人が自然と集まる、北極星(ポールスター)のように場の中心となる、あたたかくて柔らかい夜空からの光。PoleStar Light™️(ポールスターライト™️)は、アウトドア・室内どちらでも使うことのできる、自立する全天候型電子ランタンです。ポール不要・ペグ不要・ロープ不要で、頭上の高さから明るく照らす、ありそうでなかった「自立式」の電子ランタン。重量はたったの約990グラム。リュックに入れて携行可能で、誰でも設営・撤収が簡単な折りたたみ構造(特許・意匠登録出願中)。設営後の移動も片手でラクラク。キャンプサイトのレイアウトが今までになく柔軟に。
IP65相当の防水構造(※付属の純正バッテリー利用時のみ)なので、雨でもOK。
12時間たっぷり明るく場を照らすバッテリーが付属しています。
USBコンセントに接続すれば、家庭用電源やポータブルバッテリー電源でも利用可能。リビングでの利用や、べランピング・グランピングにもベストな光源になります。
屋内の照明としても利用可能な光量があり、様々なシーンで活躍します。
1 単体で自立し、頭上の高さから照らします
2 折りたたんでコンパクトに収納可能!1分で設営OK
3 ミニマルなデザインであらゆるシーンにフィット
4 ろうそく色(2,200K)の温かく雰囲気の良い光
5 無音で静かな光源
6 防水防塵で風雨に強い全天候型
7 充電可能で繰り返し使えます
8 屋内ではコンセント利用も可
9 燃料火災・テント破損・一酸化炭素中毒リスクがなく安心
10 メンテナンス不要
11 特許、意匠権、商標出願中
PoleStar Light™️は光源と脚が一体になった、世界初の構造を開発・採用しました。キャンプ初心者でも簡単にセットアップでき、単体で自立します。自立させるためのランタンスタンド、ペグダウンやロープワークでの固定が不要なので、一度セットアップした後の位置変更もラクラク。今までになく柔軟なキャンプサイトの照明レイアウトを実現します。
ガスランタンやLEDランタンは吊るためのポールを立てて、固定するためのペグを打って・・・となるので、こうはいきません。また、地面に固定せず自立するので、ランタンの移動も楽チン。明るく点灯させたまま持ち運ぶことも可能です。
寝坊して現地に到着したら日暮れだった…というキャンプもよくあります。そんな時でもポールスターライト™️があれば大丈夫。月明かりでも数分で組み立て可能。薄暗いキャンプサイトでもパッと明るくなり、日暮れの設営時でも安心。現地に到着したらポールスターライトをまず最初に引っ張り出してください。
撤収時には、逆に最後までポールスターライトが役立ちます。片付けの間も頭上から明るく照らされ、忘れ物がないかの確認も簡単。夜間撤収時の忘れ物はとても多いのですが、その不安な気持ちも解消してくれます。荷物を車にパッキングする際にも車内までしっかりと照らしてくれるので、積み込みも簡単。ここでも忘れ物リスクを減らせます。ポールスターライトは折り畳むと細長くコンパクトなので、荷物積み込み完了後でも、隙間に収めることが簡単です。
PoleStar Light™️は面倒な手順なく簡単に折りたたむことができるため、初心者でもとてもコンパクトに収納が可能です。
折りたたんだ状態でもポールの中にケーブルが通っているため、本体がバラバラにならず、パーツを忘れてしまう心配もありません。脚にもショックコードが入っているため、こちらも抜けてなくなる心配はありません。
折り畳んだポールスターライトは、専用の収納袋にひとまとめに収納可能です。重量も小さく、バックパックに収納しての個人携行も簡単です。キャンプ地に到着したら真っ先に準備したいランタンなので、取り出しやすい場所にセットして持ち運ぶのがおすすめです。
夜道はこんな風に持ち歩くと、周囲をかなり明るく照らすことができて見通しが良くなるので、組み立てて持ち歩くのもアリです。(転倒によるポールの破損には充分にお気をつけください)
