今はまだまちの小さなカフェだけど、新しい関係性が生まれる場所へと育てていきたい。
このプロジェクトは、コワーキングスペースの設置、地域の古材を活用した棚の製作、そして「あさごはん」のこども食堂の活動を通じて「関係性のデザイン」をすることで、旭川の魅力を伝えながら、誰かと、何かと、出会って可能性が生まれる場所に育てていくことを目指すプロジェクトです。
小さな変化が、やがて旭川全体を元気にする大きな波となることを信じて。
大人もこどもも関係なく、みんなの可能性を一緒に育てる仲間になりませんか?☺︎
「いちにちじゅうあさごはんcafe sunao」のクラウドファンディングを見ていただきありがとうございます。
cafe sunaoをご存知の方も、初めましての方も、なぜ「まちの小さなカフェ」がこのプロジェクトを立ち上げようと思ったのか、
実現したいことに辿り着くまで少し長いお話が続きますがお付き合いいただけるとうれしいです。
あらためまして。cafe sunao店主、谷越亜紀(たにこしあき)です。
1980年生まれ、双子座のA型。生まれも育ちも北海道の旭川。
絵を描いたり本を読むのが好きなこどもでした。病院通いの多かった幼少期、通院の帰りに母と行く喫茶店が何よりの楽しみで、母がコーヒーを飲んでわたしはトーストとゆでたまごを食べる、この時間が待ち遠しくて、病院通いも楽しみになるくらい喫茶店の虜に。まだコーヒーなんて苦くて飲めないのに、将来の夢は「喫茶店のマスター」と小学校の文集に書くようなこどもに育ちました。
そんなこどもも大人になって、旭川市内の色々なカフェでコーヒーのお仕事に携わり、2020年1月6日に旭川銀座商店街でcafe sunaoが誕生。
カフェの全てを1人でやってみたくて、カウンター4席、小上がり6席、テーブル2席、合計12席の小さなお店を作りました。(オープン直後に訪れたコロナ禍により2席の減少となり、10席限定のさらに小さなお店に…)
生まれたてのsunaoは
仕事をするために電源のある広いカウンターがほしい
本を読んだり編み物をしたり、思い思いにゆっくり過ごしたい
こどもと一緒に気兼ねなく利用したい
旭川の美味しいものを食べたい
夜遅くにコーヒーを飲みたい
1人で気軽に立ち寄りたい
と、「こんなお店あったらいいな」と思っていたことをめいっぱい詰め込んで作ったお店になりました。
まだ小上がりに棚がない生まれたてのsunao
「cafe sunao」の名前の理由はふたつあります。
ひとつめは旭川や北海道の美味しい食材をそのままシンプルに、「素材に素直に」「身体に素直に」伝えたいと思ったことから。
もうひとつは自分を振り返ってみると職場でも家でもなかなか「自分に素直に」なれる事ってなかったなぁと。
素直を辞書でひくと「ありのまま」「飾り気のないさま」「穏やかで捻くれていないさま」と出てきます。
sunaoに来てくれる時間だけは「自分に素直に」なってそれぞれ思い思いに過ごしてもらえたら良いなと思ったことから
「cafe sunao」という名前が生まれました。
こちらの理由は3つ。
ひとつめは多様な時間で働く友人が多く、例えば夕方の出勤前に軽く食事がしたいけど、その時間に朝ごはんのような軽い食事が出来るお店がとても少ないという話しをたくさん聞いていたので「いちにちじゅうあさごはん」が食べられるお店があったら素敵だなと思ったこと。
ふたつめは「あさごはんだったら使う食材のほとんどを旭川産の素材で作ることができる!」と思ったことでした。お米、お味噌、お野菜、美味しいものがたくさんの旭川だからこそ、作った人の顔が見えるかたちでお客さまに伝えたい。それが叶うのが「あさごはん」だと思ったのがもうひとつの理由です。
もうひとつは谷川俊太郎さんの「朝のリレー」みたいに世界中いつでもどこかは朝を迎えていて、世界のどこかの誰かと一緒に朝ごはんを食べてるんだって思うのも素敵だなと思ったことも理由のひとつとなっています。
ごはんのあさごはん。たまごかけがいちばん人気のメニュー。
こども食堂やフードパントリーの開催
こども縁日の企画と運営
けん玉で居場所づくり(けん玉先生の資格取得)
けん玉は年齢性別国籍も超えるコミュニケーションツール!
