert加工が可能にする、未来の彩りについてお話しします。
明日もぜひ、ご覧ください!