国際的なデザイン賞であるiF Design Award(ドイツ)や、日本を代表するデザイン賞のGood Design Awardの受賞経歴を持つ開発メンバーが、0から構造や性能を考え、エンジニアと協働して開発・デザインを行いました。その結果、ソロキャンプからグランピング、リビングまで、あらゆるシーンを雰囲気良く演出することのできる、ミニマルで機能的な造形と使い勝手を実現しました。重量のあるバッテリーを地面に近いところに配して重心を下げたことで、本体の安定感の向上も実現しています(意匠登録出願中)。
傾斜6度の場所でもこのように倒れずしっかり自立するよう設計しました。ある程度傾斜のある場所でも設置が可能です。
「キャンプ用のLEDライトを購入して光らせてみたら、オフィスで使う白色蛍光灯のような真っ白い光で興醒めした…」みたいな経験、ありませんか?普段とは違う場所でのアウトドアのひと時、やはり炎の色に近い温かい光の下で過ごせれば、気持ちもホッと落ち着くし、キャンプ料理もとても美味しく見栄えがします。
ポールスターライト™️の光は「ろうそく色」と言われる炎の色「2,200K(ケルビン)」に設定されています。
少し専門的になりますが、「色温度」と呼ばれる光のものさしで測ると、オフィスの白色蛍光灯は6,500K、いわゆる「電球色」と言われるオレンジの光も3,000Kです。真っ赤な夕日や石油ランタンの炎の色は2,000K-2,500Kほどと言われており、人が落ち着く炎の光を実現するには、2,000Kになるべく近い数字を狙う必要があります。
対して「暖色LED」と呼ばれるアウトドア照明にはだいたい3,000K-4,000Kが多く、「思ったよりも光が白くて興醒めした」現象が起きる原因はまさにここにあります。これは、通常流通しているLEDチップに2,000K台のものが少なく、開発メーカーが白いチップしか採用できないことが原因です。
ですがポールスターライトは、LEDチップ工場の協力の下、オリジナルの超暖色LEDを製造できたことで、ろうそく色(2,200K)でありながら4Wもの高出力と明るさを実現することに成功!
ようやく興醒めのない、温かい光の色をしたLED照明を実現することができました。
焚き火や石油ランタンなど、様々な灯りと併用しても雰囲気を壊しません。
[写真の中の、焚き火の色とポールスターライトの色の比較をしてみてください。焚き火ほど真っ赤ではないですが、ろうそく色の温かい光の色だということがお分かりいただけるでしょうか?]
一般的ないわゆる「暖色LED」の光の色と、ポールスターライトの光の色を比較した画像。これだけ雰囲気が異なります。
ポールスターライトは無音で静か。雪がしんしんと降る音も聞こえるほどです。
石油ランタンやガスランタンのゴーッという作動音は、周りに人気のない僻地でのキャンプでは頼もしく安心するものですが、そうでない場所では、話し声が遮られたり、隣接するキャンプサイトの迷惑になっていないか心配になることも。
焚き火が奏でるパチパチといった炎の音に静かに聞き入りながら、お酒を飲みつつ友人と語らうひと時には、なるべく静かな光源の方が良いのではないでしょうか。
電子ランタン本体は、光源含めてIP65準拠の設計で雨風にも耐えられるので、急な雨でも故障を気にせず使用できます。
(IP65:光源部に粉塵の侵入が完全に防護されている、かつ、全方位からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けないレベルです)
また単体でも「充電式LEDライト」として利用可能な付属純正電光源ユニット部分はIP68準拠の設計なので、水没しても壊れる心配はありません。
電光源ユニット部分の防水テストの様子。淡水の琵琶湖にて。
(※塩分が混じった、より電気伝導性や金属・樹脂パーツ腐食の恐れが高い海水でのテストは行っておらず検証しておりません。あくまで真水に対しての防水性能となります)
