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多言語マガジン「イコール」田原真人責任編集号2号を発行したい

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●企画趣旨(田原真人)

メディア情報誌「イコール」は、「ロッキング・オン」創刊者の一人である橘川幸夫さんが2024年1月に創刊したコミュニティ型の雑誌です。1970年代に雑誌を通してコミュニティが生成していくことを実感した橘川さんが、コロナパンデミックによって近代が崩壊し、生成AIによて次の時代が始まっていく予感の中、新しい動きが生まれてくるコミュニティ生成の場としての雑誌を立ち上げました。

それを受けて、久恒啓一さんと私(田原真人)も編集長としてそれぞれの責任編集号を発行することになりました。久恒さんはアクティブシニア革命、私は国境を超えてコミュニティが交流する惑星思考の多言語マガジンがテーマです。現在00号から07号まで発行されています。00、01、02、04、06、07が橘川幸夫責任編集号、03が田原真人責任編集号、05が久恒啓一責任編集号です。今回発行予定なのは08で、田原真人責任編集号としては2冊めになります。

私が、惑星思考の多言語マガジンを発行しようと考えたきっかけはマレーシアでの生活です。東日本大震災をきっかけに多民族、多言語、多宗教のマレーシアのペナン島に移住し、スカイプやZoomで世界の人たちとおしゃべりをして11年間を過ごした経験が、私の意識を大きく変えました。私にとって国や言語の壁を越えたトランスナショナルなコミュニティを生成することが、近代を越えていくうえでのテーマになりました。国という単位に分かれて植民地支配や戦争へと突っ走った近代を総括し、次の社会の在り方を模索したいと思います。

マレーシアのペナン島でも田原イコールを販売しました。


田原真人責任編集号「イコール」2️号(以下、田原イコール2号)は、日本語、韓国語、中国語、英語、スペイン語、モンゴル語、ルワンダ語などが入り混じる多言語マガジンになります。各ページにはQRコードが貼られ、AI翻訳による翻訳が読めるようにします。この雑誌発行を通してAI翻訳の手法の開発も行い、そこでの気付きは学術論文にまとめて投稿しました。


田原真人責任編集号1号を発行した後、各地でイベントを行いました。羽田から隠岐へと飛ぶ飛行機の中で、ふと自分に降りてきた言葉がありました。


「足元を掘り下げ、マントルを通り抜け、この惑星の核であなたと出会いたい」


どこかに正解を設定して標準化した共通点で出会うのではなく、一人ひとりが自分の足元を掘り下げて、自分の独自の物語を立ち上げていく先で、多様で個別な一人ひとりとして出会いたいと思ったのです。私達の惑星は球状ですので、どの表面からでも足元を掘り下げて行けば、球の中心で交わるなと思ったのです。

生まれ育った文化も違う、言葉も違う、でも自分を生きていくことを掘り下げていったストーリーには、なぜか共感できる。それが、多様な人達が一緒に生きていくために必要なことなのではないかということを、一人ひとりの原稿からなる雑誌というメディア空間で表現したいと思います。


田原イコールの第2号(「イコール」としては08号)を、ぜひ、皆さんに読んでいただきたく、また、支援をいただきたく、クラファンを開始します。
 

次の社会を創造するためのチャレンジとなりますので、どうぞご支援をお願いいたします。

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田原真人責任編集号2号 目次

巻頭特集1 Plurality対談 高部哲男(サイボウズ式ブックス編集長)✕田原真人(田原イコール編集長)/日本語

巻頭特集2 「夜をめくる星」出版記念対談 青海エイミー✕前川珠子/日本語

 

