ウルトラマンシリーズを手がける監督・田口清隆 書き下ろし!
映画『12人のイカれたワークショップ』製作プロジェクト

キャストからのメッセージ/小林カンナ『この企画は実験的な試みではっきりとは先が見えず、現段階ではカンパニー全員が手探りな状態ですが、だからこそ思う存分挑戦と失敗を繰り返して新たな可能性を見付け出したいです』

私は物心付いた時からR&BやJAZZなどの音楽が好きで、9歳の頃にジャズダンスを習い始めました。そして12歳の頃に友人の真似をして受けたキッズミュージカルのオーディションに受かり初舞台を踏みました。

大学生の頃まではダンサーを目指していましたが、お芝居や歌の面白さを知り、現在はミュージカルやシェイクスピア作品の舞台、お菓子や清涼飲料水のCM、アーティストさんのMVなどに出演しています。映画やドラマなどの映像作品にはあまり興味がありませんでしたが、お芝居の勉強のためにたくさんの映画を見ているうちに挑戦したいと思うようになりました。そしてこのオーディションを受け、今に至ります。

 

 

カンパニーが一丸となり、めちゃめちゃくだらないことをめちゃめちゃ真剣に取り組む、青春の一作品にしたいです。名前からしてとんでもない作品になること間違いなしでしょう。でも、それだけで終わらせてはいけないと思っています。一風変わった企画だからこそ、ただ奇をてらっただけにならないよう完成度が高い作品を目指したいです。その上でドキュメンタリー要素が絡み合いたくさんの化学反応を起こすことが出来たら最高です。

 

この企画は実験的な試みではっきりとは先が見えず、現段階ではカンパニー全員が手探りな状態ですが、だからこそ思う存分挑戦と失敗を繰り返して新たな可能性を見付け出したいです。

 

私は映像のお芝居の経験がない上に、お芝居のワークショップ自体受けた経験がほとんどないため、たくさんの気付きがありました。普段は客席を意識してお芝居をしますが、映像だと視点(カメラ)自体が動くため、感情を爆発させつつ構図を考えて寄ったり引いたりすることが難しかったです。

また、その場だと成立して見えることがカメラを通すと全く良くなかったり、その逆だったりと上げたらきりがありません。今回の台本では非現実的な状況をどれだけ本気でリアルに表現するかがポイントでしたが、ただ自然に振る舞うことが思っていた何倍も難しく、いつも無意識にしていることが何故出来ないのだろう…とリプレイを見て愕然としました。今までミュージカルやシェイクスピア作品など魅せるお芝居をすることが多かったため、もっと根本から叩き直さないといけないと気付くことが出来ました。

 

正直なところ、このWSに参加するまで不安でいっぱいでした。映画に出演すること自体初めてな上、WSをそのまま映画にするという変わった内容、カオス過ぎる台本。何をさせられるのだろうか…本当に面白い作品になるのだろうか…と疑心暗鬼になりながら現場に入りました。そして2日間の怒涛のWSを終え一番に思ったことは、とても素敵なカンパニーだと言うこと。田口監督、島野プロデューサーを始めとするスタッフの皆さん、出演者の皆さん、技術面はもちろんのこと人間的にも尊敬する方ばかりです。

とても悩んだけれど勇気を出してオーディションを受けて良かったと心から思いました。

このカンパニーで創る作品が面白くない訳がないと確信を持っています。これからたくさんの壁にぶつかることになると思いますが、みんなで乗り越えて最高の作品にしますので、どうぞ最後まで応援宜しくお願い致します。

2018/11/12 18:53