大容量20,000mAhの純正電光源ユニットが付属。電光源ユニットのみで約12時間連続稼働可能です。日暮れから夜更けまで、安定して場を明るく照らします。日中に市販のソーラーパネルなどを利用して充電も可能。電光源ユニット部分は単体で充電式LEDライト、及びスマートフォンなどに給電が可能です。
※使用環境により連続稼働時間は変わります。
また、防水性能は0になりますが、スマートフォン用のモバイルバッテリーをUSB接続すればポールスターライトを点灯可能です。水濡れの恐れがない場所なら、純正付属電光源ユニットが切れても他のバッテリーで灯りをつなぐことができます。
ポールスターライトはアウトドアだけでなく、屋内・家での普段使いにも活躍します。
簡単に場所移動ができる屋内照明としてもちろん便利ですし、市販のUSB延長ケーブルを接続して家庭用コンセントから電源を取れば、バッテリーの残量に縛られることのない常時照明として使用できます。
コンセント利用の場合は、付属純正電光源ユニット部は充電式LEDライトとして単独で使用することが可能です。
燃料を使って炎を燃やす石油/ガスランタンには、燃料火災のリスクと、高熱の本体による火傷やテント・ターブの焦げ穴リスクが常につきまといます。不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクもあり、風通しの悪い場所での使用は避けるべきです。小さなお子様が一緒のファミリーキャンプや、風の強い日のキャンプで燃料を扱うのには随分と神経を使います。
ポールスターライトは、燃料レスなので、燃料火災や一酸化炭素中毒のリスクはありません。高出力のLED放熱板が熱を持ちますが、布地を溶かすほどの温度にはならず、また本体の最上部に天を向いて配置されているため、お子様が不意に触ってしまうリスクもとても低いです。
燃料を扱うランタンでは、ゴムパッキンや燃料周りのパーツの劣化が避けられず、定期的な手入れや部品交換を怠ると、故障や前述の燃料火災に直結します。複雑な機構の製品が多いため、パーツの破損・紛失もよく起こります。また、使用ごとに発生する煤や燃えカスの清掃作業も必要で、初心者や、逆に毎週末キャンプをするようなヘビーユーザーにとっては負担となる作業です。
ポールスターライトはシンプルな構造ですので、拭き掃除程度のお手入れだけでOKのメンテナンスフリー構造です。(※接続部分のネジ山などに砂や泥水を噛み込んだ場合は、真水を含ませ固く絞った布で丁寧に拭き掃除を行ってください。)
PoleStar Light™️(ポールスターライト™️)は、0から開発した全く新しい構造と性能を持つ完全オリジナル商品です。そのため、開発初期より弁理士を開発チームメンバーに加え、知財戦略を基にした開発を推し進めています。既に基本構造や造形に対して特許出願と意匠権登録出願を完了しており、商品名についても商標登録出願を完了しております。国内・海外問わず類似品については常に検索・監視しており、悪意のある類似品開発・販売に対して迅速に対処できるよう体制を構築しています。
2022年4月1日から6月29日までの期間、PoleStar Lightのプロトタイプの実機を東京・二子玉川の蔦屋家電Plusで展示中!オンラインだけでは伝わらない質感や機能をぜひお確かめください。
3月25日から4月23日までobjcts.io白金店で開催中の「FUTURE PROTOTYPING EXHIBITION未来をプロトタイピングするプロダクト展」にて、PoleStar Lightのプロトタイプを展示中!こちらは検討中の様々なプロトタイプも交えて展示していますので、実物と合わせてぜひご覧ください。
ことの発端は開発メンバーの一人の体験談。「キャンプでBBQをしたんだけど、生焼けのお肉を食べてお腹を壊し、ひどい目にあった」とのこと。よく話を聞くと「セットしたキャンプ照明が良くなくて、ヘッドライトを使いながらBBQしたけど、それが良くなかった」ということでした。夕食時、BBQでお肉を美味しく、かつ食中毒の恐れなく「安全に」食べるためには焼き具合が重要。
下の画像を見て、網の上のお肉がちゃんと焼けているかどうか、判断つきますか?
