贅沢なハンドメイドRCAケーブルの世界!希少なVintage線材を使用

新たな試聴レビュー頂きましたpart 2

【RCAケーブル試聴体験記】

環境)
スピーカー)ビンテージジョイン謹製K130mono+SELスピーカーケーブル
プリアンプ)A&M C-101
パワーアンプ)A&M AM-201
ADプレーヤー)Technics SL1500C
フォノアンプ)
1)iFi Zen phono 現ケーブルはin.out共にベルデン8412、
2)オントモ LXV-OT10改 現ケーブルはin.out共にベルデン88760
カートリッジ)
・MCはDENON DL-103、
・MMはJICO J44A7、
ヘッドシェルはオーディオテクニカMG-10で統一

・今回はアナログ環境をモノラルスピーカーでの試聴といういささか特殊な環境下での試聴体験記となります。スピーカーも届いたばかりでエージングしながらの試聴である点はお断りしておきます。
・下流のプリ-パワー間は武藤製作所特注のオーグライントリプル導体(品番無し)RCAケーブルをリファレンスとして使用、ここは固定としました。
・今回赤玉茶玉の両者比較試聴したのは、ターンテーブル-フォノイコ間(①)とフォノイコ-プリアンプ間(②)の2カ所です。
試聴LPはSTYXの1981年の名盤「Paradise Theater 」を聴きました。

【DL-103+Zen phono】
①ターンテーブルフォノイコ間のみ変更
・赤玉 JAZZROCK仕様
デフォルトのベルデン8412から赤玉ケーブル変えると格段に音圧が上がり、ボーカルなどの中音域がグッと前に出て立体感が出てきました。ただ、周りの楽器、バスドラやベース、ピアノの音などは奥に引っ込んで霞のかかった様なぼやけた音になってしまいました。ナローレンジで音圧重視だが解像度は低め、な印象。押し出しはかなりグイグイくるのでROCK!な気分には浸れましたがローファイな音。聴きやすくはあるけど、もう少し解像度があればなー、というのが率直な感想。

・茶玉 classic仕様
これに変えると、高域は澄み渡り、ボーカルも密度しっかり解像度良く輪郭もくっきり、周りの楽器達も活き活きと鳴ってくれます。音にやや艶も乗ってきて、スネアやギターの弦の余韻も心地よく、吸い込まれて聞き惚れてしまいました。ただ一つ欠点があるとしたら音の厚みが薄くて低域の量感が乏しい印象。ロック盤なんだけど音がキラキラしすぎて、お上品なノレないロック盤になってしまう。セッティングをしっかり詰めてスピーカーも馴染んでくれはもう少し低域出せるかなとは思うけれど少し物足りない印象で終わりました。ピアノソロとかクラシックには合っているのかな?と思いました。

①+②
フォノアンププリ間はデフォルトのままだったのでここも赤玉と茶玉を繋いだら両方の良さがいいとこ取り出来たら最高だなと思いつき、試してみました。でも思ったようにはいきませんでした。繋ぐ場所を赤ー茶、茶ー赤、入れ替えも試しましたが、結局どちらも中途半端な結果に終わり、ベルデン8412に戻しました。
(結果)DL103+Zen phonoの組み合わせで1番良かったのはターンテーブルフォノ間に赤玉、フォノプリ間はベルデン8412、の組み合わせが勝利!

【J44A7+LXV-OT10改】
カートリッジとフォノを変えて聴き直しです。まずはデフォルトのベルデン88760で音出し。88760は8412と比べるとスピード感が出て現代的なハイファイ調な音が出る、と言われていますが、確かに88760は音圧高め、解像度もしっかり出ていて低域も量感あり、とバランス良く非の打ち所がありません。フォノイコ自体の性能もあると思いますがこのままでも十分に不満なく鳴ってくれます。先程茶玉では低域の量感に不満がありましたがその心配も無く、既に今まで聴いた中で一番心地よく聴けています。フォノアンプがLXV-OT10改に変わった効果もあるのでしょう。最初からかなりハードルが高いところからのスタートになりました。
①ターンテーブルフォノ間をさっき好印象だった茶玉の方に、まずは変えてみました。
・茶玉
あれ?正直、88760の音と聴き分けられない。変化がないということはネガティブ要素は無し、ということではありますが、、、。まあ良しとしましょう。次は赤玉。
・赤玉
今回の視聴にあたり、STYXの同じ曲(A-4 Nothing ever goes as plannedとA-5 The best of times)で試聴していますが、思わずのけぞりました!音圧、音の輪郭、ギターの音の厚みが全く違う!演奏者の熱気までが伝わってくるようで、これがまさかモノラル1本のスピーカーから出ている音だとはにわかには信じがたい好印象があります。音がほとばしる感じ、とでも言いましょうか。
かと言って、変に高域に角が立ったり低域が出過ぎてボワついたりということもなくて、ボリュームを上げていってもうるさくない音、まさに良いシステムの典型ですね。音楽に包まれながらいつまででも聴いていられると感じました。ライブ会場の特等席、みたいな錯覚を覚えるほどです。

② その後フォノイコプリ間もベルデン88760から茶玉に変えて聴いてみましたが、分解能が上がったからなのか、音がほぐれて柔らかくなりさらに各パートも分かりやすく聴きやすくなります。上流)赤玉、下流)茶玉、がさらに気持ちいい。でも、今回は試せなかった、両方とも赤玉の組み合わせも比べて聞いてみたいです。

今回クラウドファンディングで私はUS赤玉を購入させて戴きました。Zen phonoでの視聴の時は茶玉の方が印象が良くて、正直選択を誤ったかな?とヒヤッとしましたが、フォノイコを変えた途端、赤玉君は名誉挽回どころか、驚愕の音を聴かせてくれることになりました。到着を楽しみにしています。赤玉が手元に来たら、上流)赤玉固定にして、下流)を赤玉か茶玉かの対決もしてみたいと思っています。

2021/11/21 10:00