メディア情報誌「イコール」は、「ロッキング・オン」創刊者の一人である橘川幸夫さんが2024年1月に創刊したコミュニティ型の雑誌です。1970年代に雑誌を通してコミュニティが生成していくことを実感した橘川さんが、コロナパンデミックによって近代が崩壊し、生成AIによて次の時代が始まっていく予感の中、新しい動きが生まれてくるコミュニティ生成の場としての雑誌を立ち上げました。
多様なコミュニティが生成し、相互に連携していく未来へ向けて、「イコール」を増殖させていきたいと思います。
橘川幸夫責任編集号「イコール」をプロトタイプとして、田原真人責任編集号「イコール」を創刊し、新たなコミュニティ生成に取り組みます。
東日本大震災をきっかけに多民族、多言語、多宗教のマレーシアのペナン島に移住し、スカイプやZoomで世界の人たちとおしゃべりをして11年間を過ごした田原真人にとって、国や言語の壁を越えたトランスナショナルなコミュニティを生成することが、近代を越えていくうえでのテーマになっています。国という単位に分かれて植民地支配や戦争へと突っ走った近代を反省し、次の社会の在り方を模索したいと思います。
田原真人責任編集号「イコール」(以下、田原イコール)は、日本語、韓国語、中国語、英語、マレー語などが入り混じる多言語マガジンになります。各ページにはQRコードが貼られ、ChatGPTによる翻訳が読めるようにします。
多言語マガジンを構想しながら、マレーシアのペナン島、韓国のソウル、アメリカのデトロイト、そして、日本各地の友人たちに原稿を依頼しているうちに、自分の口から 出てきた言葉があります。
「国民として教育されるのではなく、この惑星で共に生きる人たちと学び合いたい。」
それを可能にするのが、生成AIによる翻訳機能です。田原イコールは、生成AIの登場によって可能になった言語の壁を超えるコミュニティ生成を目指します。
雑誌を通してコミュニティが生成されるということは、そこに、同じ時代を生きている仲間を発見するということだと思います。雑誌に執筆者や読者として関わることで、自分が生きている「環世界」が変わるのです。田原イコールは、地球という惑星の各地で生きている人たちと直接つながっていき、環世界を惑星全体に拡張することを目指します。
田原イコールは、田原研究室という独立研究者集団が責任編集する雑誌です。次の時代の教科書を書いて、世界に向けて出版していこうを合言葉に20名ほどが集まっています。2024年10月頃に発刊予定で、年に2回の発行を予定しています。
田原イコールの創刊号(「イコール」としては03号)を、ぜひ、皆さんに読んでいただきたく、また、支援をいただきたく、クラファンを開始します。
生まれて初めての雑誌の創刊になりますが、次の社会を創造するためのチャレンジとなりますので、どうぞご支援をお願いいたします。
●目次案
SCENE1 アイデンティティと名前
SCENE2 Do It With Others 実践記
SCENE3 新しく生まれつつある思想と実践
SCENE4 コロナは世界に何をもたらしたのか?
SCENE5 AIは未来をどう変えるのか?
人物 橘川幸夫