↑炎や炭の赤い光が透けて、良い焼き加減のように見えますが、実際はこの通り。
↑生焼けの部分が多く、この状態で食べると食中毒を起こし非常に危険です。
↑ヘッドライトを頭につけていればお肉の焼き具合は見えますが、BBQにおけるヘッドライトの最大の欠点は「お肉を見ている時はいいが、一緒にいる人の顔を見て談笑しようとすると、相手の顔をまともにLEDで照らしてしまい、お互いの顔が見えないほど眩しくなる」ことです。こんな経験ありませんか?
結局、お腹を壊した開発メンバーは「キャンプサイトを上から照らす十分な照明がセットアップされていない環境で、ヘッドライトを持っていたものの、一緒にいる人の顔を眩しく照らしてしまうためあまりヘッドライトを点灯せず、焚き火と炭火の光だけでお肉を焼いて食べていた」ことが原因で食中毒に至ってしまったようです。
病院に駆け込み大事には至りませんでしたが、あまり笑えない体験談となりました。この会話がきっかけとなり、「ちゃんとしたキャンプ照明を検討してみよう」となりました。
キャンプで用いる照明には、燃料(ガス/石油)ランタン、キャンドル、LEDライト、ヘッドライト、焚き火など、様々な選択肢があります。それぞれに長所短所があり、キャンプのスタイルに合わせて組み合わせて使っていました。しかし、様々な不満を一気に解決してくれるような決定的な照明に出会うことができず、本当の意味で使い勝手の良い照明がないことに悩んでいることに気づきました。(下記の比較表参照)
開発チームにはキャンパー・グランピング・テントサウナ・小屋暮らし・登山・釣り・カヤック・車中泊・ULギア・キャンプフェス・ファミリーキャンプなど、多様なアウトドアスタイルを楽しむメンバーが集まっています。前述したランタンのメリットデメリットも踏まえながら、様々なアウトドアシーンで共通して感じている不満点を整理し、開発与件としました。
アウトドアシーンにおいて夜間の灯りを確保することは、安全確保の意味・雰囲気の良い時間を過ごす意味でも、とても重要なことです。特に、キャンプサイトを頭上から照らすことができると効果は大きいですが、これがかなり難しい作業です。
ガソリンランタンやLEDライトはそれなりに重量があるため、もっとも一般的な頭上の高さへの固定方法は、地面に打ち込むランタン専用のポール、いわゆる「ランタンスタンド」を利用することです。これがあればしっかりとランタンを空中に保持することができますが、地面の硬さによってスタンドが刺さりづらかったり、逆に刺さっても柔らかすぎて風で傾いてしまうことも多く、結局はベグダウンしてロープで固定して、という流れになることが多いです。
[↑ランタンスタンドではなく、三脚にオイルランプを吊り下げている様子。サイトの雰囲気を上げるには◎だが、光源が低く、テーブルの上を照らすなどの実用性は低いレイアウト]
[↑木にロープをくくりつけ、そこにオイルランプやLEDライトをぶら下げている様子。サイトにちょうど良い木があればベスト。うまく結ばないとロープがたるんで光源が落ちてきたり、強い風で大きく揺れて燃料漏れ→タープやテントの炎上などの事故が発生することも]
たとえ頭上の高さに光源のセットが完了しても、次は光源の死角との戦いになります。ほとんどの石油ランタン・ガスランタンなどは光源の真下にガソリンタンクや電池の格納場所が配置されているため、光源の真下は案外明るくなりません。光源の斜め下を狙ってテーブルを配置するなど、少しテクニックが必要になります。(まぁここを工夫していくのがキャンプの醍醐味と楽しさではあるのですが!)