旭川市中心市街地活性化協議会分科会 大成地区の委員に任命(継続中)
旭川デザインプロデューサー事業(第二期)への参加
大好きな銀座商店街の七夕まつり!
旭川デザインプロデューサー事業(第三期)への参加
旭川デザインプロデューサー事業の報告会
福岡県糸島市で1年間暮らしながら、新しいまちづくり研究のお手伝い
糸島サイエンス・ヴィレッジ構想(https://www.sciencevillage.jp/)
1年間、糸島のみなさんと関係を作りながら「まちづくりエスノグラフィー」のワークショップの企画などに参画。
参加型雑誌「イコール」に関わらせてもらいながら自分も地域雑誌「LOCOALL(ロコール)」を創刊
旭川デザインウィークのオープニングイベント「あさいち」の企画と運営
「参加型雑誌イコール」(左)と初めて自分で作ったミニコミ誌「LOCOALL(ロコール)」(右)
旭川デザインウィークのオープニングイベント「あさいち」のメンバー
ベトベトだったカウンターと机を綺麗にするところから。本当に助かりました。この時生まれたのがsunaoコイン!
みんなに綺麗にしてもらった店内。旭川中央図書館のすぐそばにあった喫茶店のレトロな雰囲気をそのまま残しました。
初めての場所ということもあり、まずはお試しで1ヶ月営業をしてみたところ、改善が必要なこと・お客さまからの要望、
そしてこれからやってみたいことなどが見えてきて、それが今回のプロジェクトで実現したいことになりました。
少しずつ進化をしてきたcafe sunaoがこの場所で実現したいこと。
それぞれバラバラなことのように見えるけど、全ては「関係性のデザイン」という共通の思いでつながります。
人と人だけではなく、人と場所、人と物、場所と物の関係も同じようにデザインすることで新しい可能性が生まれ、そしてつながり、形になっていく。
例えばcafe sunaoがあさごはんのお店としてたくさんのお客さまに来てもらえたのは、たくさんの関係があったから。
お肉屋さん、八百屋さん、魚屋さん、かまぼこ屋さん、それぞれ関係があるから良いものを仕入れることができて、美味しい料理にすることができる。写真場や時計店、商店街事務局のみなさんが応援してくれたから頑張ろうと思えた。農家さんがお米を譲ってくれるから美味しいごはんを炊くことが出来るし、お味噌の作り方を教えてくれるひとがいるから美味しいお味噌汁を作ることができた。そしてお客さまが信頼してくれて来てくれる。でもそれができるのは銀座商店街、cafe sunaoと言う場所があったから…
どれかひとつでも欠けてしまったらきっと今のsunaoとは全く違うsunaoになっていたと思います。
これまでsunaoで実際に起こっているのを見てきたからこそ、強く実感できる「関係性のデザイン」。
また、その関係の背後には「もっともっと、目に見えないたくさんの関係がつながって出来ている」ということを教えてくれたのは福岡県糸島市で新しいまちづくりの現場に立たせてくれた株式会社メタコードのみなさんで、「徳のあるまちづくり」を目指し、アクターネットワーク理論とサービスドミナントロジック、そしてエスノグラフィーについて教えていただきました。この経験ができたのは「他人は全て自分の可能性だぞ。」と雑誌ロッキング・オンを創刊した橘川幸夫さんがコロナ禍中に立ち上げた「深呼吸学部(私塾)」で伝えてくれたから。このクラウドファンディングの背中を押してくれたのも橘川さんでした。さらにその橘川さんと出会うことができたのは江丹別熱中小学校で校長先生をしてくれた浅田一憲さんがご紹介してくれたからで、江丹別熱中小学校がなければsunaoを応援してくれている大切な仲間に出会えることもなかった。けん玉にもきっと出会えていなかったと思います。
江丹別熱中小学校の卒業式(上)と東京で毎年開催されている橘川さんの「蜃気楼大学」(下)
まちの小さなカフェがそんなふうに考えるようになった大きなきっかけを与えてくれたのは間違いなく旭川市の「旭川デザインプロデューサー育成事業」があったから。
そして旭川デザインプロデューサーの仲間だった武田壮平さんの想いに共感し「一般社団法人あさひかわ地域創造デザイン局(D局)」を立ち上げました。
「それぞれの席にコンセントがあったらいいな」お試しオープン後、いちばん多く寄せられた声がこちらでした。
前のsunaoにはたくさんコンセントがあったのですが、移転後のsunaoにはコンセントがわずかしか無く、確かにとても不便な状況…
