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アニメ、ずんだホライずん2を制作したい!

ずんだホライずん2 制作状況のご報告

いつもご愛顧ありがとうございます!東北ずん子・ずんだもんプロジェクトのムッシュムラムラPです。

 

これまで「ずんだホライずん2」の制作状況について、あまり詳しい進捗報告を行ってこなかったことには、実は理由がありました。

 

現在まで、主に行っていたのは

脚本(シナリオ) と 絵コンテ の制作プロセスです。

 

この2つは、完成するまでは「どこまで進んだか」を説明するのがとても難しい工程です。

なぜなら、脚本は途中段階では最初から最後まで内容が変わってしまうことがあり、

絵コンテもまた、脚本が完成したからといって必ずしもその通りに描けるとは限らないからです。

 

アニメーションには、予算とスケジュールという現実的な制約があります。

アニメではカット数や作画枚数が原価に直結しており、「1カットいくら」という形で制作費が積み上がります。

もし自由に描いたコンテが、想定より大幅に長くなったり、カット数が増えすぎてしまった場合、それを予算内に収めるのは非常に大きな負担になります。

 

そのため、「今どこまでできています」と単純に説明しづらく、

これまで報告が控えめになっていたのは事実です。

 

脚本や絵コンテに時間がかかってしまったのは、

誰か一人の責任、という話ではありません

 

脚本やコンテの進行がゆっくりだった理由について、

「担当者の責任なのか?」と問われると、必ずしもそうではありません。

 

プロデューサー側(ずんずんPJ)が設定した

・ストーリー

・コンセプト

・狙い

 

これらが、結果として非常に作りにくいテーマやモチーフになってしまい、

制作側が悩み、試行錯誤する時間が長くなった可能性もあります。

 

実際、今回はプロット・脚本段階でかなり大きな変更がありました。

ジャンルそのものが変わってしまった部分もあります。

 

原作付きの漫画や小説がある作品ではなく、

完全オリジナルのアニメーションであるため、

どうしても手探りの部分が多くなりました。

 

ムッシュムラムラP自身、過去に制作したオリジナルアニメでも

1話完成までに2〜3年かかることは珍しくなく、

今回の状況も、決して異常なものではありません。

 

しかし

ようやく「一つの方向」に収束した実感を得ています!

 

現在は、

・シチュエーション

・テーマ

・作品全体の方向性

 

これらが制作チーム内で共有され、

一つの方向にまとまっています。

 

脚本は完成し、

絵コンテについても「大きく内容が変わってしまう」という段階は抜けつつあります。

 

ここまで来て、ようやく

・衣装デザイン

・小物設定

・美術(背景)設定

 

といった、ビジュアル面の作業に本格的に入ることができました。

 

その結果、

キービジュアルの制作も進行し、

水着デザインなどにも着手しています。

 

水着については、邪神ちゃんはユキヲ先生の!

ずんずんPJにも江戸村にに子先生による豊富なデザイン案がすでにあり、

アニメーションキャラクターデザインの鈴木理彩さんの作業もスムーズに進んでいます。

 

「邪神ちゃんドロップキック」マンガ:ユキヲ

©︎ユキヲ・COMICメテオ/邪神ちゃんドロップキック製作委員会

キャラクターデザイン:鈴木理彩

 

 

 

近いうちに、キービジュアル第3弾をお見せできる段階まで来ています。

 

絵コンテが重要な理由

 

絵コンテが8割程度固まらないと、

「どのシーンを切り取ってビジュアルにするのか」

という判断が難しい部分がありました。

 

どの瞬間を見せるのが一番楽しいのか、

どんな状況を切り取るべきか――

それを決めるには、やはり物語全体の流れが必要だったからです。

 

アニメ業界の現状について

 

もう一つ、現状としてお伝えしておきたいのが

アニメ制作業界の人手不足と制作費の高騰です。

 

前作の「ずんだホライずん」を制作した当時、

テレビアニメ1話(約25分)の制作費中央値は

おおよそ 1,300万円前後 と思いました。

 

現在では、その中央値が

3,000万〜4,000万円に移行している、

という声も聞かれます。

 

大企業が高額な条件で優秀な作画スタッフを囲い込む動きもあり、

中小規模の作品がスムーズに人材を確保するのは、以前より難しくなっています。

 

以前、文化庁の支援を受け、

適正制作費・人材育成の観点で制作された

前作の「ずんだホライずん」でも、

25分で 約4,400万円 の制作費がかかりました。

 

つまり、その当時でも

適正な単価でアニメを作ると、

それだけのコストがかかる事が証明されいます。

 

今回の「ずんだホライずん2」は、

それよりもかなり抑えた予算で制作しています。

優秀なスタッフが大手に集まりやすい現状は変わらず、

その中でクオリティをどう確保するか、常に悩みながら進めています。

 

今後について

 

できれば、ニコニコ超会議の頃までに

「ずんだホライずん2」を完成させたい、という気持ちはあります。

 

しかし、現時点で

絵コンテが完全にフィックスしていない状況を考えると、

正確な完成時期をお伝えするのは、正直とても難しいです。

 

限られた予算の中で、

少しでも良い作品にしようとすればするほど、

コンテ段階で迷いが生じてしまうこともあります。

 

例えば映画のようにカット数や制作時間などが比較的自由なコンテと、

厳しい制限の中で成立させるコンテでは、

難しさが何倍も違う――

これはかなり伝わりにくい部分かもしれません。

 

加えて今回は、

多くのキャラクターに歌を割り振るというずんずんPJの要望もあり、

それもコンテ作業の重荷になっている一因だと考えています。

 

引き続き、進捗については

お伝えできるタイミングで、できるだけ正直にご報告していきます。

 

少しずつですが、確実に前に進んでいます。

どうか、もうしばらく見守っていただければ幸いです。

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2025/12/16 14:37