30分から1時間ほどかけて、キャンプサイトの照明レイアウトを行うことはよくあります。そこまで時間をかけたものの、いざ暗くなって照明をONにすると「これじゃない…」感が強くなってしまうことも、残念ながらよくあります。ひとつは照明の色温度。光源の冷たさや温かさを測る尺度です。LEDライトを使うと、光が青白すぎて「なんだか暗いオフィスでご飯食べているみたい…」とがっかりすることも。
[↑上が色温度3500KのLED照明、下が2200KのLED照明。本を読むには上が良いかもしれませんが、キャンプサイトの雰囲気で見ると、上はどうしても寒々しく見えてしまいます。]
キャンプに天候の急変はつきものです。せっかく完璧な照明・タープ・テント・テーブルの位置を固定できても、風向きの変化で焚き火の煙がテーブルを直撃して全員涙を流すことはよくあります。また、にわか雨が降ってきて、慌てて大切な照明を屋根の下に入れようとして熱いままのガラスや本体を触って火傷した方は多いのではないでしょうか?
このように、光源は意外と設置した後も移動したいことが多いのですが、ロープやペグなどでしっかり固定していると、設置後のレイアウト変更が億劫で、思いのほか適当に扱われることになってしまいます。
開発チームの中にもホワイトガソリンを燃料とした石油ランタンの愛用者がおり、明るさや雰囲気といった点でリクエストの多い光源です。(この文章を書いている私も大好きでよく運用してます)しかし、付近で焚き火をしているサイトで非常に可燃性の高いガソリンを扱う必要があったり、ホヤを焼いたりポンピング→バルブを開閉しながらの着火など、安全確認と機械操作のコツが必要な装置になります。
また、非常に高熱になるため、タープやテントに近すぎると、燃焼熱で布地に穴を開けてしまうこともあります。
[うまく着火しない、ホヤ忘れた、燃料忘れた、準備に知識と経験が必要なので他人に着火を任せられないなど、クセの多い光源]
子供と一緒のキャンプでは、石油/ガスランタンは子供が火傷をしないか、支柱を誤って倒し、ランタンが落ちて破損・延焼をしないかなど不安で、なかなか目を離せません。閉鎖空間や風通しの悪いレイアウトでは、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクもあり、しっかりとその辺りのリスクをコントロールできる玄人向けの光源が、石油ランタンやガスランタンだと言えるでしょう。
キャンプに天候の急変はつきもの。急な雨風にさらされると、照明の種類によっては破損(急冷されたガラスパーツが割れる)・故障(水分が侵入してショート)などが発生します。頭上の高さに設置した光源は、強風で大きく揺られると、ひっかけていたフックが外れ、地面に燃料と炎をぶちまけ大惨事…といったこともあります。
立派な照明道具を揃えれば揃えるほど、メンテナンスも大変になります。燃料を扱うランタンは定期的なメンテナンスが欠かせず、ランタンスタンドなどの道具も丁寧に扱わないと、砂やサビによってすぐガタが来てしまいます。
近年オートキャンプやグランピングのシーンでは豪華化が進み、たくさんの道具をキャラバンのように積載して運搬するケースもあります。照明周りのツールは、収納のしにくさも相まって、特に嵩張り収納に気を遣う要素になります。年齢を重ねるにつれ、少しでも設営や撤収・帰宅後の片付けを楽にしたいなぁと思う今日この頃は、なるべく持ち物を減らして、身軽に、クイックにキャンプを楽しもうと思うと、あまりに豪華すぎる装備もなんだか大変だなぁと感じるようになってきました。
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上記項目を基に開発要件を取りまとめ、開発チームは設計プロセスをスタートしました。
以前開発チームの一員が関わり、好評のうちに完売したFORE_の充電式防水防塵LEDランプから3年。前作とはまったく異なる発想で、自分たちが本当に欲しいランタン光源を作るべく、様々なプロトタイプを経てたどり着いたのが、今回GREEN FUNDINGで世界初公開する電子ランタン「PoleStar Light™️」です。
開発チームの皆が共通して抱いていた不満点(=ペイン)を開発要件として、
