〜'88年創刊フリーペーパーdictionary企画〜
「そこはかとない反戦選曲」から生まれたpeace songs book
制作プロジェクト

なんとも日本的なファンドに参加して資金を集めるということは?

そこはかとない反戦選曲が少しづつ動き始めたときのことです。

もしかしたら?今動く時ではないか?

初代選曲家の矜持として、これはやらんといかんやろ!

デモに参加することも大事だが、選曲家にしかできないことがあるだろう。

そこはかとない反戦選曲を形にしよう。

みんなの支援金で[peace songs book] をつくることが出来るかもしれない。

もしそれが出来たら、この日本のやばい空気感を記録として

未来へ残すことが出来るかもしれない。

また同時に、この方法が成功するなら、社会の清きものを引き続き世に送り出すことの新たなシステムが生まれるのかもしれない。

そんな淡い期待を抱いて始めたのですが、予想外と言えばいいのか、次々と、意外な事実に出会うことにもなりました。つまり、支援者の反応のことです。

GFからは、最初が肝心だから親しい人たちにできるだけ応援を呼びかけておいた方がいいですよ。の、アドバイスに、それは、私的にはかなり恥ずかしいことでもあるな、

と腰が引けていたのですが、思い切ってみんさんへ応援呼びかけのメイルを送りました。

その結果に驚愕の事実が炙り出されたのです。つまり、近しい人たちは沈黙し、それほど関心を持っていただくことは難しいかも、と考えていた方々から思ってもみない支援の手がさしのべられ、ここは恥を忍んでお願いしてみよう。は、総崩れでした。

人は誰しも人の評価が気になるものです。しかし、そこに事実があるかどうかということよりも、そこにも空気感というものが評価を大きく支配しているのだということに気づかされました。黙って背中をみている人、目の前の笑顔と裏腹におべんちゃらをいってる人。本当に信頼してくれている人は誰か?そして私とは一体何者か?自分を晒して何かを訴えることで分かる大切な事実をこうして改めて再認識することになったのです。

その予想だにしなかった現実の反応をQ&Aで再度炙り出してみたいと思います。

Q:そんなことして儲かるの?

A:儲かりません。持ち出しになる可能性の方が高いと思います。

Q:そこまでしてやりたいことなの?

A:はい。選曲家として生きた証を選曲することの意義をその足跡を残したいと思います。

もちろんこの行動は個人的な欲望でもあると思っています。

Q:紙だと、音楽が聞こえてこないからコンピをつけるとかした方がいいのでは?

A:外国楽曲に関しては、当然日本はサブライセンシーの国だから、本国の許可を得るのが大変で、レコード会社も面倒なわりに利益が出ないと消極的でしょう。もちろん聞いて感じてもらうことは大切だから、ゲリラ的であれ、youtubeやmixcloudなどへのリンクを販売するピース本からも図りたいと考えています。

Q:facebookやtwitterで十分じゃないの?

A:書籍化することで伝わることがあると信じています。本が好きなんです。

Q:なんかこの企画には裏があるんじゃないの?

A:平和への思考を強く持っていること。

音楽を信じる人たちが集まることで、ピースな本を作りたいのです。

Q:実際に本屋に並んだ時にかっこいい本になるの?

A:デザインや装丁、編集にはしっかり時間をかけて取り組みたいと思っています。

その過程をホームページなどでみせることも考えています。

Q:うまい熟成肉を食べるためとか、うまいワインを飲むためなら、三万払ってもいいけど、ここに三万払うのはなんかもったいないな。手応えがないじゃん。

A:確かに、本は販売するなら高くても三千円程度だと思います。お金の価値観に関しては個人の主観が大きく左右するので私からはなにも申し上げられません。気のせいかもしれませんが、お金に余裕のある方ほど、そうした傾向が強いように見受けられます。

Q:もし本が完成したら販売は出来るの?つまり、売れるの?

A:流通を通すことがベストなことかどうかは現在思案中です。

もしかしたら、ほぼ手売りに近い形で、ネット通販辺りが堅実な方法かもしれません。

望むなら全国の図書館が一冊ずつ買ってくれたら嬉しいですね。実際は献本を望まれるでしょうが。

Q:君には君のやり方があるように私は私のやり方でやるので勝手にやってください。

A:了解しました。

2015/11/13 17:26