旭川市内に「コワーキングスペース」と呼ばれる場所が少ない状況もあり、sunaoもそんなふうに使えるようになると便利だなと思ったのでした。
使いやすい場所ができれば、利用する人が増えて、新しいアイデアや関係性が生まれる場所になるはず。
サロン的な役割も担いながら、地域のワークショップやセミナーを実施することもできる。
地域の人々が出会い、つながり、可能性が生まれる場所に育てていきたいと考えています。
かつて常盤にあった質蔵で使われていた古い木材を譲り受けることになりました。
貴重な歴史を残していきたいと言う地域の思いを大切にしながら、旭川や近郊にあるたくさんの「魅力」を並べて、素敵なローカル体験ができるコーナーを作りたいと思っています。
それは素敵な「もの」かもしれないし、素敵な「ひと」の紹介かもしれない。
誰かの心が動いた「本」だったり、感動するほど美味しい「食べもの」かもしれない。
小さな棚かもしれないけど、古いものを大切にすることや、ローカルの「素敵」と出会う体験を伝えていくことができればと思っています。
この棚も顔が見える人と作りたい。
また、棚の一部を本棚にすることで、さらにたくさんの可能性と出会える場所になればと思っています。
著者の顔が見える本を中心に。
ここでの出会いをきっかけに「自分も本を作ってみたい」という思いの背中を押す場所にもなれたらうれしいです。
この壁一面に古材を活用した棚を作って、誰かが何かと出会う場所になったら。棚の一部は本棚(シェア書店)に。
現在はCoCoDeでけん玉の活動をしながらごはんを食べたり「居場所づくり」の活動が多いsunaoですが、以前から考えていた「あさごはん」のこども食堂をスタートさせたいと考えています。
旭川市の児童養護施設で働いた経験から、市内のこどもたちの貧困状況を知ることになり、自分でカフェをする時は何かできることをしたいとオープン前から考えていました。
このクラウドファンディングもそうですが、私もたくさんの人に助けられて生きています。
私がもらった応援は次の応援へと繋げていきたい。
小さなおむすび一つかもしれないけれど、みんなの朝が「希望の朝」になるように。
少しずつでも活動を継続していきたいと思っています。
今回実現したいことが大きく3つあるため、それぞれ選んで応援していただけるリターンと、橘川さんのスペシャルなリターン、sunaoコインやローカルなギフトが届くリターンなど、様々なリターンを考えました。
どれもたくさん応援していただけたらとてもうれしいのですが、いちばんうれしい応援はsunaoのいつものコーヒーチケットです。
このリターンは店頭でのお渡しのみなのですが、いつもお店で買っていただくチケットのお値段と同じとなっていて、いつも利用してくださる方がいつもどおりにsunaoで過ごしていただくだけで全てのプロジェクトへの応援となります。みなさんからの応援で進化していくsunaoを見ながら、一緒に変化を楽しんでもらえるとうれしいです。
なかなかsunaoに来ることがむずかしい距離の方にも一緒にローカルな体験をしていただけるようにギフトボックスを作りました。こちらは応援していただいた方ひとりひとりにそれぞれ選んで作りたいと思います。旭川や近郊の素敵なものをお届けしますので、こちらも一緒に楽しんでもらえるとうれしいです☺︎
いつものドリンクチケット。
みなさまからのご支援は以下に使用する予定です。
設備費(コンセントの増設など)
リターンの仕入れ/発送費
こども食堂の食材費(お米など)
お手伝いいただく方へのお礼
必要資材の購入(棚を作るために必要な資材など)
※目標金額を超えた場合はこども食堂やこどもたちが喜んでくれることを優先に、各プロジェクトの運営費やお客さまが喜んでくれることのために使っていきます。
9月中旬 クラウドファンディング終了
9月末 橘川さん旭川講演会
10月中旬 あさごはんこども食堂スタート
10〜12月 リターン発送、コワーキングスペース工事、古材を活用した棚づくり(完成次第運用開始)
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
まちの小さなカフェがやりたいことではありますが、小さな変化が、やがて旭川全体を元気にする大きな波となると信じています。
「他人は自分の可能性」という言葉のように、たくさんの人とつながることで無限の可能性が生まれます。
あなたの「やってみたい!」もぜひ聞かせてください。
大人もこども関係なく、みんなの可能性を一緒に育てる仲間になりませんか?☺︎