・単体で自立し、頭上の高さから照らすことができる
・皆を照らす十分な光
・火の色味と調和する光源色
・設営と撤収、持ち運びが簡単
・全天候対応(防水)
・電光源ユニット駆動でどこでも設置可能
・日没から就寝まで、充電レスで光り続ける
・ガスランタンと異なり、取り扱いが簡単
を目的とした製品開発を始めました。
そこから様々な技術的ハードルにチャレンジ・クリアしながらPoleStar Light™️が完成しました。
しかし、今までなかったものを創る開発は解決しなければならない課題の連続で、それら様々な技術的ハードルをクリアしながらPoleStar Light™はかたちになりました。
焚き火の色、ランタンの色など、キャンプサイトには様々な灯りの色がありますが、最も暖かみを感じるのはオレンジっぽい暖色系です。夕暮れ後、ゆったりと皆で炎と料理を囲んでくつろぐ風景を考えると、灯りの色味は暖色系がベストだと思いますし、そうした要望を持たれる方も実際多いのではないでしょうか。だからこそ各社から暖色系のLEDライトが出ていますが、色温度は3000Kが一般的です。開発メンバーの一員が以前携わっていた、FORE_の充電式防水防塵LEDランプでも3000KのLEDチップを採用していました。
大量生産によって作り出す商品には、そこで使用される部品の調達のしやすさが重要です。必要な時に必要な数量の部品が確保できないと生産ができません。そのため、世の中に広く普及して、部品が手に入りやすい3000KのLEDチップを使ったLEDライトは、作り手ニーズと買い手ニーズの間でバランスが良く、安価に大量生産しやすい明るさでもあるのです。
ですが、実際に自分たちがそういった3000KのLEDライトをキャンプサイトで焚き火や石油ランタンと組み合わせて使う際には「まだ少し白いな。もう少し暖色系でないと落ち着かない」と感じ始めました。
そこで、今回のポールスターライト™️では、LEDチップ工場の全面協力の下、2200KのLED素子を専用に開発・量産して採用しています。コストはかかってしまいますが、作り手側の都合よりも、いちユーザとして本当に欲しいものを追い求めると、この”超暖色”とも呼べるろうそく色の色味は譲れませんでした。
この差は、他社のLEDライトと色味を見比べると歴然。他のLED光源よりさらに温もりのある色味になることで、サイトの雰囲気をグッと引き上げ、夕暮れ後のひとときをより良き時間にしてくれるはずです。
頭上の高さに照明を設置することの最大の難しさは、照明自体が持つ「重さ」にあります。重たい照明を地面から高くすればするほど、頭でっかちで重心が高くなり、いとも簡単に倒れてしまいます。そのため、ランタンスタンドを設置する時は地面に深く打ち込んだり、ロープとペグでしっかりテンションをかけて固定するなど、特別の配慮が必要になります。
ポールスターライトの開発では、ライトを構成するパーツの中で最も「重量」の大きな電源パート、つまり「電光源ユニット」を地面に近い場所にぶら下げる形を取ることで、地面に最も近い場所に重心をつくり、少しの風では倒れづらい構成を取ることに成功しました。(特許出願済)
光源部と電光源ユニットは、パイプ内を貫くケーブルで接続されています。
そのケーブルで電光源ユニットの重量を受け止めるのですが、単純に吊るとすぐにケーブルが断線してしまう欠陥プロダクトになってしまいます。しかし折りたたみ構造を前提にすると、パイプ内でケーブルを完全に固定して断線を防ぐ手段は採用できませんでした(ケーブルを遊動させないと断線する)。そのため、光源部分及びその他部分で対策を行い、ケーブル断線リスクを最小化しています。パイプを接続するパーツ箇所はケーブルに最も負荷がかかる部分なので、ここでケーブル皮膜を傷めないよう、保護用の樹脂パーツを設計して挿入するなど細心の注意を払いました。
電光源ユニットの電池容量と連続点灯時間、そしてケーブル断線リスクと安定した重心のバランスには大変悩みました。電池容量が大きい方が、安定した重心や連続点灯時間には有利に働きますが、その分本体にかかる負荷は大きくなり、ケーブルが破損するリスクが高くなります。
かといって、あまりに電光源ユニットを軽くすると、それに従って電池容量も小さくなり、日没から就寝までの間、安心して連続点灯できる時間が短くなってしまいます。
