※写真の都合により、表記が2003や2004となっているものがございますが、今回ご提案いたしますのは『2006 タイムワイン(白)』となります。
初めまして。株式会社sakuramomoの星野と申します。
私たちは、今から15年前の2003年に、日本ワインの自社醸造及び長期熟成に着手しました。
その名は『タイムワイン』です。
2000年代前半当時、日本のテロワール(栽培環境)や醸造技術は世界レベルに追いついておらず、日本ワインの長期熟成及び量産は不可能とされていました。
そんなある時、偶然にも、某ワイナリーが自社農場産の長期熟成ワインを身内用に秘蔵していた事実を知り、それを口にする機会に恵まれたのです。
一升瓶に詰められた、甲州種100%の甘口仕立ての白ワインでした。
コルクを開けたときの、あの緊張感は忘れられません。
『この感動と深い味わいを、多くの人に伝えたい』
日本初の長期熟成型ワインの開発と量産を目指そうと決心した瞬間でした。
様々な困難を乗り越え、2003年〜2006年の4年間、魂を込めてタイムワインを醸造しました。
それから十数年、最適な熟成を経て、遂に今年が解禁年となりました。
春先から徐々に2003年物/2004年物/2005年物と順に解禁を進め、最後の未解禁ボトルとなったのが、今回ご提案する『2006 タイムワイン(白)』です。
そんな『2006 タイムワイン』は、特別な想い入れがある銘柄です。
不可能とされていた日本ワインの長期熟成及び量産への挑戦を開始したのが、2003年。
2年目の経験やノウハウを詰め込み、近年屈指の当たり年と言われる、2004年。
強い台風の影響で苦しみながら、それを乗り越えて強い葡萄を作り上げた、2005年。
そして、過去3年の全てを注ぎ込んで生み出された『2006 タイムワイン』。
醸造年最後の集大成、名実ともに最高傑作と言えるワインを生み出すことが出来ました。
『2006 タイムワイン』が生み出されてから12年。
大きく世の中は変革しました。
2006年に成人式を迎えた人たちは、今ではアラサーと呼ばれる世代です。
インターネット界隈では、mixiが全盛期のあの頃。
世界最大の動画サイトとなったYouTubeも、静かに誕生していました。
スポーツ界では、荒川静香さんがイナバウアーでトリノオリンピックを制しました。
歴史的な名勝負となった、斎藤佑樹投手と田中将大投手の甲子園もありました。
音楽では、青春アミーゴや抱いてセニョリータ、純恋歌など、今では懐かしいJ-POPの数々です。
本当に世の中は様変わりしました。
そんな中で、12年間、タイムワインはじっと静かに今日を待ち続けました。
コルクを開ける『一瞬』に詰め込まれた、12年分の想いを、感じてください。
『2006 タイムワイン』は、12年間、山梨県の『勝沼トンネルカーヴ』に保管されていました。
元々は、明治36年(1903年)にJRが建造した鉄道トンネルでしたが、現在はワイン貯蔵庫として改築され、日本ワインの聖地である山梨甲州を支える、貴重な貯蔵庫となっています。
温度は年間通して6℃〜14℃/湿度45〜65%と、ワイン熟成に最適な環境です。
全長は1,100m、レンガ積みで造られており、鉄道文化遺産としても名高いスポットです。
トンネルの中は、涼しく、靜寂が漂い、どこか寂しさを感じる空間です
タイムワイン(白)は、日本のワイン文化の礎を築いてきた山梨県勝沼町菱山地区の限定畑から収穫された甲州種100%を原料に特別醸造した白ワインです。
凝縮度が高く、ミネラルに富んだ贅沢な甲州種が、独自の個性と大地の風味、芳醇な果実香を醸し出し、甘口仕立てで、口の中に上品な余韻を残します。
また、タイムワイン(白)は、日本を代表するワイナリーである『中央葡萄酒』との共同開発によって生み出されました。
中央葡萄酒は、1923年山梨県勝沼町(現: 甲州市)に創業され、今に至るまで日本ワインを牽引し続けています。
世界的にも高く評価されており、山梨甲州という日本ワイン最高峰のブランドは、贈り物としても最適です。
コルクを開けると漂う、感動と回想をお楽しみください。
リターンには、もちろん『2006 タイムワイン』をお送りいたします。
GREEN FUNDING限定の先行解禁となりますので、多くの皆様にお届け出来ることを心より願っております。
2006年から12年間、常に不安との闘いでした。
長期熟成タイプのワインは、熟成方法を誤ってしまえば、それまでの全てを無に返してしまいます。
様々な困難を乗り越え、今年の試飲で成功を確認出来た時は、本当に涙が溢れました。
私たちが醸造した『タイムワイン』、最終年の最高傑作を多くの方々に味わっていただけることを切に願っております。
株式会社sakuramomo
※ボトルごとに若干のむらがございますが、長期熟成による魅力の一種となっておりますので、そちらもお楽しみいただけましたら幸いです
※未成年の飲酒は法律で禁止されています