昨日は、作品のナレーション録音でした。
素晴らしい一日でした。満腹満足とってもハッピーです。
今回、ナレーターを勤めてくださったのは、篠原ともえさん。
かねてから、アーティスト、女優として彼女の表現力に興味があり、また特に彼女の声が好きで、是非、その声でこの作品を語ってもらえたら、、、とオファー。
タイトなスケジュールだったのに、僅かな期間の中で、しっかり台本を読み込み、文字をなぞるのではなく、自分の言葉として語ろうという姿勢で来てくださいました。
言い回しの細部から、内容の伝えたいことを、より伝えるためには、というアドバイスを下さったり、約2時間事前打ち合わせを丁寧にしました。
作品は105分近くあり、ナレーションも多いので、内心、今日中に録り切れるか不安だったのですが、始めて、びっくり。
篠原さんの集中力の高いこと。
多くの場合休憩を挟みながら進めるのですが、篠原さん、お昼もたったの20分くらいでOKで、しかも、その間もブースから出ず、食後休みも無しで、「もう、やっちゃいましょう!」と。心意気に乗った!という気持ちになりました。
事前打ち合わせを丁寧にしたこともあり、録りにはたったの2.5時間。
まさに驚異的な早さで、予定より1時間も早く上がりました。
そして素晴らしいのは、声に疲れが出ないこと。
最後まで初めのクオリティをキープし続け、また勘が良く、ニュアンスを伝えるとすぐ反映できちゃう器用さもあり、声色もたくさん使いこなせて、その多才さに感服です。
共に作品を創るひとりとして積極的に関わってくださって、ここまでコミットしてくださるナレーターさんは初めてで感動しました。
今まで、私と現場スタッフたちが、骨格をせっせこ造りあげていた映画『一献の系譜』は、この度、命が吹き込まれ、脈を打ち始めました。ここに後日、谷川賢作さんを初めとする音楽家さんたちのメロディーが加わり、血液が循環し始めるのです。
呑みトモの皆様に支えられ、応援いただいて、ようやくここまで来られました!
ありがとうございます。
上映情報も近日解禁します!!お楽しみに。
ちなみに、篠原さんのこの作品の感想は
「お酒が飲みたくなりました!(ご本人は極めてお酒に弱いのに!)」
「ぜひ、子供たちに観てもらいたいですね」とのこと。
私のこの映画への想いとまさにドンピシャ。
撮影させてもらった杜氏さんたちに喜んで貰いたいというのが一番で、喜んでもらうには、この映画を観て、この人たちのお酒を飲んでみたい!と思う人が増えるということだと思っていて、しかも、お酒を呑めない方さえも、そう思ってもらえたら…という思いで組み立てて来たのでした。ガッツポーズなくらい嬉しい感想。
うーん、完成が待ち遠しい。