それと同時に起きた、バッテリーセルの世界的値上がりによるコストアップ。それらの要素の間で高度にバランスを取るため、汎用型バッテリーセルを活かしてコストを抑えつつ、十分な電池容量を確保できる形に落ち着いています。
とは言え一定以上の力が無理に加わってしまうと、ケーブルが断線するリスクはもちろんあります。ですので、電光源ユニットを無理に引っ張ったり本体を振り回すなど、ケーブル断線に直結する誤った使用は避けてください。また、電池残量に合わせて光源の明るさを微調整するチューニングをしていますので、暗くなったと気づかないギリギリのラインで最大限点灯時間を延長できるよう工夫しています。
[↑電光源ユニットの初期試作品]
ソロキャンプでいよいよ就寝するためテントに入る時、ポールスターライト™️はさすがにソロテントには収まりません。この時バッテリー部をポールスターライト本体から切り離し、単独でテント内の照明として利用ができないかという発想に至り、バッテリー部を「電光源ユニット」としてIP68準拠の防水防塵性能を持つ、独立した電子ランタンとして設計することにしました。
これにより、電光源ユニットだけをテント内の灯りやテーブルランタンとして使うことが可能です。
IP68準拠については、同じ機構を採用しているこちらのFORE_のLEDライトのレビュー記事がわかりやすくまとめてくれていますので、ご覧ください。
https://camphack.nap-camp.com/5503
以上のプロセスと開発期間を経て、私たちの全く新しいアウトドア照明「PoleStar Light™️(ポールスターライト™️)」が誕生しました。
このライトの試作品を実地でテストしていますが、本当に使いやすくて自分達が最高に楽しんでいます!頭上の高さに温もりのある、ろうそく色の光が明るく輝いていると、自然と一人、二人…と人が集まってきます。本当に「北極星=ポールスター」のように、人が集う目的地を指し示す灯りを開発することができました。複数本が暗闇のキャンプサイトに星座のように並ぶ姿も壮観です。
ぜひ、世界のアウトドアシーンを明るく、あたたかい灯りでアップデートしていきましょう!
電子ランタンPoleStar Light:1組
電光源ユニット:1組
収納袋:1枚
取扱説明書
[注釈]
※写真はプロトタイプのため、パイプの比率などはよりコンパクトになるように修正中です。
※折りたたむ前に電光源ユニットは取り外してください
※写真は専用設計の純正電光源ユニットとの組み合わせです。
※防水防塵性能は専用設計の純正電光源ユニットとの組み合わせの場合のみです。
※USBケーブルを延長することで、他社のポータブル電源やモバイルバッテリーも使用可能です。その場合は電子ランタンが倒れないようにご注意ください。
※水平が取りにくい地面や風が強いシーンなどでは倒れる可能性がありますので、適宜脚を固定するなどして倒れないように注意してください。
この度は、PoleStar Light™️のクラウドファンディングにご興味をお持ちくださり、誠にありがとうございます。私たちの活動に対してご支援いただく際に誤解が起きませんよう、ご支援いただく前に必ず下記をご一読ください。
以上の注意点につきまして、ご理解とご了承をいただきました前提にてご支援をお願いいたします。
プロジェクトが成立した場合、2022年9月末に順次出荷を予定していますが、ご支援の数が想定を上回った場合や、製造工程の都合によりずれることがあります。変更などがある場合は、当ページ活動報告を通じてご報告いたします。
返品をご希望の場合は、未使用のものに限り、商品到着から7日以内にご連絡をいただいた場合は受付いたします。その際の送料は支援者様にご負担いただきます。
商品到着後、不具合や不良個所が無いか、ご確認ください。不具合・不良個所がある場合、商品到着から7日以内にご連絡をいただいた場合は送料を弊社負担で返品を受け付け、交換品のお届けまたは修理対応をいたします。商品到着から7日経過後に商品に不具合や不良箇所がある場合、メッセージでご連絡ください。
※返品後こちらで検証した際、正常に作動することが確認出来た場合は返却時の送料を支援者様にご負担いただきます。