映画『一献の系譜 -能登杜氏のいとなみ-』製作プロジェクト。
「呑みトモ」を増やしたい!

闘う姿に襟を直し

1シーズンに、10キロも15キロも痩せてしまう現場。

それでも、その現場に挑み続けることを止めない。

それどころか毎年、前より更に良いものを、と高きを目指し続け、

膨大な経験値から応用問題の解を導き出すような日々を繰り返している。

まだ解明し尽くされていない菌の世界。

麹菌と酵母菌。

この二つの働きにより醸される日本酒は、

まさに人智を超えたものとのやり取り。

ロケハン含め2シーズンにまたがり、ある杜氏の姿を見詰めています。

私は私で、この映画が完成した後に、

更に能登と都心部が強く行き交えるような足がかりづくりに

撮影後も長期能登に滞在していました。

その間、大吟醸の様子が気になり、独りで現場に足を運び、

10日ぶりくらいに杜氏にお目にかかって、絶句。

その痩せた姿に胸の内が熱くなりました。

杜氏は闘っています。

命を懸けて。

僅か3日間の東京滞在で、只今再び私も現場です。

圧倒的に能登時間で生きているこの2年間。

至福の期間も残すところあと大吟醸の搾り撮影のみとなって来ました。後悔しないために、現場でやれることをやり尽くしたいと思います。頭を過ることもたくさんあるけれど、

今は一旦置いておいて、現場に集中したいと思います。

引き続き応援よろしくお願い致します。

                          石井かほり 拝

2014/02/23 07:27