SCENE 1 新しい学び

・ミネルバ大学の学生生活 Linda(ミネルバ大学生)/英語

・トムジン・オルタナティブ高校(モンゴル)の取り組み Noah/Egshe(ミネルバ大学生)/英語・モンゴル語

・バークリー・キャロル高校(アメリカ)の取り組み Van(ミネルバ大学生)/英語

・チェンジメーカーを育てる!星の杜の挑戦 青木直行(星の杜中学校・高等学校 マーケティングチームマネージャー)/日本語

・子ども達が「幸せな未来を築く力」をつけるWING SCHOOLの挑戦 田上善浩(WING SCHOOL 創業者)/日本語

・益田永島学園の挑戦とこれから 髙橋純司(益田永島学園明誠高等学校学園デザインセンターセンター長)/日本語

・地球時代の学びを拓く共育~葵小学校の挑戦 竹中紀子(京都市立葵小学校 教諭/教務主任)/日本語

・それは本当にあなたがやりたいことですか? 梅田雄基(Biden代表)/日本語

SCNENE2  自分を立ち上げる

・タニマチに集う 〜個性が織りなす温かな時間~谷町ソーシャルの会/日本語

・フィンランドで環境活動家になるまで(仮) Hanna(ミネルバ大学生)/フィンランド語

・僕が"生きる"を仕事にするまで 細野 真悟(一般社団法人Fukusen代表理事)/日本語

・私のカラフルなルワンダ人生 KANA MIYOSHI(ルワンダ在住・現地コーディネーター)/日本語

・悲しまないで――孤独を越えて、希望を歌う  Landry mugisha(アーティスト)/ルワンダ語

・靴ひも Veerle Koops(ミネルバ大学生)/英語

SCENE3 コミュニティを立ち上げる

・誇りと愛情を持って隠岐を伝える。 野邉一寛/日本語

・アクターネットワーク理論で土地の記憶を掘り起こし未来の”はたらく”を考える 金野美香(ESコンサルタント)/日本語

・つながりが価値を生む時代ー銀座すなbarが紡ぐ共感経済×コミュニティ 池下カナ(合同会社トーキョースナバーランド裏代表)/日本語

・出入り自由、それでもつながる:進化する循環型コミュニティに至るまでの軌跡 塚本薫る(株式会社きらり.コーポレーション代表)/日本語

・価値共創コミュニティ「ありえる楽考」の事例報告 鈴木利和(ありえる楽考主宰)/日本語

SCENE4 新しい思想と実践

・風水渙、新しい風、新しい波、新しい人 김재형(金載亨)(頤和書院主宰)/韓国語

・3人の私のハーモニー 小林由季(ゆっきー)(ソマティックファシリテーター)/日本語

・デジタル地政学から見るバーチャル街づくり連合と令和市 高橋 翔(Sho T)・北 祐介/日本語

・変化する子ども家庭福祉にラップアラウンドを活用したい 久保樹里(一般社団法人ALLOUND代表理事)/日本語

・ 「未来脳スケッチ」~まだ見ぬ星座を描くように~ 青木芳恵(aora)(グラフィッカー)/日本語

SCENE5 パワーはどのようにはたらくか?

・自由と監禁の境界 Hà Kim Mi(拓殖大学生)/ベトナム語

・孤独と希望の狭間で――パスと私が見つめたメキシコ José Sebastián Figueroa Paez(ミネルバ大学生)/スペイン語

SCENE6 AIは世界に何をもたらすのか?
・タイトル未定 奥出直人(慶應義塾大学名誉教授)/日本語

・AIを活用した対話の取り組みー暴力の構造を見つめる 田原真人(田原イコール編集長)/日本語

・タイトル未定 鈴木世津(株式会社femUniti代表)/日本語

SCENE7 声

・若者の声

SCENE 8 MuEn堂書店

・今こそ聞きたい 「高度経済成長時代」が教えてくれること あまやどり出版/日本語

・10歳から伸ばす国語「解答力」を執筆して 田中力磨/日本語

・幸せな未来を創るオルタナティブ教育/学校〜WING SCHOOLって?どんな学校 田上善浩(WING SCHOOL 創業者)/日本語

小説「眠るときは手を握ってて」青海エイミー(作家)/日本語

編集後記