iRestヨガ・ニドラの瞑想法はリチャード・ミラー博士が、古代の智慧であるヨガ・ニドラに現代の心理学や神経脳科学の知見も加え、現代社会に適合するように発展させたものです。
例えばPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむイラクやアフガニスタンからの帰還兵にとって、ヨガ・ニドラが効果的であったとしても、宗教の違いからヨガ・ニドラの治療法を受け入れられなくなります。
そこで、宗教、哲学、背景にかかわらず受け入れられるよう、まず宗教色をなくしました。これによって、世界のあらゆる文化圏の人々に安心して受け入れられる瞑想法になりました。
現代社会に生きる多くの人は、自分が何をしたいのか、自分が心の底から望んでいることが何なのか、わかっていません。また誰でも、平和でありたいとか落ち着いていたいとか、バランスが取れた気持ちでいたい、安らぎ感を持っていたい、健康でありたいと願っていますが、日々、いろいろなストレスがあり、必ずしも簡単に保てるものではないことも知っています。
そのためヨガ・ニドラに、2つの基本原理を加えました。
1つはiRestヨガ・ニドラ瞑想法を行う前に、心の底から感じられる目的を持つこと。
もう1つは既に自分が持っている、内なる平和(インナーリソース)、どんな状況にあっても、人間が本来備え持っている、満ち足りた平和な感覚が存在していることに気付くことです。
これらの基本原理をヨガ・ニドラのプロセスに加えることで、より効果的に練習を行うことが出来るようになります。